【C言語】do-while文とfor文の違いについて解説

この記事では、C言語のプログラミングにおいてよく使われるdo-while文for文の違いについて解説します。

do-while文for文の制御の流れや条件式の評価のタイミング、初期化と更新のタイミングの違いを理解することで、プログラムの効率性や可読性を向上させることができます。

また、do-while文for文の使い分けについても具体的な使用例を紹介します。

初心者の方にもわかりやすく解説していきますので、ぜひ読み進めてみてください。

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do-while文とfor文の違い

C言語には、ループ処理を行うための様々な制御文があります。

その中でも、do-while文for文はよく使われるものです。

この記事では、do-while文for文の違いについて解説します。

制御の流れの違い

do-while文for文の最も大きな違いは、制御の流れです。

do-while文は、まずループの処理を実行し、その後に条件式を評価します。

つまり、ループの処理が少なくとも1回は実行されることが保証されます。

一方、for文は、まず条件式を評価し、条件が真である場合にループの処理を実行します。

つまり、条件式が最初から偽である場合、ループの処理は一度も実行されません。

条件式の評価のタイミングの違い

do-while文for文のもう一つの違いは、条件式の評価のタイミングです。

do-while文では、ループの処理が実行された後に条件式が評価されます。

つまり、ループの処理が終わった後に条件をチェックするため、ループの処理が少なくとも1回は実行されることが保証されます。

一方、for文では、条件式はループの処理の前に評価されます。

つまり、条件式が偽である場合、ループの処理は一度も実行されず、ループをスキップします。

初期化と更新のタイミングの違い

do-while文for文の最後の違いは、初期化と更新のタイミングです。

do-while文では、初期化や更新の処理をループの前に行うことはできません。

つまり、ループの処理が少なくとも1回は実行された後に初期化や更新の処理が行われます。

一方、for文では、初期化や更新の処理をループの前に行うことができます。

for文の条件式の前に初期化の処理が行われ、ループの処理の後に更新の処理が行われます。

以上が、do-while文for文の違いについての解説です。

適切な文を選択することで、プログラムの効率性や可読性を向上させることができます。

do-while文とfor文の使い分け

do-while文の適切な使用例

do-while文は、ループの最初に条件式を評価せずに、まず一度ブロック内の処理を実行します。

その後、条件式を評価し、条件が真の場合は再度ブロック内の処理を繰り返します。

このため、do-while文は少なくとも一度は処理を実行する必要がある場合に適しています。

例えば、ユーザーに数値の入力を求め、正しい値が入力されるまで繰り返し入力を受け付けるプログラムを考えてみましょう。

#include <stdio.h>
int main() {
    int number;
    do {
        printf("正の整数を入力してください: ");
        scanf("%d", &number);
    } while (number <= 0);
    printf("入力された数値は %d です。\n", number);
    return 0;
}

このプログラムでは、ユーザーに正の整数の入力を求め、入力された値が0以下の場合は繰り返し入力を受け付けます。

do-while文を使用することで、最初の入力を評価せずに必ず一度は入力を受け付けることができます。

for文の適切な使用例

for文は、初期化、条件式、更新の3つのステップを一つの文でまとめて表現することができます。

これにより、ループの制御が簡潔になります。

for文は、特定の回数の繰り返しや、配列の要素にアクセスする場合など、ループの回数が明確な場合に適しています。

例えば、1から10までの整数を順番に表示するプログラムを考えてみましょう。

#include <stdio.h>
int main() {
    int i;
    for (i = 1; i <= 10; i++) {
        printf("%d ", i);
    }
    return 0;
}

このプログラムでは、for文を使用して変数iを1から10まで順番に増やしながら、その値を表示しています。

for文を使用することで、初期化、条件式、更新の処理を一つの文でまとめることができ、繰り返し処理が簡潔に表現できます。

以上が、do-while文for文の使い分けの適切な使用例です。

適切な制御構造を選択することで、プログラムの可読性や効率性を向上させることができます。

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