【C言語】入力した数字をそのまま画面に表示する方法

この記事では、C言語を使ってユーザーから数字を入力してもらい、その数字を画面に表示する方法を学びます。

具体的には、入力の受け取り方や変数への格納、表示の仕方を詳しく解説します。

また、入力エラーが起こったときの対処法や、正しいデータ型の使い方についても触れます。

初心者の方でもわかりやすく説明していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次から探す

数字の入力と表示の流れ

C言語では、ユーザーからの入力を受け取り、その入力を画面に表示することが非常に簡単に行えます。

このセクションでは、具体的な流れを見ていきましょう。

ユーザーからの入力を受け取る

まず、ユーザーからの入力を受け取るためには、scanf関数を使用します。

この関数は、標準入力からデータを読み取るためのものです。

以下のコードは、ユーザーに数字を入力してもらう部分を示しています。

#include <stdio.h>
int main() {
    int number; // 整数型の変数を宣言
    printf("数字を入力してください: "); // ユーザーに入力を促すメッセージ
    scanf("%d", &number); // ユーザーの入力を受け取る
    return 0;
}

このコードでは、printf関数を使って「数字を入力してください」というメッセージを表示し、scanf関数でユーザーが入力した数字をnumberという変数に格納します。

%dは整数型の入力を示すフォーマット指定子で、&numberはその変数のアドレスを指定しています。

入力された数字を変数に格納する

上記のコードで、ユーザーが入力した数字はnumberという変数に格納されます。

この変数は整数型として宣言されているため、整数の値を保持することができます。

例えば、ユーザーが 5 と入力した場合、numberには5が格納されます。

格納した数字を画面に表示する

次に、格納した数字を画面に表示するためには、再びprintf関数を使用します。

以下のコードを追加することで、入力された数字を表示することができます。

#include <stdio.h>
int main() {
    int number; // 整数型の変数を宣言
    printf("数字を入力してください: "); // ユーザーに入力を促すメッセージ
    scanf("%d", &number); // ユーザーの入力を受け取る
    printf("入力された数字は: %d\n", number); // 入力された数字を表示
    return 0;
}

このコードでは、printf関数を使って「入力された数字は: 」というメッセージとともに、numberの値を表示しています。

%dは再び整数型の値を表示するためのフォーマット指定子です。

このようにして、C言語を使ってユーザーからの入力を受け取り、その入力を画面に表示することができます。

これが基本的な流れですので、ぜひ試してみてください。

注意点とエラーハンドリング

C言語でユーザーからの入力を受け取り、そのまま表示する際には、いくつかの注意点やエラーハンドリングが必要です。

これにより、プログラムが予期しない動作をしないようにすることができます。

入力エラーの可能性

ユーザーが入力する際、意図しないデータを入力することがあります。

例えば、数字を期待しているところに文字や記号が入力されると、プログラムは正しく動作しません。

このような入力エラーを防ぐためには、入力を検証する必要があります。

例えば、scanf関数を使用して整数を入力する場合、ユーザーが数字以外の文字を入力すると、scanfはその入力を正しく読み取れず、変数には不正な値が格納されることになります。

このような場合、プログラムはエラーを検出し、適切な処理を行う必要があります。

エラーメッセージの表示方法

入力エラーが発生した場合、ユーザーに対してエラーメッセージを表示することが重要です。

これにより、ユーザーは何が問題であったのかを理解し、再度正しい入力を行うことができます。

以下は、エラーメッセージを表示するためのサンプルコードです。

#include <stdio.h>
int main() {
    int number;
    printf("数字を入力してください: ");
    
    // 入力の検証
    if (scanf("%d", &number) != 1) {
        printf("エラー: 有効な数字を入力してください。\n");
        return 1; // エラーコードを返してプログラムを終了
    }
    printf("入力された数字: %d\n", number);
    return 0;
}

このコードでは、scanfの戻り値をチェックしています。

もし戻り値が1でない場合、つまり数字が正しく読み取れなかった場合には、エラーメッセージを表示し、プログラムを終了します。

正しいデータ型の使用

C言語では、変数には特定のデータ型が必要です。

数字を扱う場合、整数型(int)や浮動小数点型(floatdouble)など、適切なデータ型を選択することが重要です。

データ型が不適切だと、メモリの無駄遣いや予期しない動作を引き起こす可能性があります。

例えば、整数を扱う場合はint型を使用し、浮動小数点数を扱う場合はfloatdouble型を使用します。

以下は、異なるデータ型を使用した例です。

#include <stdio.h>
int main() {
    int intNumber;
    float floatNumber;
    printf("整数を入力してください: ");
    scanf("%d", &intNumber);
    printf("入力された整数: %d\n", intNumber);
    printf("浮動小数点数を入力してください: ");
    scanf("%f", &floatNumber);
    printf("入力された浮動小数点数: %.2f\n", floatNumber);
    return 0;
}

このように、適切なデータ型を使用することで、プログラムの安定性と可読性が向上します。

入力エラーを防ぎ、ユーザーに対して明確なエラーメッセージを表示することは、良いプログラミングの基本です。

目次から探す