[C#] ステータスバー(statusstrip)の見た目をカスタマイズする方法

Q: ステータスバーの背景色が変更されないのはなぜ？

ステータスバーの背景色が変更されない場合、以下の点を確認してください。 StatusStripのBackColorプロパティが正しく設定されているか。 他のコントロールや親フォームの背景色が影響を与えていないか。 RenderModeがSystemに設定されている場合、背景色が無視されることがあります。 ProfessionalやManagerRenderModeに変更してみてください。

Q: カスタム描画がうまくいかない場合の対処法は？

カスタム描画がうまくいかない場合、以下の点を確認してください。 Paintイベントが正しく設定されているか。 描画処理がe.Graphicsを使用しているか。 描画内容がクリッピング領域内に収まっているか。 描画処理が他のコントロールやイベントによって上書きされていないか。 必要に応じて、Invalidate()メソッドを呼び出して再描画を促すことも考慮してください。

Q: ステータスバーのサイズを固定する方法は？

ステータスバーのサイズを固定するには、以下の方法があります。 StatusStripのSizeプロパティを設定して、特定のサイズを指定します。 DockプロパティをTopまたはBottomに設定し、親フォームのサイズ変更に応じて自動的にサイズを調整させないようにします。 ToolStripStatusLabelのSizeプロパティを設定して、ラベルのサイズを固定することもできます。 これにより、ステータスバー内の要素のサイズを制御できます。

2024-09-16

C#のWindows Formsアプリケーションでステータスバー(StatusStrip)の見た目をカスタマイズするには、いくつかの方法があります。

まず、StatusStripのプロパティを設定して、背景色やフォントを変更できます。

BackColorプロパティで背景色を、Fontプロパティでフォントスタイルを指定します。

また、RenderModeプロパティをProfessionalやSystemに設定することで、全体のスタイルを変更できます。

さらに、カスタム描画を行うために、StatusStripのPaintイベントをオーバーライドし、Graphicsオブジェクトを使用して独自の描画を行うことも可能です。

これにより、より細かいデザインのカスタマイズが可能になります。

この記事でわかること

ステータスバーの背景色を変更する方法
フォントやアイコンのカスタマイズ方法
ステータスバーの動的な更新手法
マルチステータスバーの実装方法
ユーザー通知のための活用法

目次から探す

ステータスバーの見た目をカスタマイズする方法

背景色の変更

C#のWindowsフォームアプリケーションで、ステータスバーの背景色を変更するには、StatusStripコントロールのBackColorプロパティを設定します。

以下のサンプルコードでは、背景色を青色に変更しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusStrip.BackColor = Color.Blue; // 背景色を青に設定
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードを実行すると、ステータスバーの背景色が青色に変更されます。

フォントの変更

ステータスバーのフォントを変更するには、StatusStripのFontプロパティを設定します。

以下のサンプルコードでは、フォントを MS Gothic に変更しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusStrip.Font = new Font("MS Gothic", 12, FontStyle.Bold); // フォントをMS Gothicに設定
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードを実行すると、ステータスバーのフォントが MS Gothic に変更され、サイズも12ポイントの太字になります。

アイコンや画像の追加

ステータスバーにアイコンや画像を追加するには、ToolStripStatusLabelを使用します。

以下のサンプルコードでは、アイコンを追加しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel();
        statusLabel.Image = Image.FromFile("icon.png"); // アイコンを設定
        statusLabel.Text = "状態: 正常"; // テキストを設定
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードを実行すると、ステータスバーに指定したアイコンとテキストが表示されます。

サイズと配置の調整

ステータスバーのサイズや配置を調整するには、StatusStripやToolStripStatusLabelのプロパティを使用します。

以下のサンプルコードでは、ラベルのサイズを変更し、中央に配置しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel();
        statusLabel.Size = new Size(200, 20); // サイズを設定
        statusLabel.Alignment = ToolStripItemAlignment.Center; // 中央に配置
        statusLabel.Text = "状態: 正常"; // テキストを設定
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードを実行すると、サイズが200×20ピクセルのラベルが中央に配置されたステータスバーが表示されます。

