selenium

EdgeDriverのインストール方法(Micrsoft Edgeをプログラムから動かす)

Microsoft Edgeをプログラムから操作するためには、EdgeDriverをインストールし、Seleniumなどのライブラリを使用します。

以下はその手順です。

  1. EdgeDriverの読み込み: プログラム内でwebdriver.Edge(executable_path='path_to_driver')を使用してEdgeDriverを読み込み、ブラウザを操作します。
  2. Edgeのバージョン確認: Edgeブラウザの設定メニューからバージョンを確認します。
  3. EdgeDriverのダウンロード: Edgeのバージョンに対応するEdgeDriverをMicrosoft Edge Developerサイトからダウンロードします。
  4. EdgeDriverの配置: ダウンロードしたEdgeDriverを適切なディレクトリに配置します。
  5. Seleniumのインストール: Pythonの場合、pip install seleniumでSeleniumをインストールします。

EdgeDriverとは

EdgeDriverは、Microsoft Edgeブラウザを自動化するためのWebDriverです。

WebDriverは、Seleniumなどのテスト自動化ツールと連携して、ブラウザをプログラムから操作するためのインターフェースを提供します。

EdgeDriverを使用することで、Webアプリケーションのテストやデータ収集、スクレイピングなどを効率的に行うことができます。

EdgeDriverは、Microsoft Edgeのバージョンに応じたものを使用する必要があり、正しいバージョンを選択することで、ブラウザの機能をフルに活用できます。

Pythonをはじめとする多くのプログラミング言語で利用可能で、簡単にインストールして使用することができます。

これにより、開発者は手動での操作を減らし、より効率的な作業が可能になります。

EdgeDriverのインストール手順

Microsoft Edgeのバージョン確認

Edgeのバージョン確認方法

Microsoft Edgeのバージョンを確認するには、以下の手順を実行します。

  1. Edgeブラウザを開く。
  2. 右上の「…」メニューをクリックし、「設定」を選択。
  3. 左側のメニューから「Microsoft Edgeについて」を選ぶと「バージョン情報」が表示されます。

この情報をもとに、適切なEdgeDriverを選択します。

バージョンに応じたEdgeDriverの選択

EdgeDriverは、使用しているMicrosoft Edgeのバージョンに対応したものを選ぶ必要があります。

バージョン情報を確認したら、次のステップでEdgeDriverをダウンロードします。

EdgeDriverのダウンロード

Microsoft Edge Developerサイトの利用方法

EdgeDriverは、Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。

以下の手順でアクセスします。

  1. Microsoft Edge Developerにアクセス。
  2. ページ内の Download セクションから、確認したEdgeのバージョンに対応するEdgeDriverを見つけます。

ダウンロードするファイルの選択

ダウンロードする際は、OSに応じたファイルを選択します。

Windowsの場合は、通常 msedgedriver.exe というファイルを選びます。

EdgeDriverの配置

適切なディレクトリの選び方

ダウンロードしたEdgeDriverを配置するディレクトリは、任意ですが、一般的には以下のような場所が推奨されます。

  • C:\Program Files\
  • C:\Tools\

これにより、後の環境変数設定が容易になります。

環境変数へのパス設定

EdgeDriverを配置したディレクトリを環境変数に追加することで、どのディレクトリからでもEdgeDriverを呼び出せるようになります。

以下の手順で設定します。

  1. 「スタート」メニューを右クリックし、「システム」を選択。
  2. 「システムの詳細設定」をクリックし、「環境変数」を選択。
  3. Path を選び、「編集」をクリック。
  4. 「新規」をクリックし、EdgeDriverを配置したディレクトリのパスを追加します。

Seleniumのインストール

PythonでのSeleniumインストール方法

PythonでSeleniumをインストールするには、以下のコマンドを実行します。

pip install selenium

これにより、SeleniumがPython環境にインストールされます。

他のプログラミング言語でのSeleniumインストール

他のプログラミング言語でもSeleniumは利用可能です。

例えば、Javaの場合はMavenを使用して以下の依存関係を追加します。

<dependency>
    <groupId>org.seleniumhq.selenium</groupId>
    <artifactId>selenium-java</artifactId>
    <version>4.0.0</version>
</dependency>

EdgeDriverの動作確認

簡単なPythonコードでの動作確認

EdgeDriverが正しくインストールされたか確認するために、以下のPythonコードを実行します。

from selenium import webdriver
# EdgeDriverのパスを指定
driver = webdriver.Edge(executable_path='C:\\path\\to\\msedgedriver.exe')
# Bingのページを開く
driver.get('https://www.bing.com/')
# タイトルを表示
print(driver.title)
# ブラウザを閉じる
driver.quit()

