【Python】日時(datetime)を年月日などの形式でフォーマットする方法

この記事では、Pythonのdatetimeモジュールを使って、日時を特定の形式にフォーマットする方法や、文字列から日時オブジェクトに変換する方法をわかりやすく解説します。

また、日時の加算・減算や比較の方法、実際のプロジェクトでの応用例も紹介します。

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日時のフォーマット方法

Pythonで日時を扱う際、特定の形式で表示したいことがよくあります。

例えば、ログファイルにタイムスタンプを記録する場合や、ユーザーに見やすい形式で日時を表示する場合などです。

Pythonのdatetimeモジュールを使うと、簡単に日時をフォーマットすることができます。

strftimeメソッドの基本

strftimeメソッドの使い方

strftimeメソッドは、datetimeオブジェクトを指定したフォーマットの文字列に変換するためのメソッドです。

以下のように使用します。

from datetime import datetime
# 現在の日時を取得
now = datetime.now()
# フォーマットを指定して文字列に変換
formatted_date = now.strftime('%Y-%m-%d %H:%M:%S')
print(formatted_date)  # 例: 2023-10-05 14:30:00

フォーマットコードの一覧

strftimeメソッドで使用できるフォーマットコードは以下の通りです。

フォーマットコード説明
%Y西暦4桁2023
%m月(ゼロ埋め2桁)01, 12
%d日(ゼロ埋め2桁)01, 31
%H時(24時間表記)00, 23
%M分(ゼロ埋め2桁)00, 59
%S秒(ゼロ埋め2桁)00, 59
%a曜日(短縮形)Mon, Sun
%A曜日(完全形)Monday, Sunday
%b月(短縮形)Jan, Dec
%B月(完全形)January, December
%pAM/PMAM, PM

よく使われるフォーマット例

年月日(YYYY-MM-DD)

年月日を YYYY-MM-DD の形式で表示するには、以下のようにします。

from datetime import datetime
now = datetime.now()
formatted_date = now.strftime('%Y-%m-%d')
print(formatted_date)  # 例: 2023-10-05

年月日 時分秒(YYYY-MM-DD HH:MM:SS)

年月日と時分秒を YYYY-MM-DD HH:MM:SS の形式で表示するには、以下のようにします。

from datetime import datetime
now = datetime.now()
formatted_date = now.strftime('%Y-%m-%d %H:%M:%S')
print(formatted_date)  # 例: 2023-10-05 14:30:00

月日年(MM/DD/YYYY)

月日年を MM/DD/YYYY の形式で表示するには、以下のようにします。

from datetime import datetime
now = datetime.now()
formatted_date = now.strftime('%m/%d/%Y')
print(formatted_date)  # 例: 10/05/2023

日月年(DD/MM/YYYY)

日月年を DD/MM/YYYY の形式で表示するには、以下のようにします。

from datetime import datetime
now = datetime.now()
formatted_date = now.strftime('%d/%m/%Y')
print(formatted_date)  # 例: 05/10/2023

これらのフォーマットを使い分けることで、様々な用途に応じた日時表示が可能になります。

次のセクションでは、文字列からdatetimeオブジェクトへの変換方法について解説します。

文字列からdatetimeオブジェクトへの変換

Pythonでは、文字列からdatetimeオブジェクトに変換するためにstrptimeメソッドを使用します。

このメソッドを使うことで、特定のフォーマットに従った文字列をdatetimeオブジェクトに変換することができます。

strptimeメソッドの基本

strptimeメソッドの使い方

strptimeメソッドは、文字列を指定されたフォーマットに基づいて解析し、datetimeオブジェクトを生成します。

以下は基本的な使い方の例です。

from datetime import datetime
# 文字列をdatetimeオブジェクトに変換
date_str = "2023-10-01"
date_obj = datetime.strptime(date_str, "%Y-%m-%d")
print(date_obj)  # 出力: 2023-10-01 00:00:00

