C# コンパイラ エラー CS0274 の原因と対策について解説
コンパイラ エラー CS0274は、C#でプロパティやインデクサーのgetとsetの両方にアクセス修飾子を指定した場合に発生します。
一方だけに明示的な修飾子を記述するように修正することで解決できます。
エラー発生状況の説明
CS0274エラーの定義と発生条件
CS0274エラーは、プロパティまたはインデクサーを宣言する際に、両方のアクセサーget
とset
にアクセス修飾子を指定してしまう場合に発生します。
C#では、プロパティ全体のアクセスレベルと個別のアクセサーのアクセスレベルは統一されるため、両方に別々の修飾子を付けるとコンパイラが混乱してエラーとなります。
つまり、片方のアクセサーにのみ修飾子を指定するか、プロパティ全体のアクセスレベルを利用するように記述する必要があります。
該当コード例の確認
修飾子指定の誤例
以下のコードは、get
とset
の両方にアクセス修飾子を指定しているため、CS0274エラーが発生する例です。
using System;
public class SampleClass
{
// CS0274エラーが発生するプロパティ定義
public int MyProperty
{
public get { return 42; } // getにpublic指定
protected set { } // setにprotected指定
}
public static void Main()
{
// インスタンス生成してプロパティアクセスを試みる
SampleClass instance = new SampleClass();
Console.WriteLine(instance.MyProperty);
}
}
// コンパイル時に以下のようなエラーメッセージが表示される
// error CS0274: プロパティまたはインデクサー 'SampleClass.MyProperty' の両方のアクセサーにアクセシビリティ修飾子を指定することはできません。
エラーメッセージの詳細
上記サンプルコードをコンパイルすると、コンパイラは
「プロパティまたはインデクサー ‘SampleClass.MyProperty’ の両方のアクセサーにアクセシビリティ修飾子を指定することはできません。」
というメッセージを出力します。
このメッセージは、どちらか一方のアクセサーにしか修飾子を指定できないというC#のルールを明確に示しています。
アクセサーのアクセス修飾子設定
基本ルールの確認
アクセサーにおける修飾子の役割
C#では、プロパティのget
とset
には、プロパティ全体のアクセスレベルに加えて、必要に応じて片方のみ異なるアクセスレベルを付与することができます。
たとえば、外部からは読み取り可能だが、書き込みはクラス内部のみ可能にする場合、以下のような記述を行います。
using System;
public class SampleClass
{
// 外部からの読み取りは可能、書き込みはクラス内部に制限
public int MyProperty { get; protected set; }
public static void Main()
{
SampleClass instance = new SampleClass();
// getはpublicなので読み取り可能
Console.WriteLine(instance.MyProperty);
}
}
// プログラム実行結果(値が設定されていない場合は既定値0が出力される)
0
「get」に対してpublicを指定し、「set」にのみprotectedを指定することで、両方に異なる修飾子を誤って記述することなく、意図したアクセス制御が実現できます。
不適切な設定方法の解説
両方に修飾子を指定した場合の問題点
アクセサーの両方にアクセス修飾子を記述してしまうと、C#の言語仕様に反するためコンパイルエラーが発生します。
例えば、以下のようなコードでは、get
とset
の双方に明示的な修飾子が設定されているため、どちらの修飾子がプロパティ全体に適用されるのかが不明確になってしまいます。
そのため、コンパイラはエラーを返して、正しい記述方法へと修正する必要があることを知らせます。
エラー原因の詳細分析
アクセス制御の仕組み
getおよびsetの動作の違い
get
アクセサーはプロパティの値を返す役割を持ち、set
アクセサーはプロパティの値を設定する役割を持ちます。
しかし、プロパティ全体のアクセスレベルは、通常、プロパティ名の定義に依存しており、アクセサー個々に別々のアクセスレベルが許容されるようには設計されていません。
数学的には、プロパティのアクセスは1つの集合にまとめられており、
誤った実装が引き起こす影響
コンパイル時エラーとの関連性
両方のアクセサーに対して修飾子を指定してしまうと、コンパイラは
といったエラーを検出します。
このエラーは、実行時エラーではなくコンパイル時に検出されるため、コードが正しくビルドされない状態となります。
エラーメッセージは、どのアクセサーに修飾子を指定すればよいかの判断を促し、開発者に対して正しい実装への修正を求める役割を果たしています。
エラー対策の具体的手法
正しい修正方法の提示
修正前後のコード比較
以下に、エラーが発生するコード例(修正前)と正しく記述されたコード例(修正後)を示します。
修正前(エラーが発生するコード):
using System;
public class SampleClass
{
// 修飾子がgetとsetの両方に指定されているためエラー
public int MyProperty
{
public get { return 42; } // 誤った記述
protected set { } // 誤った記述
}
public static void Main()
{
SampleClass instance = new SampleClass();
Console.WriteLine(instance.MyProperty);
}
}
// コンパイルエラー:CS0274 - 両方のアクセサーにアクセシビリティ修飾子を指定できません。
修正後(正しいコード例):
using System;
public class SampleClass
{
// 正しい記述:プロパティ全体の修飾子に従いつつ、必要に応じて片方のアクセサーに修飾子を付与
public int MyProperty { get; protected set; }
public static void Main()
{
SampleClass instance = new SampleClass();
// 初期値の出力(int型の既定値0が出力される)
Console.WriteLine(instance.MyProperty);
}
}
// プログラム実行結果
0
エラー解消の検証ポイント
実装例による確認方法
正しい修正がなされている場合、以下の点を確認してください。
•プロパティのget
アクセサーおよびset
アクセサーのどちらか一方にのみ、必要なアクセス修飾子が指定されていること
•クラス全体のアクセシビリティとアクセサーの個別指定が矛盾していないこと
• コンパイル後、プロパティに正常にアクセスでき、意図したアクセス制御が動作していること
正しい修正後のコードを実行することで、以上のポイントが確認できるため、エラーが解消されていることを実際に検証できます。
まとめ
この記事では、C#におけるCS0274エラーの発生原因と、それを回避するためのプロパティのアクセス修飾子設定方法について説明しました。
誤った修飾子指定によるエラー発生の仕組みや、正しい実装例、修正前後のコード比較を通じて、正確なアクセサーの設定手法が理解できるようになります。