【Python】iniファイルから設定を読み込む方法

この記事では、Pythonでiniファイルを読み込み、設定値を取得する方法について解説します。

iniファイルの読み込み方法や設定値の取得方法を具体的なコード例とともに紹介するので、Pythonプログラミング初心者の方でも簡単に理解することができます。

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iniファイルの読み込み方法

iniファイルは、設定情報を保存するためのファイル形式です。

Pythonでは、configparserモジュールを使用してiniファイルを読み込むことができます。

iniファイルのパスを指定して読み込む方法

iniファイルを読み込むには、configparserモジュールのConfigParserクラスを使用します。

まず、ConfigParserクラスのインスタンスを作成し、read()メソッドを使用してiniファイルのパスを指定します。

import configparser

config = configparser.ConfigParser()
config.read('config.ini')

上記の例では、config.iniという名前のiniファイルを読み込んでいます。

read()メソッドには、iniファイルのパスを文字列で指定します。

読み込んだiniファイルの内容を表示する方法

iniファイルを読み込んだ後は、ConfigParserクラスのメソッドを使用して、セクションやキーに対応する設定値を取得することができます。

import configparser

config = configparser.ConfigParser()
config.read('config.ini')

# セクションとキーに対応する設定値を取得
value = config.get('セクション名', 'キー名')
print(value)

上記の例では、get()メソッドを使用して、指定したセクションとキーに対応する設定値を取得しています。

取得した設定値は、変数valueに格納され、print()関数を使用して表示されます。

config.iniファイルの例:

[database]
host = localhost
port = 3306
username = admin
password = password123

上記の例では、databaseというセクションにhostportusernamepasswordというキーとそれに対応する設定値が定義されています。

以上が、iniファイルの読み込み方法と読み込んだiniファイルの内容を表示する方法です。

次のセクションでは、iniファイルから設定値を取得する方法について詳しく解説します。

iniファイルから設定値を取得する方法

iniファイルから設定値を取得する方法について解説します。

Pythonでは、configparserモジュールを使用することで簡単にiniファイルの読み込みと設定値の取得ができます。

セクションとキーを指定して設定値を取得する方法

iniファイルのセクションとキーを指定して設定値を取得する方法を紹介します。

以下のようなiniファイルがあるとします。

[database]
host = localhost
port = 3306
username = admin
password = password123

この場合、configparserモジュールを使用して設定値を取得するコードは以下のようになります。

import configparser

config = configparser.ConfigParser()
config.read('config.ini')

host = config.get('database', 'host')
port = config.get('database', 'port')
username = config.get('database', 'username')
password = config.get('database', 'password')

print(f"Host: {host}")
print(f"Port: {port}")
print(f"Username: {username}")
print(f"Password: {password}")

上記のコードでは、configparserモジュールのConfigParserクラスを使用してiniファイルを読み込み、get()メソッドを使用してセクションとキーを指定して設定値を取得しています。

デフォルト値を指定して設定値を取得する方法

設定値が存在しない場合にデフォルト値を指定して設定値を取得する方法を紹介します。

以下のようなiniファイルがあるとします。

[app]
name = MyApp
version = 1.0

この場合、configparserモジュールを使用して設定値を取得するコードは以下のようになります。

import configparser

config = configparser.ConfigParser()
config.read('config.ini')

name = config.get('app', 'name', fallback='DefaultApp')
version = config.get('app', 'version', fallback='1.0')

print(f"Name: {name}")
print(f"Version: {version}")

上記のコードでは、get()メソッドのfallback引数にデフォルト値を指定することで、設定値が存在しない場合にデフォルト値が返されるようになります。

複数のセクションやキーから設定値を取得する方法

複数のセクションやキーから設定値を取得する方法を紹介します。

以下のようなiniファイルがあるとします。

[database]
host = localhost
port = 3306

[app]
name = MyApp
version = 1.0

この場合、configparserモジュールを使用して設定値を取得するコードは以下のようになります。

import configparser

config = configparser.ConfigParser()
config.read('config.ini')

database_host = config.get('database', 'host')
database_port = config.get('database', 'port')
app_name = config.get('app', 'name')
app_version = config.get('app', 'version')

print(f"Database Host: {database_host}")
print(f"Database Port: {database_port}")
print(f"App Name: {app_name}")
print(f"App Version: {app_version}")

上記のコードでは、複数のセクションやキーから設定値を取得するために、get()メソッドを複数回使用しています。

以上が、iniファイルから設定値を取得する方法です。

configparserモジュールを使用することで、簡単にiniファイルの読み込みと設定値の取得ができます。

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