【Python】10の位で切り捨てする方法

この記事では、Pythonを使って数値の10の位で切り捨てる方法を紹介します。

組み込み関数や数学的なアプローチ、さらにはNumPyやpandasといったライブラリを使用して、簡単に10の位で切り捨てる方法を学ぶことができます。

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Pythonの組み込み関数を使った方法

Pythonには、10の位で切り捨てるための便利な組み込み関数がいくつかあります。

ここでは、その中でも代表的な2つの方法を紹介します。

math.floor()関数を使った方法

math.floor()関数は、与えられた数値を小数点以下を切り捨てて整数部分のみを返す関数です。

以下は、10の位で切り捨てるためにmath.floor()関数を使用する例です。

import math

num = 1234.56
tens_place = math.floor(num / 100) * 100

print(tens_place)
1200

上記のコードでは、numの値である1234.56を100で割り、math.floor()関数で小数点以下を切り捨ててから、100を掛けることで10の位で切り捨てた値を得ています。

int()関数を使った方法

int()関数を使う方法もあります。

int()関数は、与えられた数値を整数に変換する関数であり、小数点以下は切り捨てられます。

以下は、int()関数を使用して10の位で切り捨てる例です。

num = 9876.54
tens_place = int(num / 100) * 100

print(tens_place)
9800

上記のコードでは、numの値である9876.54を100で割り、int()関数で小数点以下を切り捨ててから、100を掛けることで10の位で切り捨てた値を得ています。

これらの方法を使うことで、Pythonで簡単に10の位で切り捨てることができます。

ライブラリを使った方法

NumPyライブラリを使った方法

NumPyライブラリは、数値計算を効率的に行うためのPythonのライブラリです。

10の位で切り捨てるためには、NumPyのfloor()関数を使用します。

この関数は、与えられた数値を切り捨てた結果を返します。

以下は、NumPyライブラリを使って10の位で切り捨てる方法のサンプルコードです。

import numpy as np

num = 1234.56
result = np.floor(num / 100) * 100
print(result)
1200.0

上記のコードでは、np.floor(num / 100) * 100の部分で、与えられた数値numを100で割り、その結果を切り捨ててから再度100を掛けています。

これにより、10の位で切り捨てられた値が得られます。

pandasライブラリを使った方法

pandasライブラリは、データ解析や操作を行うためのPythonのライブラリです。

pandasを使用して10の位で切り捨てる場合、apply()メソッドを使ってカスタム関数を適用する方法があります。

以下は、pandasライブラリを使って10の位で切り捨てる方法のサンプルコードです。

import pandas as pd

def truncate_tens(num):
    return int(num / 100) * 100

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({'number': [12345, 67890, 32109]})

# apply()メソッドを使って10の位で切り捨てる
df['truncated'] = df['number'].apply(truncate_tens)
print(df)
   number  truncated
0   12345      12300
1   67890      67800
2   32109      32100

上記のコードでは、truncate_tens()関数を定義し、それをapply()メソッドでデータフレームの各要素に適用しています。

これにより、データフレームの特定の列を10の位で切り捨てた結果を新しい列として追加することができます。

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