【C言語】関数の引数がないときに(void)と書くワケ

この記事では、C言語における関数の引数がない場合に使用する(void)というキーワードについて解説します。

また、引数がない関数の一般的な例や実際の使用例も紹介します。

C言語の初心者の方でも理解しやすいように、わかりやすく説明していきます。

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(void)の意味と使い方

(void)の役割と意味

C言語において、関数の引数がないことを明示するために、(void)というキーワードを使用します。

(void)は、関数が引数を受け取らないことを示すための特別な構文です。

例えば、以下のような関数があります。


void printHello(void) {
    printf("Hello, World!\n");
}

この関数は引数を受け取らず、単純にHello, World!というメッセージを出力するだけのものです。

関数の引数がない場合、(void)を使用して引数の部分を空にすることができます。

(void)と書くことで、引数に定義忘れではなく、本当に引数を受け取らない関数であるということを明示することができます。

引数がない関数の例

関数は、プログラム内で特定の処理をまとめたものです。

引数を受け取ることで、関数は外部からのデータを受け取り、それを処理することができます。

しかし、引数がない場合でも、関数を定義することができます。

引数がない関数の一般的な例

引数がない関数の一般的な例を見てみましょう。

以下の例では、引数がない関数helloを定義しています。


#include <stdio.h>
void hello(void) {
    printf("こんにちは、世界!\n");
}
int main() {
    hello(); // 関数の呼び出し
    return 0;
}

この例では、helloという名前の関数を定義しています。

この関数は引数を受け取らず、printf関数を使用してこんにちは、世界!というメッセージを出力します。

main関数内でhello関数を呼び出しています。

引数がない関数の実際の使用例

引数がない関数の実際の使用例を見てみましょう。

以下の例では、引数がない関数getRandomNumberを定義しています。


#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <time.h>
int getRandomNumber(void) {
    srand(time(NULL)); // 乱数のシードを設定
    return rand() % 100; // 0から99までの乱数を返す
}
int main() {
    int randomNumber = getRandomNumber(); // 関数の呼び出し
    printf("乱数: %d\n", randomNumber);
    return 0;
}

この例では、getRandomNumberという名前の関数を定義しています。

この関数は引数を受け取らず、srand関数を使用して乱数のシードを設定し、rand関数を使用して0から99までの乱数を生成します。

main関数内でgetRandomNumber関数を呼び出し、生成された乱数を表示しています。

引数がない関数は、特定の処理をまとめるだけでなく、乱数の生成や現在の日時の取得など、さまざまな用途で使用することができます。

引数がない関数をうまく活用して、プログラムを効率的に作成しましょう。

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