コマンドプロンプト

コマンドプロンプトの基本的な使い方 ~ 起動からコマンド実行まで

コマンドプロンプトは、Windowsでコマンドライン操作を行うためのツールです。

起動方法は、スタートメニューの検索バーに cmd と入力してEnterキーを押すか、Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、 cmd と入力してEnterを押します。

起動後、コマンドを入力してEnterキーを押すと実行されます。

例えば、dirコマンドで現在のディレクトリ内のファイルやフォルダを一覧表示し、cdコマンドでディレクトリを移動できます。

目次から探す
  1. コマンドプロンプトの起動方法
  2. 基本的なコマンドの使い方
  3. よく使う基本コマンド
  4. ファイルやディレクトリの操作
  5. コマンドプロンプトの便利な機能
  6. コマンドプロンプトのカスタマイズ
  7. 応用例:バッチファイルの作成
  8. 応用例:ネットワーク関連のコマンド
  9. 応用例:システム管理に役立つコマンド
  10. まとめ

コマンドプロンプトの起動方法

コマンドプロンプトは、Windowsの基本的な操作をコマンドラインで行うためのツールです。

以下の方法で簡単に起動できます。

方法1: スタートメニューから起動

  1. スタートボタンをクリックします。
  2. 検索ボックスに cmd と入力します。
  3. 「コマンドプロンプト」を選択してクリックします。

方法2: ファイル名を指定して実行

  1. Windows + R キーを同時に押します。
  2. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログが表示されるので、cmd と入力します。
  3. OK ボタンをクリックします。

方法3: エクスプローラーから起動

  1. 任意のフォルダーを開きます。
  2. アドレスバーに cmd と入力し、Enterキーを押します。
  3. 現在のフォルダーでコマンドプロンプトが起動します。

方法4: 管理者権限で起動

  1. スタートメニューを開き、 cmd と入力します。
  2. 検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックします。
  3. 「管理者として実行」を選択します。

これらの方法を使って、コマンドプロンプトを簡単に起動することができます。

必要に応じて、管理者権限での起動も行ってください。

基本的なコマンドの使い方

コマンドプロンプトでは、さまざまなコマンドを使用してシステムを操作できます。

ここでは、基本的なコマンドの使い方を紹介します。

コマンドは、入力後にEnterキーを押すことで実行されます。

よく使う基本コマンド一覧

コマンド説明
dir現在のディレクトリ内のファイルとフォルダーを表示します。
cdディレクトリを変更します。例:cd Documents
mkdir新しいディレクトリを作成します。例:mkdir NewFolder
delファイルを削除します。例:del file.txt
copyファイルをコピーします。例:copy source.txt destination.txt
moveファイルを移動します。例:move file.txt D:\Backup
exitコマンドプロンプトを終了します。

コマンドの実行例

1. ディレクトリの表示

dir

このコマンドを実行すると、現在のディレクトリ内にあるファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

C:\Users\Username> dir
 ドライブ C のボリューム ラベルがありません。
 ボリューム シリアル番号は 88E4-800F です

 C:\Users\User\Documents\blog\GeekBlocks のディレクトリ

2024/10/21  18:30    <DIR>          cpp
2024/08/10  21:12    <DIR>          csharp
2024/08/25  02:31    <DIR>          d
2024/10/24  20:08             2,836 develop sample.code-workspace
2024/09/06  19:30    <DIR>          execute_space
2024/08/06  17:26    <DIR>          ExeTools
2024/08/25  02:25             3,177 GeekBlocks.generated.sln
2024/08/02  20:00               334 hello.py
2024/08/14  01:26    <DIR>          html
2024/10/27  09:43    <DIR>          java

2. ディレクトリの変更

cd Documents

このコマンドを実行すると、現在の作業ディレクトリが Documents に変更されます。

3. 新しいディレクトリの作成

mkdir NewFolder

このコマンドを実行すると、 NewFolder という名前の新しいディレクトリが作成されます。

これらの基本的なコマンドを使いこなすことで、コマンドプロンプトでの操作がスムーズになります。

必要に応じて、他のコマンドも試してみてください。

よく使う基本コマンド

コマンドプロンプトでは、日常的に使用する基本的なコマンドがいくつかあります。

これらのコマンドを理解し、使いこなすことで、ファイルやディレクトリの管理が効率的に行えます。

以下に、よく使う基本コマンドをまとめました。

基本コマンド一覧

コマンド説明使用例
dir現在のディレクトリ内のファイルとフォルダーを表示します。dir
cdディレクトリを変更します。cd Documents
mkdir新しいディレクトリを作成します。mkdir NewFolder
delファイルを削除します。del file.txt
copyファイルをコピーします。copy source.txt destination.txt
moveファイルを移動します。move file.txt D:\Backup
rmdir空のディレクトリを削除します。rmdir OldFolder
clsコマンドプロンプトの画面をクリアします。cls
exitコマンドプロンプトを終了します。exit