フォーマットコードの適用

strptimeメソッドでは、フォーマットコードを使用して文字列の形式を指定します。

以下は主なフォーマットコードの一覧です。

フォーマットコード説明
%Y4桁の年2023
%m2桁の月10
%d2桁の日01
%H2桁の時(24時間)14
%M2桁の分30
%S2桁の秒45

文字列からの変換例

年月日(YYYY-MM-DD)からの変換

以下は、YYYY-MM-DD形式の文字列をdatetimeオブジェクトに変換する例です。

from datetime import datetime
date_str = "2023-10-01"
date_obj = datetime.strptime(date_str, "%Y-%m-%d")
print(date_obj)  # 出力: 2023-10-01 00:00:00

年月日 時分秒(YYYY-MM-DD HH:MM:SS)からの変換

次に、YYYY-MM-DD HH:MM:SS形式の文字列をdatetimeオブジェクトに変換する例です。

from datetime import datetime
datetime_str = "2023-10-01 14:30:45"
datetime_obj = datetime.strptime(datetime_str, "%Y-%m-%d %H:%M:%S")
print(datetime_obj)  # 出力: 2023-10-01 14:30:45

月日年(MM/DD/YYYY)からの変換

MM/DD/YYYY形式の文字列をdatetimeオブジェクトに変換する例です。

from datetime import datetime
date_str = "10/01/2023"
date_obj = datetime.strptime(date_str, "%m/%d/%Y")
print(date_obj)  # 出力: 2023-10-01 00:00:00

日月年(DD/MM/YYYY)からの変換

最後に、DD/MM/YYYY形式の文字列をdatetimeオブジェクトに変換する例です。

from datetime import datetime
date_str = "01/10/2023"
date_obj = datetime.strptime(date_str, "%d/%m/%Y")
print(date_obj)  # 出力: 2023-10-01 00:00:00

これらの例を通じて、strptimeメソッドを使ってさまざまな形式の文字列をdatetimeオブジェクトに変換する方法が理解できたと思います。

フォーマットコードを適切に使用することで、任意の形式の文字列を簡単に解析できます。

datetimeオブジェクトの操作

Pythonのdatetimeモジュールを使うと、日時の操作が非常に簡単に行えます。

ここでは、日時の加算・減算や比較について詳しく解説します。

日時の加算・減算

日時の加算や減算を行うには、timedeltaオブジェクトを利用します。

timedeltaオブジェクトは、日付や時間の差を表現するためのオブジェクトです。

timedeltaオブジェクトの利用

timedeltaオブジェクトは、日数、秒数、マイクロ秒数などを指定して作成します。

以下は、timedeltaオブジェクトの基本的な使い方です。

from datetime import datetime, timedelta
# 現在の日時を取得
now = datetime.now()
# 1日を表すtimedeltaオブジェクトを作成
one_day = timedelta(days=1)
# 現在の日時に1日を加算
tomorrow = now + one_day
# 現在の日時から1日を減算
yesterday = now - one_day
print("現在の日時:", now)
print("1日後の日時:", tomorrow)
print("1日前の日時:", yesterday)

日時の加算例

日時の加算は、timedeltaオブジェクトを使って簡単に行えます。

以下は、現在の日時に1週間を加算する例です。

from datetime import datetime, timedelta
# 現在の日時を取得
now = datetime.now()
# 1週間を表すtimedeltaオブジェクトを作成
one_week = timedelta(weeks=1)
# 現在の日時に1週間を加算
next_week = now + one_week
print("現在の日時:", now)
print("1週間後の日時:", next_week)

日時の減算例

日時の減算も、timedeltaオブジェクトを使って行います。

以下は、現在の日時から3時間を減算する例です。

from datetime import datetime, timedelta
# 現在の日時を取得
now = datetime.now()
# 3時間を表すtimedeltaオブジェクトを作成
three_hours = timedelta(hours=3)
# 現在の日時から3時間を減算
three_hours_ago = now - three_hours
print("現在の日時:", now)
print("3時間前の日時:", three_hours_ago)

