【C言語】for文で複数の数値の合計値を求める書き方

この記事では、C言語のfor文を使って複数の数値の合計値を求める方法を解説します。

配列を使った方法やユーザーからの入力を使った方法、さらに乱数を使った方法についても紹介します。

初心者の方でもわかりやすく、具体的なサンプルコードを交えて解説していきます。

for文の基本的な構文

for文は、繰り返し処理を行うための制御構造の一つです。

基本的な構文は以下のようになります。

for (初期化式; 条件式; 更新式) {
    // 繰り返し実行する処理
}

初期化式

ループの最初に一度だけ実行される式です。

通常、カウンタ変数の初期化などを行います。

条件式

ループの各イテレーション(繰り返しの1回の実行)の前に評価される式です。

条件式が真(非0)の場合、ループが継続されます。

条件式が偽(ゼロ)の場合、ループが終了します。

更新式

各イテレーションの最後に実行される式です。

通常、カウンタ変数の更新などを行います。

for文は、条件式が真の間は繰り返し実行されます。

条件式が偽になると、ループを抜けて次の処理に進みます。

以下に、for文の基本的な構文を使った例を示します。

#include <stdio.h>
int main() {
    int i;
    for (i = 0; i < 5; i++) {
        printf("%d\n", i);
    }
    return 0;
}

この例では、変数iを初期化してから、iが5未満の間、iを出力しています。

ループの各イテレーションでiが1ずつ増えていきます。

結果として、0から4までの数値が順番に出力されます。

※ printf関数は、C言語の標準ライブラリに含まれる関数で、指定した書式に従って文字列を出力するために使用されます。

複数の数値の合計値を求める方法

複数の数値の合計値を求めるためには、for文を使用することが一般的です。

以下では、配列を使った方法、ユーザーからの入力を使った方法、乱数を使った方法について解説します。

配列を使った方法

配列を使って複数の数値を管理し、その合計値を求める方法です。

まず、数値を格納するための配列を宣言します。

次に、for文を使って配列の要素を順番に取り出し、合計値を計算します。

#include <stdio.h>
int main() {
    int numbers[] = {1, 2, 3, 4, 5}; // 数値を格納する配列
    int sum = 0; // 合計値を格納する変数
    for (int i = 0; i < sizeof(numbers) / sizeof(numbers[0]); i++) {
        sum += numbers[i]; // 合計値に配列の要素を加算
    }
    printf("合計値: %d\n", sum);
    return 0;
}

上記のコードでは、配列numbersに1から5までの数値を格納しています。

for文を使って配列の要素を順番に取り出し、変数sumに加算していきます。

最終的に、合計値を出力します。

ユーザーからの入力を使った方法

ユーザーから数値を入力し、その合計値を求める方法です。

まず、ユーザーからの入力を受け付けるための変数を宣言します。

次に、for文を使って指定した回数だけユーザーからの入力を受け付け、合計値を計算します。

#include <stdio.h>
int main() {
    int n; // 入力される数値
    int sum = 0; // 合計値を格納する変数
    int count; // 入力回数
    printf("入力回数: ");
    scanf("%d", &count);
    for (int i = 0; i < count; i++) {
        printf("数値%d: ", i + 1);
        scanf("%d", &n);
        sum += n; // 合計値に入力された数値を加算
    }
    printf("合計値: %d\n", sum);
    return 0;
}

上記のコードでは、ユーザーからの入力回数をcountに格納し、for文を使って指定した回数だけユーザーからの数値を入力します。

入力された数値を変数sumに加算していき、最終的に合計値を出力します。

乱数を使った方法

乱数を使って複数の数値を生成し、その合計値を求める方法です。

まず、乱数を生成するための関数を使用するために、stdlib.hヘッダファイルをインクルードします。

次に、for文を使って指定した回数だけ乱数を生成し、合計値を計算します。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h> // 乱数を生成するためのヘッダファイル
int main() {
    int count; // 乱数の生成回数
    int sum = 0; // 合計値を格納する変数
    printf("乱数の生成回数: ");
    scanf("%d", &count);
    for (int i = 0; i < count; i++) {
        int random_number = rand() % 100; // 0から99までの乱数を生成
        sum += random_number; // 合計値に乱数を加算
    }
    printf("合計値: %d\n", sum);
    return 0;
}

上記のコードでは、rand()関数を使って0から99までの乱数を生成し、変数sumに加算していきます。

最終的に、合計値を出力します。

以上が、複数の数値の合計値を求めるための方法です。

配列を使った方法、ユーザーからの入力を使った方法、乱数を使った方法を紹介しました。

それぞれの方法を使って、合計値を求めるプログラムを作成してみてください。