コマンドの詳細説明

  • dir: 現在のディレクトリにあるファイルやフォルダーの一覧を表示します。

オプションを追加することで、詳細情報を表示することも可能です。

  • cd: 指定したディレクトリに移動します。

相対パスや絶対パスを使用できます。

  • mkdir: 新しいフォルダーを作成します。

複数のフォルダーを一度に作成することもできます。

  • del: 指定したファイルを削除します。

ワイルドカード*?を使って複数のファイルを削除することも可能です。

  • copy: ファイルを別の場所にコピーします。

上書き確認のオプションもあります。

  • move: ファイルを指定した場所に移動します。

移動先に同名のファイルがある場合は上書きされます。

  • rmdir: 空のディレクトリを削除します。

ディレクトリ内にファイルがある場合は削除できません。

  • cls: コマンドプロンプトの画面をクリアし、見やすくします。
  • exit: コマンドプロンプトを終了します。

作業が完了したら使用します。

これらのコマンドを覚えておくと、コマンドプロンプトでの作業がよりスムーズになります。

必要に応じて、各コマンドのオプションを調べてみると良いでしょう。

ファイルやディレクトリの操作

コマンドプロンプトを使用すると、ファイルやディレクトリの操作を効率的に行うことができます。

ここでは、基本的なファイルおよびディレクトリの操作方法を紹介します。

ファイル操作コマンド

コマンド説明使用例
copyファイルをコピーします。copy file.txt D:\Backup
delファイルを削除します。del file.txt
moveファイルを移動します。move file.txt D:\Documents
renファイルの名前を変更します。ren oldname.txt newname.txt

ディレクトリ操作コマンド

コマンド説明使用例
mkdir新しいディレクトリを作成します。mkdir NewFolder
rmdir空のディレクトリを削除します。rmdir OldFolder
cdディレクトリを変更します。cd Documents
dir現在のディレクトリ内のファイルとフォルダーを表示します。dir

コマンドの詳細説明

1. ファイルのコピー

copy file.txt D:\Backup

このコマンドを実行すると、file.txtD:\Backupフォルダーにコピーされます。

2. ファイルの削除

del file.txt

このコマンドを実行すると、file.txtが削除されます。

削除したファイルは復元できないため、注意が必要です。

3. ファイルの移動

move file.txt D:\Documents

このコマンドを実行すると、file.txtD:\Documentsフォルダーに移動されます。

移動先に同名のファイルがある場合は上書きされます。

4. ファイル名の変更

ren oldname.txt newname.txt

このコマンドを実行すると、oldname.txtの名前がnewname.txtに変更されます。

ディレクトリの作成と削除

1. 新しいディレクトリの作成

mkdir NewFolder

このコマンドを実行すると、NewFolderという名前の新しいディレクトリが作成されます。

2. 空のディレクトリの削除

rmdir OldFolder

このコマンドを実行すると、OldFolderが削除されます。

ディレクトリ内にファイルがある場合は削除できません。

これらのコマンドを使いこなすことで、コマンドプロンプトでのファイルやディレクトリの管理が容易になります。

必要に応じて、各コマンドのオプションを調べてみると良いでしょう。

コマンドプロンプトの便利な機能

コマンドプロンプトには、作業を効率化するための便利な機能がいくつかあります。

これらの機能を活用することで、よりスムーズにコマンドを実行し、作業を進めることができます。

以下に、主な便利な機能を紹介します。

1. コマンド履歴の利用

コマンドプロンプトでは、過去に入力したコマンドを履歴として保存しています。

上矢印キー(↑)を押すことで、以前のコマンドを順に表示し、再実行することができます。

これにより、同じコマンドを何度も入力する手間が省けます。

2. 自動補完機能

コマンドプロンプトでは、ファイル名やディレクトリ名を入力する際に、Tabキーを押すことで自動補完が行われます。

これにより、長いパスやファイル名を入力する際の手間が軽減されます。

例えば、cd Docと入力してTabキーを押すと、Documentsに自動的に補完されます。

3. パイプとリダイレクト

コマンドプロンプトでは、パイプ|を使用して、複数のコマンドを連結することができます。

これにより、あるコマンドの出力を別のコマンドの入力として利用できます。

例えば、ファイルの内容を表示し、その結果をファイルに保存することができます。

dir > output.txt

このコマンドは、dirコマンドの出力をoutput.txtというファイルに保存します。

4. 環境変数の利用

コマンドプロンプトでは、環境変数を使用してシステムの設定やパスを参照することができます。

例えば、%USERPROFILE%を使用すると、現在のユーザーのプロファイルフォルダーにアクセスできます。

cd %USERPROFILE%

このコマンドを実行すると、現在のユーザーのホームディレクトリに移動します。

5. バッチファイルの作成

コマンドプロンプトで実行するコマンドをまとめてバッチファイル(.batファイル)として保存することができます。

これにより、複数のコマンドを一度に実行することが可能になります。

バッチファイルを作成するには、テキストエディタでコマンドを記述し、.bat拡張子で保存します。

@echo off
echo Hello, World!
pause

このバッチファイルを実行すると、 Hello, World! と表示され、任意のキーを押すまで待機します。

これらの便利な機能を活用することで、コマンドプロンプトでの作業がより効率的になります。

ぜひ試してみてください。

コマンドプロンプトのカスタマイズ

コマンドプロンプトは、デフォルトの設定のままでも使用できますが、カスタマイズすることで自分の作業スタイルに合わせた使いやすい環境を作ることができます。

以下に、コマンドプロンプトのカスタマイズ方法をいくつか紹介します。

1. ウィンドウのサイズとフォントの変更

コマンドプロンプトのウィンドウサイズやフォントを変更することで、視認性を向上させることができます。

  • 手順:
  1. コマンドプロンプトを起動します。
  2. ウィンドウのタイトルバーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  3. 「フォント」タブでフォントの種類やサイズを変更します。
  4. 「レイアウト」タブでウィンドウのサイズやバッファサイズを調整します。