高度なカスタマイズ

RenderModeの設定

StatusStripのRenderModeプロパティを使用すると、ステータスバーの描画スタイルを変更できます。

これにより、アプリケーションのテーマに合わせた外観を実現できます。

以下のサンプルコードでは、RenderModeをProfessionalに設定しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusStrip.RenderMode = ToolStripRenderMode.Professional; // 描画スタイルをProfessionalに設定
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードを実行すると、ステータスバーがプロフェッショナルなスタイルで描画されます。

RenderModeには、SystemやProfessional、ManagerRenderModeなどのオプションがあります。

カスタム描画の実装

カスタム描画を実装することで、ステータスバーの外観をさらに自由にカスタマイズできます。

StatusStripのPaintイベントを利用して、独自の描画処理を行います。

以下のサンプルコードでは、カスタム背景を描画しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusStrip.Paint += StatusStrip_Paint; // Paintイベントにハンドラを追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
    private void StatusStrip_Paint(object sender, PaintEventArgs e)
    {
        // カスタム背景を描画
        e.Graphics.FillRectangle(Brushes.LightGreen, e.ClipRectangle); // 背景を緑色に設定
    }
}

このコードを実行すると、ステータスバーの背景がカスタム描画によって緑色に変更されます。

スタイルの統一とテーマの適用

アプリケーション全体のスタイルを統一するために、StatusStripの外観を他のコントロールと一致させることが重要です。

以下のサンプルコードでは、アプリケーション全体にテーマを適用する方法を示します。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        // テーマの設定
        this.BackColor = Color.White; // フォームの背景色を白に設定
        this.Font = new Font("Arial", 10); // フォーム全体のフォントをArialに設定
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusStrip.BackColor = Color.LightGray; // ステータスバーの背景色を薄灰色に設定
        statusStrip.Font = this.Font; // フォームのフォントをステータスバーに適用
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードを実行すると、フォーム全体のスタイルが統一され、ステータスバーも同様のテーマが適用されます。

これにより、ユーザーに一貫した視覚体験を提供できます。

ステータスバーの動的な更新

プログラムによるテキストの変更

ステータスバーのテキストをプログラムから動的に変更するには、ToolStripStatusLabelのTextプロパティを使用します。

以下のサンプルコードでは、ボタンをクリックすることでステータスバーのテキストを変更しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    private Button changeTextButton;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel();
        statusLabel.Text = "初期状態"; // 初期テキストを設定
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip);
        changeTextButton = new Button();
        changeTextButton.Text = "テキストを変更";
        changeTextButton.Click += ChangeTextButton_Click; // ボタンクリックイベントにハンドラを追加
        this.Controls.Add(changeTextButton);
    }
    private void ChangeTextButton_Click(object sender, EventArgs e)
    {
        statusLabel.Text = "状態: 更新されました"; // テキストを変更
    }
}

このコードを実行し、ボタンをクリックすると、ステータスバーのテキストが「状態: 更新されました」に変更されます。

イベントに応じた表示内容の更新

特定のイベントに応じてステータスバーの内容を更新することも可能です。

以下のサンプルコードでは、フォームのサイズが変更されたときに、ステータスバーに新しいサイズを表示します。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel();
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip);
        
        this.SizeChanged += MyForm_SizeChanged; // サイズ変更イベントにハンドラを追加
    }
    private void MyForm_SizeChanged(object sender, EventArgs e)
    {
        statusLabel.Text = $"サイズ: {this.ClientSize.Width} x {this.ClientSize.Height}"; // 新しいサイズを表示
    }
}

