この記事では、C言語のfor文の基本構文や使い方、応用テクニック、他の制御構文との比較について解説しています。
初心者の方でもわかりやすく、for文を使った繰り返し処理や数学的な計算、文字列の処理などを学ぶことができます。
for文の基本構文
for文は、繰り返し処理を行うための制御構造の一つです。
指定した回数だけ同じ処理を繰り返すことができます。
for文の基本構文は以下の通りです。
for (初期化式; 条件式; 更新式) {
// 繰り返し処理
}
初期化式は、ループの最初に一度だけ実行される式です。
通常は、カウンタ変数の初期化などを行います。
条件式は、ループの各イテレーション(繰り返しの1回の実行)の前に評価される式です。
条件式が真(非ゼロ)の場合、ループが継続され、条件式が偽(ゼロ)の場合、ループが終了します。
更新式は、各イテレーションの最後に実行される式です、通常は、カウンタ変数の更新などを行います。
繰り返し処理は、条件式が真の間、繰り返し実行されます。
条件式が偽になると、for文の処理が終了し、次の文が実行されます。
初期化式の使い方
初期化式は、for文の最初に一度だけ実行される式です。
通常は、カウンタ変数の初期化などを行います。
例えば、1から10までの整数を順番に表示するプログラムを考えてみましょう。
#include <stdio.h>
int main() {
int i;
for (i = 1; i <= 10; i++) {
printf("%d\n", i);
}
return 0;
}
上記のプログラムでは、変数iを初期化式で初期化しています。
初期化式の後にはセミコロンが必要です。
条件式の使い方
条件式は、ループの各イテレーションの前に評価される式です。
条件式が真(非ゼロ)の場合、ループが継続されます。
条件式が偽(ゼロ)の場合、ループが終了します。
例えば、0から9までの偶数を表示するプログラムを考えてみましょう。
#include <stdio.h>
int main() {
int i;
for (i = 0; i < 10; i += 2) {
printf("%d\n", i);
}
return 0;
}
上記のプログラムでは、条件式で変数iが10未満であるかを判定しています。
条件式が真の場合、ループが継続されます。
更新式の使い方
更新式は、各イテレーションの最後に実行される式です。
通常は、カウンタ変数の更新などを行います。
例えば、10から1までの整数を逆順に表示するプログラムを考えてみましょう。
#include <stdio.h>
int main() {
int i;
for (i = 10; i >= 1; i--) {
printf("%d\n", i);
}
return 0;
}
上記のプログラムでは、更新式で変数iをデクリメントしています。
更新式はループの最後に実行されるため、変数iの値が更新されます。
以上が、for文の基本構文、構文の説明、初期化式の使い方、条件式の使い方、更新式の使い方についての説明です。
for文は繰り返し処理を行うための強力な制御構造ですので、ぜひ活用してみてください。