StatusStrip

[C#] StatusStrip(ステータスバー)の追加方法と活用法

2025-01-18更新日: 2025-01-18

C#でStatusStripを追加するには、Visual Studioのデザイナーを使用するのが一般的です。

フォームを開き、ツールボックスからStatusStripをドラッグ＆ドロップします。

StatusStripはフォームの下部に配置され、ToolStripStatusLabelなどのアイテムを追加できます。

これにより、アプリケーションの状態や進行状況をユーザーに表示できます。

例えば、ファイルの読み込み状況やエラーメッセージを表示するのに役立ちます。

コードで動的に追加する場合は、StatusStripクラスのインスタンスを作成し、Controls.Addメソッドでフォームに追加します。

StatusStripは、ユーザーインターフェースの一部として情報を提供するのに便利です。

目次から探す
  1. StatusStripの追加方法
  2. StatusStripのカスタマイズ
  3. StatusStripの活用法
  4. 応用例
  5. まとめ

StatusStripの追加方法

Visual Studioを使用した追加手順

  1. Visual Studioを起動し、新しいWindowsフォームアプリケーションプロジェクトを作成します。
  2. フォームデザイナーが表示されたら、ツールボックスから StatusStrip を探します。
  3. StatusStripをフォームにドラッグ＆ドロップします。
  4. StatusStripがフォームの下部に追加され、デフォルトの状態で表示されます。
  5. 必要に応じて、プロパティウィンドウでStatusStripのプロパティを設定します。

コードによるStatusStripの追加

以下のコードをMyFormクラスに追加することで、プログラムからStatusStripを追加することもできます。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードでは、StatusStripのインスタンスを作成し、フォームのコントロールとして追加しています。

StatusStripにアイテムを追加する方法

StatusStripにアイテムを追加するには、ToolStripStatusLabelやProgressBarなどのコントロールを使用します。

以下のコードは、ToolStripStatusLabelを追加する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripStatusLabelのインスタンスを作成
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel("初期状態");
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードでは、ToolStripStatusLabelを作成し、StatusStripに追加しています。

これにより、ステータスバーに「初期状態」というテキストが表示されます。

StatusStripのカスタマイズ

ToolStripStatusLabelの使用

ToolStripStatusLabelは、StatusStripにテキストや情報を表示するための便利なコントロールです。

以下のコードでは、ToolStripStatusLabelを使用して、アプリケーションの状態を表示する方法を示します。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripStatusLabelのインスタンスを作成
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel("アプリケーションが起動しました");
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードでは、ToolStripStatusLabelに「アプリケーションが起動しました」というメッセージを設定し、StatusStripに追加しています。

ProgressBarの追加と活用

StatusStripにProgressBarを追加することで、処理の進行状況を視覚的に表示できます。

以下のコードは、ProgressBarをStatusStripに追加する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripProgressBar progressBar;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripProgressBarのインスタンスを作成
        progressBar = new ToolStripProgressBar();
        progressBar.Maximum = 100; // 最大値を設定
        progressBar.Value = 50; // 初期値を設定
        // StatusStripにToolStripProgressBarを追加
        statusStrip.Items.Add(progressBar);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードでは、ToolStripProgressBarを作成し、最大値と初期値を設定してStatusStripに追加しています。

イメージやアイコンの表示方法

StatusStripにイメージやアイコンを表示するには、ToolStripStatusLabelのImageプロパティを使用します。

以下のコードは、アイコンを表示する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripStatusLabelのインスタンスを作成
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel("状態表示中");
        // アイコンを設定
        statusLabel.Image = Properties.Resources.MyIcon; // リソースからアイコンを取得
        statusLabel.ImageAlign = ContentAlignment.MiddleLeft; // アイコンの位置を設定
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードでは、ToolStripStatusLabelにアイコンを設定し、テキストと一緒に表示しています。

カスタムコントロールの追加

StatusStripには、カスタムコントロールを追加することも可能です。

以下のコードは、カスタムコントロールをStatusStripに追加する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripControlHost customControlHost;
    private TextBox customTextBox;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // カスタムコントロール(TextBox)のインスタンスを作成
        customTextBox = new TextBox();
        customTextBox.Width = 100; // 幅を設定
        // ToolStripControlHostを使用してカスタムコントロールをラップ
        customControlHost = new ToolStripControlHost(customTextBox);
        // StatusStripにカスタムコントロールを追加
        statusStrip.Items.Add(customControlHost);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
}

このコードでは、TextBoxをカスタムコントロールとしてStatusStripに追加しています。

ToolStripControlHostを使用することで、任意のコントロールをStatusStripに組み込むことができます。

StatusStripの活用法

アプリケーションの状態表示

StatusStripは、アプリケーションの現在の状態をユーザーに示すために非常に便利です。

例えば、アプリケーションがデータを読み込んでいるときや、特定の処理が実行中であることを示すために、ToolStripStatusLabelを使用してメッセージを表示できます。

以下のコードは、アプリケーションの状態を表示する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripStatusLabelのインスタンスを作成
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel("アプリケーションが起動しました");
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
    public void LoadData()
    {
        statusLabel.Text = "データを読み込んでいます..."; // 状態を更新
        // データ読み込み処理
        statusLabel.Text = "データの読み込みが完了しました"; // 状態を更新
    }
}

このコードでは、データの読み込み中に状態を更新し、ユーザーに進行状況を知らせています。

ユーザーへのフィードバック提供

ユーザーがアクションを実行した際に、StatusStripを使用してフィードバックを提供することができます。

例えば、ボタンをクリックしたときに、操作が成功したことを示すメッセージを表示することができます。

以下のコードは、その例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripStatusLabelのインスタンスを作成
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel("操作を実行してください");
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
    private void Button_Click(object sender, EventArgs e)
    {
        // ボタンがクリックされたときの処理
        statusLabel.Text = "操作が成功しました"; // フィードバックを提供
    }
}