日時の比較

日時の比較は、比較演算子を使って行います。

datetimeオブジェクト同士を比較することで、どちらが前か後かを判断できます。

比較演算子の利用

datetimeオブジェクトの比較には、以下の比較演算子が使えます。

演算子説明
==等しい
!=等しくない
<より前
<=より前または等しい
>より後
>=より後または等しい

比較の具体例

以下は、2つの日時を比較する具体例です。

from datetime import datetime
# 2つの日時を作成
date1 = datetime(2023, 10, 1, 12, 0, 0)
date2 = datetime(2023, 10, 2, 12, 0, 0)
# 比較演算子を使って日時を比較
print("date1 == date2:", date1 == date2)
print("date1 != date2:", date1 != date2)
print("date1 < date2:", date1 < date2)
print("date1 <= date2:", date1 <= date2)
print("date1 > date2:", date1 > date2)
print("date1 >= date2:", date1 >= date2)

このように、datetimeオブジェクトを使うことで、日時の加算・減算や比較が簡単に行えます。

これらの操作をマスターすることで、日時を扱うプログラムをより効率的に作成できるようになります。

実践的な応用例

Pythonで日時を扱う方法を学んだら、実際のプロジェクトでどのように活用できるかを見てみましょう。

ここでは、ログファイルのタイムスタンプ、データベースへの日時の保存、ユーザー入力の日時フォーマットについて解説します。

ログファイルのタイムスタンプ

ログファイルは、アプリケーションの動作状況を記録するために非常に重要です。

ログにタイムスタンプを付けることで、いつ何が起こったのかを正確に追跡することができます。

以下は、Pythonでログファイルにタイムスタンプを付ける方法の例です。

import datetime
# 現在の日時を取得
now = datetime.datetime.now()
# ログメッセージを作成
log_message = f"{now.strftime('%Y-%m-%d %H:%M:%S')} - アプリケーションが開始されました。"
# ログファイルに書き込む
with open("app.log", "a") as log_file:
    log_file.write(log_message + "\n")

このコードでは、datetime.datetime.now()を使って現在の日時を取得し、strftimeメソッドでフォーマットしています。

ログメッセージを作成し、ファイルに書き込むことで、タイムスタンプ付きのログを生成します。

データベースへの日時の保存

データベースに日時を保存することは、データの整合性を保つために重要です。

Pythonでは、datetimeオブジェクトを使って簡単に日時をデータベースに保存できます。

以下は、SQLiteデータベースに日時を保存する例です。

import sqlite3
import datetime
# データベースに接続
conn = sqlite3.connect('example.db')
c = conn.cursor()
# テーブルを作成
c.execute('''CREATE TABLE IF NOT EXISTS events
             (id INTEGER PRIMARY KEY, event_name TEXT, event_time TEXT)''')
# 現在の日時を取得
now = datetime.datetime.now()
# イベントを挿入
c.execute("INSERT INTO events (event_name, event_time) VALUES (?, ?)",
          ("サンプルイベント", now.strftime('%Y-%m-%d %H:%M:%S')))
# 変更を保存
conn.commit()
# 接続を閉じる
conn.close()

このコードでは、SQLiteデータベースに接続し、テーブルを作成します。

現在の日時を取得し、strftimeメソッドでフォーマットしてからデータベースに挿入します。

ユーザー入力の日時フォーマット

ユーザーから入力された日時を適切にフォーマットすることも重要です。

以下は、ユーザーから入力された日時をdatetimeオブジェクトに変換し、特定のフォーマットで表示する例です。

import datetime
# ユーザーからの入力を受け取る
user_input = input("日時を入力してください (YYYY-MM-DD HH:MM:SS): ")
# 入力された日時をdatetimeオブジェクトに変換
try:
    user_datetime = datetime.datetime.strptime(user_input, '%Y-%m-%d %H:%M:%S')
    print("入力された日時:", user_datetime.strftime('%Y年%m月%d日 %H時%M分%S秒'))
except ValueError:
    print("入力形式が正しくありません。")

このコードでは、ユーザーから入力された日時をstrptimeメソッドdatetimeオブジェクトに変換し、strftimeメソッドで特定のフォーマットに変換して表示します。

入力形式が正しくない場合は、エラーメッセージを表示します。

これらの実践的な応用例を通じて、Pythonで日時を扱うスキルをさらに深めることができます。

実際のプロジェクトでこれらの技術を活用してみてください。

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