【C言語】round関数の使い方についてわかりやすく詳しく解説

この記事では、C言語のround関数の使い方と応用例、注意点について解説します。

round関数を使うことで、浮動小数点数を最も近い整数に丸めることができます。

金額の計算やグラフの描画など、さまざまな場面で活用できる便利な関数です。

また、負の数の場合の挙動や浮動小数点数の誤差による影響にも注意が必要です。

この記事を読むことで、round関数の基本的な使い方や応用例、注意点を理解することができます。

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round関数とは

round関数は、C言語の数学ライブラリで提供されている関数の一つです。

この関数は、与えられた浮動小数点数を最も近い整数に丸める役割を持っています。

具体的には、小数点以下が0.5以上の場合は切り上げ、0.5未満の場合は切り捨てを行います。

round関数の概要

round関数は、math.hというヘッダーファイルに宣言されており、以下のようなプロトタイプ宣言を持っています。


double round(double x);

この関数は、引数として与えられた浮動小数点数xを最も近い整数に丸めた結果を返します。

返り値の型はdouble型です。

round関数の基本的な使い方

round関数を使用するためには、まずmath.hヘッダーファイルをインクルードする必要があります。

以下のようにプログラムの先頭に記述します。


#include <math.h>

次に、round関数を使用したい箇所で、以下のように関数を呼び出します。


double result = round(3.14);

この例では、浮動小数点数3.14を最も近い整数に丸めた結果を変数resultに代入しています。

また、round関数は引数として浮動小数点数を受け取るため、整数を引数として渡す場合は注意が必要です。

整数を引数として渡すと、自動的に浮動小数点数に変換されます。


double result = round(5);

この例では、整数5が浮動小数点数5.0に変換され、最も近い整数に丸められた結果が変数resultに代入されます。

なお、round関数は四捨五入を行うため、正の数の場合は0に近い方に、負の数の場合は0に遠い方に丸められます。


double result1 = round(3.5);  // 結果は4.0
double result2 = round(-3.5); // 結果は-4.0

以上がround関数の基本的な使い方です。

必要に応じて、この関数を活用してプログラムを作成してみてください。

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