このコードでは、ボタンがクリックされたときに、StatusStripにフィードバックメッセージを表示しています。

エラーメッセージの表示

エラーメッセージをStatusStripに表示することで、ユーザーに問題を迅速に伝えることができます。

以下のコードは、エラーメッセージを表示する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripStatusLabelのインスタンスを作成
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel("状態表示中");
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
    public void PerformAction()
    {
        try
        {
            // 処理を実行
            throw new Exception("エラーが発生しました"); // エラーを発生させる
        }
        catch (Exception ex)
        {
            statusLabel.Text = $"エラー: {ex.Message}"; // エラーメッセージを表示
        }
    }
}

このコードでは、処理中にエラーが発生した場合、そのエラーメッセージをStatusStripに表示しています。

進行状況の表示

StatusStripを使用して、処理の進行状況を表示することも可能です。

ToolStripProgressBarを使用することで、進行状況を視覚的に示すことができます。

以下のコードは、進行状況を表示する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripProgressBar progressBar;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        // ToolStripProgressBarのインスタンスを作成
        progressBar = new ToolStripProgressBar();
        progressBar.Maximum = 100; // 最大値を設定
        // StatusStripにToolStripProgressBarを追加
        statusStrip.Items.Add(progressBar);
        // StatusStripをフォームに追加
        this.Controls.Add(statusStrip);
    }
    public void StartProcess()
    {
        for (int i = 0; i <= 100; i++)
        {
            progressBar.Value = i; // 進行状況を更新
            System.Threading.Thread.Sleep(50); // 処理のシミュレーション
        }
    }
}

このコードでは、進行状況をToolStripProgressBarで表示し、処理の進行を視覚的に示しています。

応用例

複数のStatusStripを使用する方法

アプリケーション内で複数のStatusStripを使用することで、異なる情報を表示することができます。

例えば、メインのステータスバーと、特定の機能に関連するサブステータスバーを作成することが可能です。

以下のコードは、2つのStatusStripを使用する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip mainStatusStrip;
    private StatusStrip secondaryStatusStrip;
    private ToolStripStatusLabel mainStatusLabel;
    private ToolStripStatusLabel secondaryStatusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // メインのStatusStripのインスタンスを作成
        mainStatusStrip = new StatusStrip();
        mainStatusLabel = new ToolStripStatusLabel("メインステータス");
        // メインのStatusStripにラベルを追加
        mainStatusStrip.Items.Add(mainStatusLabel);
        this.Controls.Add(mainStatusStrip); // フォームに追加
        // サブのStatusStripのインスタンスを作成
        secondaryStatusStrip = new StatusStrip();
        secondaryStatusLabel = new ToolStripStatusLabel("サブステータス");
        // サブのStatusStripにラベルを追加
        secondaryStatusStrip.Items.Add(secondaryStatusLabel);
        this.Controls.Add(secondaryStatusStrip); // フォームに追加
    }
}

このコードでは、メインのStatusStripとサブのStatusStripを作成し、それぞれに異なる情報を表示しています。

状態に応じた動的な表示変更

アプリケーションの状態に応じて、StatusStripの表示内容を動的に変更することができます。

例えば、処理の進行状況やエラーの発生に応じて、表示するメッセージを変更することが可能です。

以下のコードは、その例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel statusLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        statusLabel = new ToolStripStatusLabel("初期状態");
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(statusLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip); // フォームに追加
    }
    public void ProcessData()
    {
        try
        {
            statusLabel.Text = "データ処理中..."; // 状態を更新
            // データ処理のシミュレーション
            System.Threading.Thread.Sleep(2000); // 処理時間をシミュレート
            statusLabel.Text = "データ処理が完了しました"; // 状態を更新
        }
        catch (Exception ex)
        {
            statusLabel.Text = $"エラー: {ex.Message}"; // エラーメッセージを表示
        }
    }
}

このコードでは、データ処理中の状態を表示し、処理が完了した際にメッセージを更新しています。

ステータスバーを用いたログ表示

StatusStripを使用して、アプリケーションのログ情報を表示することもできます。

これにより、ユーザーはアプリケーションの動作をリアルタイムで把握することができます。

以下のコードは、ログ情報を表示する例です。

public partial class MyForm : Form
{
    private StatusStrip statusStrip;
    private ToolStripStatusLabel logLabel;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        // StatusStripのインスタンスを作成
        statusStrip = new StatusStrip();
        logLabel = new ToolStripStatusLabel("ログ情報: 初期状態");
        // StatusStripにToolStripStatusLabelを追加
        statusStrip.Items.Add(logLabel);
        this.Controls.Add(statusStrip); // フォームに追加
    }
    public void LogMessage(string message)
    {
        logLabel.Text = $"ログ情報: {message}"; // ログメッセージを更新
    }
}

このコードでは、LogMessageメソッドを使用して、ログ情報をStatusStripに表示しています。

アプリケーションの動作に応じて、ログメッセージを更新することができます。

まとめ

この記事では、C#のWindowsフォームアプリケーションにおけるStatusStripの追加方法やカスタマイズ、活用法について詳しく解説しました。

StatusStripは、アプリケーションの状態や進行状況をユーザーに伝えるための重要な要素であり、さまざまな情報を効果的に表示することができます。

これを機に、StatusStripを活用して、よりユーザーフレンドリーなアプリケーションを作成してみてはいかがでしょうか。

2025-01-18更新日: 2025-01-18
Back to top button