[C言語] scanfで1文字だけ入力する方法を解説

Q: scanfで1文字以上入力された場合はどうなる？

scanfで1文字入力を指定している場合、入力された文字列の最初の1文字だけが読み取られ、残りの文字は入力バッファに残ります。 例えば、scanf("%c", &character);で"abc"と入力すると、characterには'a'が格納され、'b'と'c'はバッファに残ります。 次の入力操作でこれらの文字が読み取られる可能性があるため、バッファのクリアが必要です。

Q: 改行文字を無視する他の方法はある？

改行文字を無視する方法として、getchar()を使う以外にも、scanfのフォーマット指定子に空白を追加する方法があります。 例えば、scanf(" %c", &character);とすることで、空白文字(スペースや改行)を無視して次の非空白文字を読み取ることができます。 ただし、この方法は改行文字だけでなく、すべての空白文字を無視するため、用途に応じて使い分ける必要があります。

Q: scanf以外で1文字入力を行う方法は？

scanf以外で1文字入力を行う方法として、getchar()を使用することが一般的です。 getchar()は標準入力から1文字を読み取る関数で、改行文字を含むすべての入力をそのまま取得します。 例：char ch = getchar();。 この方法は、入力バッファの状態を考慮する必要がないため、シンプルな1文字入力に適しています。

C言語で1文字だけを入力する際には、scanf関数を使用します。

具体的には、フォーマット指定子%cを用いて、1文字を読み取ります。

例えば、char ch;と宣言した変数に1文字を入力する場合、scanf("%c", &ch);と記述します。

この方法では、入力バッファに残る改行文字が次の入力に影響を与えることがあるため、必要に応じてgetchar関数などで改行文字を処理することが推奨されます。

この記事でわかること

scanfを使った1文字入力の基本的な方法
改行文字の処理方法とその重要性
1文字入力を活用した応用例
scanf以外の1文字入力方法

目次から探す

scanfで1文字だけ入力する基本

C言語でユーザーからの入力を受け取る際に、scanf関数は非常に便利です。

しかし、1文字だけを正確に入力するためには、いくつかの注意点があります。

ここでは、scanfを使って1文字だけ入力するための基本的な知識を解説します。

scanfの基本的な使い方

scanf関数は、標準入力からデータを読み取るための関数です。

以下のように使用します。

#include <stdio.h>
int main() {
    int number;
    printf("整数を入力してください: ");
    scanf("%d", &number);
    printf("入力された整数は: %d\n", number);
    return 0;
}

この例では、ユーザーから整数を入力してもらい、その値を変数numberに格納しています。

scanfの第一引数にはフォーマット指定子を用い、第二引数には入力を格納する変数のアドレスを渡します。

1文字入力のためのフォーマット指定子

1文字だけを入力する場合、%cというフォーマット指定子を使用します。

以下に1文字入力の例を示します。

#include <stdio.h>
int main() {
    char character;
    printf("1文字を入力してください: ");
    scanf("%c", &character);
    printf("入力された文字は: %c\n", character);
    return 0;
}

このコードでは、ユーザーから1文字を入力してもらい、その文字を変数characterに格納しています。

%cを使うことで、1文字の入力を受け取ることができます。

バッファに残る改行文字の問題

scanfで1文字を入力する際に注意が必要なのは、入力後にバッファに残る改行文字です。

scanfは入力された文字を読み取りますが、Enterキーを押した際の改行文字がバッファに残ってしまいます。

これが次の入力に影響を与えることがあります。

例えば、以下のコードを考えてみましょう。

#include <stdio.h>
int main() {
    char firstChar, secondChar;
    printf("1文字目を入力してください: ");
    scanf("%c", &firstChar);
    printf("2文字目を入力してください: ");
    scanf("%c", &secondChar);
    printf("入力された文字は: %c, %c\n", firstChar, secondChar);
    return 0;
}

このコードを実行すると、2文字目の入力が期待通りに動作しないことがあります。

これは、1文字目の入力後にEnterキーを押した際の改行文字が、2文字目の入力として読み取られてしまうためです。

この問題を解決するためには、改行文字を明示的に処理する必要があります。

例えば、getchar()を使って改行文字を読み飛ばす方法があります。

#include <stdio.h>
int main() {
    char firstChar, secondChar;
    printf("1文字目を入力してください: ");
    scanf("%c", &firstChar);
    // getchar()で改行文字を読み込む
    getchar();
    printf("2文字目を入力してください: ");
    scanf("%c", &secondChar);
    printf("入力された文字は: %c, %c\n", firstChar, secondChar);
    return 0;
}