このコードを実行し、フォームのサイズを変更すると、ステータスバーに新しいサイズが表示されます。

タイマーを使った自動更新

Timerを使用して、定期的にステータスバーの内容を自動的に更新することもできます。

以下のサンプルコードでは、1秒ごとに現在の時刻を表示します。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    private Timer timer;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel();
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip);
        timer = new Timer();
        timer.Interval = 1000; // 1秒ごとに更新
        timer.Tick += Timer_Tick; // タイマーのTickイベントにハンドラを追加
        timer.Start(); // タイマーを開始
    }
    private void Timer_Tick(object sender, EventArgs e)
    {
        statusLabel.Text = $"現在の時刻: {DateTime.Now.ToString("HH:mm:ss")}"; // 現在の時刻を表示
    }
}

このコードを実行すると、ステータスバーに1秒ごとに現在の時刻が更新されて表示されます。

これにより、リアルタイムで情報を提供することができます。

応用例

マルチステータスバーの実装

複数のステータスバーを使用することで、異なる情報を同時に表示することができます。

以下のサンプルコードでは、2つのStatusStripを作成し、それぞれ異なる情報を表示しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip1;
    private StatusStrip statusStrip2;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel1;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel2;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        // 最初のステータスバー
        statusStrip1 = new StatusStrip();
        statusLabel1 = new ToolStripStatusLabel("情報: 正常");
        statusStrip1.Items.Add(statusLabel1);
        this.Controls.Add(statusStrip1);
        // 2つ目のステータスバー
        statusStrip2 = new StatusStrip();
        statusLabel2 = new ToolStripStatusLabel("警告: 注意が必要");
        statusStrip2.Items.Add(statusLabel2);
        this.Controls.Add(statusStrip2);
        
        // 位置を調整
        statusStrip1.Dock = DockStyle.Top; // 上部に配置
        statusStrip2.Dock = DockStyle.Bottom; // 下部に配置
    }
}

このコードを実行すると、上部に正常な情報を表示するステータスバーと、下部に警告を表示するステータスバーが表示されます。

ステータスバーを使った進捗表示

ステータスバーを使用して、処理の進捗状況を表示することができます。

以下のサンプルコードでは、ProgressBarを使用して進捗を表示しています。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripProgressBar progressBar;
    private Button startButton;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        progressBar = new ToolStripProgressBar();
        statusStrip.Items.Add(progressBar);
        this.Controls.Add(statusStrip);
        startButton = new Button();
        startButton.Text = "処理開始";
        startButton.Click += StartButton_Click; // ボタンクリックイベントにハンドラを追加
        this.Controls.Add(startButton);
    }
    private async void StartButton_Click(object sender, EventArgs e)
    {
        progressBar.Value = 0; // 初期値を設定
        progressBar.Maximum = 100; // 最大値を設定
        for (int i = 0; i <= 100; i++)
        {
            progressBar.Value = i; // 進捗を更新
            await Task.Delay(50); // 処理の遅延をシミュレート
        }
    }
}

このコードを実行し、「処理開始」ボタンをクリックすると、ステータスバーに進捗が表示されます。

進捗バーが100%に達するまで、進捗状況が更新されます。

ステータスバーを使ったユーザー通知

ステータスバーを利用して、ユーザーに通知メッセージを表示することもできます。

以下のサンプルコードでは、ボタンをクリックすることで通知メッセージを表示し、数秒後に自動的に消去します。

partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    private Button notifyButton;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel();
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip);
        notifyButton = new Button();
        notifyButton.Text = "通知を表示";
        notifyButton.Click += NotifyButton_Click; // ボタンクリックイベントにハンドラを追加
        this.Controls.Add(notifyButton);
    }
    private async void NotifyButton_Click(object sender, EventArgs e)
    {
        statusLabel.Text = "通知: 処理が完了しました"; // 通知メッセージを表示
        await Task.Delay(3000); // 3秒待機
        statusLabel.Text = ""; // メッセージを消去
    }
}

このコードを実行し、「通知を表示」ボタンをクリックすると、ステータスバーに通知メッセージが表示され、3秒後に消去されます。