【C言語】double型の意味や使い方を解説

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double型とは

C言語において、double型は浮動小数点数を表すデータ型の一つです。

double型は倍精度浮動小数点数を扱うことができ、より広い範囲の数値を表現することができます。

double型の概要

double型は、通常は64ビットのメモリを使用して表現されます。

これにより、倍精度の浮動小数点数を格納することができます。

double型は、整数部と小数部を持つ数値を表現することができます。

例えば、3.14や-2.71828などの数値をdouble型で表現することができます。

double型の特徴

double型の特徴は以下の通りです。

倍精度

double型は倍精度浮動小数点数を扱うため、より高い精度で数値を表現することができます。

これにより、より正確な計算が可能になります。

範囲

double型は、より広い範囲の数値を表現することができます。

通常、double型は約±1.7e308から約±2.2e-308までの範囲の数値を表現することができます。

メモリ使用量

double型は64ビットのメモリを使用するため、メモリ使用量が大きくなります。

そのため、メモリの使用には注意が必要です。

double型の使い方

double型の宣言と初期化

double型は、浮動小数点数を表すためのデータ型です。

宣言と初期化の方法は以下の通りです。

double num1; // 宣言のみ
double num2 = 3.14; // 初期化付き宣言

上記の例では、num1という変数を宣言しています。

この場合、初期値は設定されていないため、不定値が格納されます。

一方、num2という変数は初期化付き宣言となっており、初期値として3.14が設定されています。

double型の演算

double型の変数同士の演算は、通常の数値演算と同様に行うことができます。

例えば、加算や減算、乗算、除算などが可能です。

double num1 = 2.5;
double num2 = 1.5;
double sum = num1 + num2; // 加算
double difference = num1 - num2; // 減算
double product = num1 * num2; // 乗算
double quotient = num1 / num2; // 除算

上記の例では、num1num2という2つのdouble型の変数を定義し、それらの演算結果をsumdifferenceproductquotientという変数に格納しています。

double型の変換

double型の変数を他のデータ型に変換することも可能です。

以下に、double型からint型への変換の例を示します。

double num = 3.7;
int convertedNum = (int)num; // double型からint型への変換

上記の例では、numというdouble型の変数をint型に変換しています。

変換する際には、(int)というキャスト演算子を使用します。

ただしint型などの整数型にdouble型の値をキャストした場合、小数点以下が切り捨てられるので気をつけましょう。

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