このように、getchar()で改行文字をバッファから取り出してから再度scanf()を呼び出すことで、2文字目も入力できるようになります。

1文字入力の具体的な方法

1文字だけを正確に入力するためには、scanfの使い方に加えて、入力バッファに残る改行文字の処理が重要です。

ここでは、具体的な方法を解説します。

%cを使った1文字入力

%cを使って1文字を入力する方法は、基本的なscanfの使い方と同様です。

しかし、1文字入力の場合、改行文字の処理が必要です。

以下に、1文字入力の基本的な例を示します。

#include <stdio.h>
int main() {
    char character;
    printf("1文字を入力してください: ");
    scanf("%c", &character);
    printf("入力された文字は: %c\n", character);
    return 0;
}

このコードでは、ユーザーから1文字を入力してもらい、その文字を変数characterに格納しています。

しかし、次の入力がある場合には、改行文字の処理が必要です。

getcharを併用した改行文字の処理

getcharを使うことで、入力バッファに残った改行文字を読み飛ばすことができます。

以下にその方法を示します。

#include <stdio.h>
int main() {
    char firstChar, secondChar;
    printf("1文字目を入力してください: ");
    scanf("%c", &firstChar);
    getchar(); // 改行文字を読み飛ばす
    printf("2文字目を入力してください: ");
    scanf("%c", &secondChar);
    printf("入力された文字は: %c, %c\n", firstChar, secondChar);
    return 0;
}

このコードでは、1文字目の入力後にgetchar()を呼び出すことで、改行文字を読み飛ばしています。

これにより、2文字目の入力が正しく行われます。

fflush(stdin)の使用と注意点

fflush(stdin)を使って入力バッファをクリアする方法もありますが、これは非標準的な方法であり、環境によっては動作が保証されないことがあります。

以下にその例を示します。

#include <stdio.h>
int main() {
    char character;
    printf("1文字を入力してください: ");
    scanf("%c", &character);
    fflush(stdin); // 入力バッファをクリア
    printf("入力された文字は: %c\n", character);
    return 0;
}

fflush(stdin)は、入力バッファをクリアするために使われることがありますが、標準Cでは未定義の動作とされているため、使用は推奨されません。

代わりに、getchar()を使う方法が一般的です。

これらの方法を理解することで、1文字入力を正確に行うことができます。

特に、改行文字の処理は重要なポイントです。

応用例

1文字入力の基本を理解したら、これを応用してさまざまなプログラムを作成することができます。

ここでは、1文字入力を活用したいくつかの応用例を紹介します。

複数の1文字入力を連続して行う方法

複数の1文字入力を連続して行う場合、改行文字の処理が重要です。

以下の例では、getchar()を使って改行文字を読み飛ばしながら、複数の文字を入力します。

#include <stdio.h>
int main() {
    char chars[3];
    for (int i = 0; i < 3; i++) {
        printf("%d文字目を入力してください: ", i + 1);
        scanf("%c", &chars[i]);
        getchar(); // 改行文字を読み飛ばす
    }
    printf("入力された文字は: %c, %c, %c\n", chars[0], chars[1], chars[2]);
    return 0;
}

このコードでは、3つの文字を連続して入力し、それぞれの入力後にgetchar()を使って改行文字を処理しています。

1文字入力を使った簡単なメニュー選択

1文字入力を使って、簡単なメニュー選択を実装することができます。

以下の例では、ユーザーにメニューを表示し、選択されたオプションに応じて異なるメッセージを表示します。

#include <stdio.h>
int main() {
    char choice;
    printf("メニューを選択してください:\n");
    printf("a: オプションA\n");
    printf("b: オプションB\n");
    printf("c: オプションC\n");
    printf("選択: ");
    scanf("%c", &choice);
    getchar(); // 改行文字を読み飛ばす
    switch (choice) {
        case 'a':
            printf("オプションAが選択されました。\n");
            break;
        case 'b':
            printf("オプションBが選択されました。\n");
            break;
        case 'c':
            printf("オプションCが選択されました。\n");
            break;
        default:
            printf("無効な選択です。\n");
            break;
    }
    return 0;
}

このコードでは、ユーザーが選択したオプションに応じて、switch文を使って異なるメッセージを表示しています。

1文字入力を用いた文字列の構築

1文字入力を繰り返して文字列を構築することも可能です。

以下の例では、ユーザーから文字を入力してもらい、それを文字列として表示します。

#include <stdio.h>
int main() {
    char str[100];
    int i = 0;
    char ch;
    printf("文字列を入力してください (Enterで終了):\n");
    while ((ch = getchar()) != '\n' && i < 99) {
        str[i++] = ch;
    }
    str[i] = '\0'; // 文字列の終端を設定
    printf("入力された文字列は: %s\n", str);
    return 0;
}

このコードでは、getchar()を使って1文字ずつ入力を受け取り、Enterキーが押されるまで文字列を構築しています。

入力された文字列は、strに格納され、最後に表示されます。