void関数
は戻り値を返さないため、値の受け取りや代入は必要ありません。
この記事では、C言語におけるvoid関数
の呼び出し方と利用例についてわかりやすく解説します。
void関数の呼び出し方
C言語では、void関数
を呼び出す方法は非常にシンプルです。
void関数
は戻り値を返さないため、呼び出し元での値の受け取りや代入は必要ありません。
以下に、void関数
の呼び出し方の基本的な例を示します。
#include <stdio.h>
// void関数の定義
void greet() {
printf("こんにちは!\n");
}
int main() {
// void関数の呼び出し
greet();
return 0;
}
上記の例では、greet()
という名前のvoid関数
を定義しています。
この関数は単純に「こんにちは!」というメッセージを表示するだけです。
main()関数
内で、greet()関数
を呼び出しています。
呼び出しの際には、関数名の後ろに()
を付けるだけで呼び出すことができます。
このプログラムを実行すると、コンソールに「こんにちは!」というメッセージが表示されます。
void関数の利用例
void関数
は、戻り値を返さないため、主に処理の実行や副作用のある操作を行うために使用されます。
以下に、void関数
の利用例をいくつか紹介します。
ファイルの書き込み
#include <stdio.h>
void writeToFile() {
FILE *file = fopen("data.txt", "w");
if (file != NULL) {
fprintf(file, "Hello, World!");
fclose(file);
}
}
int main() {
writeToFile();
return 0;
}
上記の例では、writeToFile()
という名前のvoid関数
を定義しています。
この関数は、data.txt
というファイルを書き込みモードで開き、Hello, World!
という文字列を書き込んでいます。
main()関数
内で、writeToFile()関数
を呼び出しています。
これにより、ファイルに指定した文字列が書き込まれます。
データの更新
#include <stdio.h>
void updateData(int *data) {
*data += 10;
}
int main() {
int num = 5;
printf("更新前の値: %d\n", num);
updateData(&num);
printf("更新後の値: %d\n", num);
return 0;
}
上記の例では、updateData()
という名前のvoid関数
を定義しています。
この関数は、引数として渡された整数の値を10増やしています。
main()関数
内で、num
という変数を定義し、その値を表示しています。
その後、updateData()関数
を呼び出してnum
の値を更新し、再度値を表示しています。
このプログラムを実行すると、更新前の値と更新後の値が表示されます。