【C言語】ファイルを読み込む方法についてわかりやすく詳しく解説

2023-06-222023-12-04

この記事では、C言語でファイルを読み込む方法について詳しく解説します。

テキストファイルとバイナリファイルの読み込み手法、さらにはファイルの一部を読み込む方法や読み込み速度の最適化について紹介します。

初心者の方でもわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次から探す

ファイルの読み込み手法

ファイルの読み込みは、プログラムが外部のファイルからデータを取得するための重要な手法です。

C言語では、テキストファイルやバイナリファイルの読み込みがサポートされています。

ここでは、それぞれのファイルの読み込み手法と注意点について説明します。

テキストファイルの読み込み

テキストファイルは、人間が読み書きできる文字列の形式でデータが保存されています。

C言語では、テキストファイルを読み込むためにfopen関数とfgets関数を使用します。


#include <stdio.h>
int main() {
    FILE *file;
    char line[256];
    file = fopen("sample.txt", "r");
    if (file == NULL) {
        printf("ファイルを開けませんでした。\n");
        return 1;
    }
    while (fgets(line, sizeof(line), file) != NULL) {
        printf("%s", line);
    }
    fclose(file);
    return 0;
}

上記のコードでは、fopen関数を使用してsample.txtという名前のテキストファイルを読み込んでいます。

fopen関数の第1引数にはファイル名を、第2引数にはモードを指定します。

モードとして"r"を指定すると、読み込みモードでファイルを開くことができます。

fgets関数は、指定したファイルから1行ずつ文字列を読み込みます。

読み込んだ文字列は、指定した配列に格納されます。

sizeof演算子を使用して配列のサイズを指定することで、バッファオーバーフローを防ぐことができます。

テキストファイルの読み込み手法

テキストファイルを読み込む際には、fgets関数以外にもいくつかの手法があります。

fgetc関数を使用して1文字ずつ読み込む方法
fscanf関数を使用して指定したフォーマットに従ってデータを読み込む方法

これらの手法は、読み込むデータの形式や処理の複雑さに応じて使い分けることができます。

テキストファイルの読み込みにおける注意点

テキストファイルを読み込む際には、いくつかの注意点があります。

ファイルが存在するかどうかを確認する
ファイルが正しく開けたかどうかを確認する
ファイルの終端を判定する

ファイルが存在しない場合や正しく開けなかった場合には、エラーメッセージを表示して処理を中断することが重要です。

また、ファイルの終端を判定するためには、fgets関数がNULLを返すかどうかを確認する必要があります。

バイナリファイルの読み込み

バイナリファイルは、テキストファイルとは異なり、人間が直接読み書きできる形式ではありません。

C言語では、バイナリファイルを読み込むためにfread関数を使用します。


#include <stdio.h>
int main() {
    FILE *file;
    int data;
    file = fopen("sample.bin", "rb");
    if (file == NULL) {
        printf("ファイルを開けませんでした。\n");
        return 1;
    }
    while (fread(&data, sizeof(int), 1, file) == 1) {
        printf("%d\n", data);
    }
    fclose(file);
    return 0;
}

上記のコードでは、fopen関数を使用してsample.binという名前のバイナリファイルを読み込んでいます。

モードとして"rb"を指定すると、バイナリ読み込みモードでファイルを開くことができます。

fread関数は、指定したファイルから指定したサイズのデータを指定した回数だけ読み込みます。

読み込んだデータは、指定した変数に格納されます。