このコードを実行すると、Bingのページが開き、タイトルが表示されます。

Bing

EdgeDriverのトラブルシューティング

EdgeDriverが動作しない場合、以下の点を確認します。

  • EdgeブラウザとEdgeDriverのバージョンが一致しているか。
  • 環境変数に正しいパスが設定されているか。
  • EdgeDriverの実行権限があるか。

これらを確認することで、問題を解決できる場合が多いです。

EdgeDriverを使った基本的な操作

EdgeDriverでブラウザを起動する

EdgeDriverを使用してMicrosoft Edgeブラウザを起動するには、以下のPythonコードを実行します。

このコードでは、EdgeDriverのパスを指定してブラウザを起動します。

from selenium import webdriver
# EdgeDriverのパスを指定
driver = webdriver.Edge(executable_path='C:\\path\\to\\msedgedriver.exe')

このコードを実行すると、Edgeブラウザが起動します。

Webページの読み込み

起動したブラウザで特定のWebページを読み込むには、getメソッドを使用します。

以下のコードは、Googleのホームページを開く例です。

# Googleのページを開く
driver.get('https://www.google.com/')

要素の取得と操作

Webページ上の要素を取得し、操作することができます。

以下に、ボタンのクリックとテキスト入力の例を示します。

ボタンのクリック

特定のボタンをクリックするには、要素を取得してclickメソッドを使用します。

以下のコードは、Googleの検索ボタンをクリックする例です。

# 検索ボックスにテキストを入力
search_box = driver.find_element('name', 'q')
search_box.send_keys('Python')
# 検索ボタンをクリック
search_button = driver.find_element('name', 'btnK')
search_button.click()

テキスト入力

テキストボックスに文字を入力するには、send_keysメソッドを使用します。

上記のコードでは、検索ボックスに Python というテキストを入力しています。

スクリーンショットの取得

Webページのスクリーンショットを取得するには、get_screenshot_as_fileメソッドを使用します。

以下のコードは、現在のページのスクリーンショットを保存する例です。

# スクリーンショットを取得して保存
driver.get_screenshot_as_file('screenshot.png')

このコードを実行すると、カレントディレクトリにscreenshot.pngという名前でスクリーンショットが保存されます。

ブラウザの終了

操作が完了したら、ブラウザを閉じるためにquitメソッドを使用します。

以下のコードでブラウザを終了します。

# ブラウザを閉じる
driver.quit()

このコードを実行すると、起動したEdgeブラウザが閉じられます。

これにより、リソースが解放され、次回の操作に備えることができます。

EdgeDriverの応用例

自動ログインスクリプトの作成

自動ログインスクリプトを作成することで、特定のWebサイトに自動的にログインすることができます。

以下は、ユーザー名とパスワードを入力してログインボタンをクリックする例です。

from selenium import webdriver
# EdgeDriverのパスを指定
driver = webdriver.Edge(executable_path='C:\\path\\to\\msedgedriver.exe')
# ログインページを開く
driver.get('https://example.com/login')
# ユーザー名とパスワードを入力
username = driver.find_element('name', 'username')
password = driver.find_element('name', 'password')
username.send_keys('your_username')
password.send_keys('your_password')
# ログインボタンをクリック
login_button = driver.find_element('name', 'login')
login_button.click()

このコードを実行すると、指定したユーザー名とパスワードで自動的にログインします。

Webスクレイピングの実装

EdgeDriverを使用してWebスクレイピングを行うことも可能です。

特定のWebページからデータを取得する例を示します。

from selenium import webdriver
# EdgeDriverのパスを指定
driver = webdriver.Edge(executable_path='C:\\path\\to\\msedgedriver.exe')
# スクレイピング対象のページを開く
driver.get('https://example.com/data')
# データを取得
data_elements = driver.find_elements('class name', 'data-class')
for element in data_elements:
    print(element.text)
# ブラウザを閉じる
driver.quit()

このコードでは、指定したクラス名の要素からテキストを取得し、コンソールに表示します。

定期的なWebページの監視

特定のWebページを定期的に監視し、変更があった場合に通知するスクリプトを作成できます。

以下は、ページのタイトルを定期的にチェックする例です。

import time
from selenium import webdriver
# EdgeDriverのパスを指定
driver = webdriver.Edge(executable_path='C:\\path\\to\\msedgedriver.exe')
# 監視するページを開く
driver.get('https://example.com')
# 初期タイトルを取得
initial_title = driver.title
while True:
    time.sleep(60)  # 60秒待機
    driver.refresh()  # ページをリフレッシュ
    current_title = driver.title
    
    if current_title != initial_title:
        print('ページタイトルが変更されました:', current_title)
        break
# ブラウザを閉じる
driver.quit()

