この記事では、C言語でファイルを一括で読み込む方法について学びます。
また、ファイルの一括読み込みを行う際の注意点についても解説します。
ファイルの一括読み込みを使うことで、複数のファイルを同時に処理することができます。
初心者の方でもわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
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ファイルの一括読み込みの方法
ファイルの一括読み込みとは
ファイルの一括読み込みとは、複数のファイルをまとめて一度に読み込む方法です。
通常、ファイルを読み込む際には、1つのファイルを開いて読み込むという手順を踏みますが、一括読み込みを使用することで、複数のファイルを同時に開いてデータを取得することができます。
ファイルの一括読み込みの手順
ファイルの一括読み込みを行うためには、以下の手順を実行します。
- 読み込むファイルのリストを作成する
- ファイルを一つずつ開く
- ファイルからデータを読み込む
- 読み込んだデータを処理する
- ファイルを閉じる
以下に、具体的なコード例を示します。
#include <stdio.h>
int main() {
// 読み込むファイルのリスト
char* files[] = {"file1.txt", "file2.txt", "file3.txt"};
int numFiles = sizeof(files) / sizeof(files[0]);
// ファイルを一つずつ開く
for (int i = 0; i < numFiles; i++) {
FILE* file = fopen(files[i], "r");
if (file == NULL) {
printf("ファイル %s を開けませんでした。\n", files[i]);
continue;
}
// ファイルからデータを読み込む
char buffer[256];
while (fgets(buffer, sizeof(buffer), file) != NULL) {
// 読み込んだデータを処理する
printf("%s", buffer);
}
// ファイルを閉じる
fclose(file);
}
return 0;
}
上記のコードでは、files
という文字列配列に読み込むファイルのリストを指定しています。
numFiles変数
には、files
配列の要素数を格納しています。
その後、for
ループを使用して、files
配列の要素数分だけファイルを開きます。
fopen関数
を使用してファイルを開く際には、ファイル名とモード(ここでは読み込みモードのr
)を指定します。
ファイルを開いた後は、fgets関数
を使用してファイルからデータを読み込みます。
fgets関数
は、指定したバッファに1行分のデータを読み込みます。
読み込んだデータは、printf関数
を使用して表示することができます。
最後に、fclose関数
を使用してファイルを閉じます。
ファイルを閉じることで、メモリの解放や他のプログラムからのアクセスを制限することができます。
上記のコードを実行すると、指定したファイルの内容が一括して表示されます。
ファイルが存在しない場合や開けない場合は、エラーメッセージが表示されます。
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