このコードは、ページのタイトルが変更されるまで60秒ごとにリフレッシュを行います。

フォームの自動入力と送信

Webフォームに自動的にデータを入力し、送信することも可能です。

以下は、フォームにデータを入力して送信する例です。

from selenium import webdriver
# EdgeDriverのパスを指定
driver = webdriver.Edge(executable_path='C:\\path\\to\\msedgedriver.exe')
# フォームページを開く
driver.get('https://example.com/form')
# フォームにデータを入力
name_field = driver.find_element('name', 'name')
email_field = driver.find_element('name', 'email')
name_field.send_keys('山田太郎')
email_field.send_keys('taro@example.com')
# フォームを送信
submit_button = driver.find_element('name', 'submit')
submit_button.click()

このコードを実行すると、指定した名前とメールアドレスがフォームに入力され、送信されます。

複数タブの操作

EdgeDriverを使用して複数のタブを操作することもできます。

以下は、新しいタブを開いて別のページを表示する例です。

from selenium import webdriver
import time
# EdgeDriverのパスを指定
driver = webdriver.Edge(executable_path='C:\\path\\to\\msedgedriver.exe')
# 最初のタブでページを開く
driver.get('https://example.com')
# 新しいタブを開く
driver.execute_script("window.open('https://google.com', '_blank');")
# タブを切り替える
driver.switch_to.window(driver.window_handles[1])  # 2番目のタブに切り替え
# 新しいタブでの操作
print(driver.title)  # Googleのタイトルを表示
# 元のタブに戻る
driver.switch_to.window(driver.window_handles[0])
# ブラウザを閉じる
driver.quit()

このコードでは、最初のタブで指定したページを開き、新しいタブでGoogleを表示し、タブを切り替える操作を行います。

EdgeDriverのバージョン管理

EdgeDriverの自動更新方法

EdgeDriverの自動更新を行うには、以下の手順を実行します。

自動更新を行うためのツールやスクリプトを使用することが一般的です。

例えば、Pythonのwebdriver-managerライブラリを使用すると、EdgeDriverを自動的にダウンロードして管理できます。

pip install webdriver-manager

次に、以下のコードを使用してEdgeDriverを自動的に取得し、使用することができます。

from selenium import webdriver
from webdriver_manager.microsoft import EdgeChromiumDriverManager
# EdgeDriverを自動的にダウンロードして起動
driver = webdriver.Edge(EdgeChromiumDriverManager().install())

このコードを実行すると、最新のEdgeDriverが自動的にダウンロードされ、ブラウザが起動します。

EdgeDriverのバージョンとEdgeブラウザの互換性

EdgeDriverは、Microsoft Edgeブラウザの特定のバージョンに対応しています。

EdgeDriverのバージョンは、Edgeブラウザのバージョンと一致する必要があります。

互換性のあるバージョンを確認するには、以下の手順を実行します。

  1. Microsoft Edgeのバージョンを確認する。
  2. Microsoft Edge Developerサイトにアクセスし、対応するEdgeDriverのバージョンを確認する。

互換性がない場合、EdgeDriverは正常に動作しないため、必ずバージョンを一致させることが重要です。

古いバージョンのEdgeDriverを使う方法

特定の理由で古いバージョンのEdgeDriverを使用する必要がある場合、以下の手順でダウンロードできます。

  1. Microsoft Edge Developerサイトにアクセス。
  2. ページの下部にある Older versions リンクをクリック。
  3. 使用したいEdgeDriverのバージョンを選択し、ダウンロードします。

ダウンロードした古いバージョンのEdgeDriverを適切なディレクトリに配置し、環境変数を設定することで、古いバージョンを使用することができます。

古いバージョンを使用する際は、Edgeブラウザのバージョンとの互換性にも注意が必要です。

まとめ

この記事では、EdgeDriverのインストール方法や基本的な操作、応用例、バージョン管理について詳しく解説しました。

特に、EdgeDriverを使用することで、Microsoft Edgeブラウザを自動化し、さまざまなタスクを効率的に実行できることがわかりました。

これを機に、EdgeDriverを活用して自動化スクリプトを作成し、日常業務やプロジェクトに役立ててみてはいかがでしょうか。

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