2. カラースキームの変更

コマンドプロンプトの背景色や文字色を変更することで、見やすさを向上させることができます。

  • 手順:
  1. コマンドプロンプトを起動します。
  2. ウィンドウのタイトルバーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  3. 「色」タブで背景色や文字色を選択します。
  4. 設定を保存するために OK をクリックします。

3. スタートアップコマンドの設定

コマンドプロンプトを起動した際に自動的に実行されるコマンドを設定することができます。

これにより、毎回手動で入力する手間を省けます。

  • 手順:
  1. バッチファイルを作成し、実行したいコマンドを記述します。
  2. 作成したバッチファイルを、コマンドプロンプトのショートカットの「ターゲット」欄に追加します。
  3. 例: C:\Windows\System32\cmd.exe /k "C:\path\to\your\script.bat"

4. 環境変数の設定

環境変数を設定することで、コマンドプロンプトでの作業を効率化できます。

特に、頻繁に使用するディレクトリのパスを環境変数に追加することで、簡単にアクセスできるようになります。

  • 手順:
  1. 「スタート」メニューから「設定」を開きます。
  2. 「システム」→「バージョン情報」→「環境変数」を選択します。
  3. 「ユーザー環境変数」または「システム環境変数」で「新規」をクリックし、変数名と値を入力します。

5. コマンドプロンプトのショートカットキー

コマンドプロンプトには、作業を効率化するためのショートカットキーがいくつかあります。

これらを覚えておくと、操作がスムーズになります。

ショートカットキー説明
Ctrl + C実行中のコマンドを中断します。
Ctrl + Vクリップボードの内容を貼り付けます。
Ctrl + A入力したコマンドを全選択します。
Ctrl + Z入力をキャンセルします。

これらのカスタマイズを行うことで、コマンドプロンプトをより自分好みに設定し、作業効率を向上させることができます。

ぜひ試してみてください。

応用例:バッチファイルの作成

バッチファイルは、複数のコマンドを一つのファイルにまとめて実行できる便利な機能です。

これにより、日常的な作業を自動化し、効率的に作業を進めることができます。

ここでは、バッチファイルの作成方法とその活用例を紹介します。

バッチファイルの作成手順

  1. テキストエディタを開く: メモ帳や任意のテキストエディタを開きます。
  2. コマンドを記述: 実行したいコマンドを一行ずつ記述します。

例えば、以下のように記述します。

@echo off
echo バッチファイルの実行を開始します。
mkdir NewFolder
echo NewFolderを作成しました。
pause
  1. ファイルを保存: ファイルを保存する際に、拡張子を.batにします。

例えば、create_folder.batとします。

  1. バッチファイルの実行: 作成したバッチファイルをダブルクリックするか、コマンドプロンプトから実行します。

バッチファイルの活用例

1. 定期的なバックアップ

定期的に特定のフォルダーをバックアップするバッチファイルを作成できます。

以下は、DocumentsフォルダーをD:\Backupにコピーする例です。

@echo off
xcopy "C:\Users\%USERNAME%\Documents" "D:\Backup\Documents" /E /I /Y
echo バックアップが完了しました。
pause

このバッチファイルを実行すると、Documentsフォルダーの内容がD:\Backup\Documentsにコピーされます。

/Eオプションはサブディレクトリも含めてコピーし、/Iはコピー先がディレクトリであることを指定します。

/Yは上書き確認をスキップします。

2. 複数のプログラムを一度に起動

複数のプログラムを一度に起動するバッチファイルを作成することもできます。

以下は、メモ帳と電卓を同時に起動する例です。

@echo off
start notepad.exe
start calc.exe
echo メモ帳と電卓を起動しました。
pause

このバッチファイルを実行すると、メモ帳と電卓が同時に起動します。

3. 環境設定の自動化

特定の環境設定を自動化するバッチファイルを作成することも可能です。

以下は、特定のディレクトリに移動し、環境変数を設定する例です。

@echo off
cd C:\MyProject
set MY_ENV_VAR=MyValue
echo 環境変数MY_ENV_VARを設定しました。
pause

このバッチファイルを実行すると、指定したディレクトリに移動し、環境変数MY_ENV_VARが設定されます。

バッチファイルの注意点

  • 実行権限: 一部のコマンドは管理者権限が必要な場合があります。

必要に応じて、バッチファイルを管理者として実行してください。

  • テスト: バッチファイルを作成したら、実行前に内容を確認し、テストを行うことをお勧めします。

特に削除や移動のコマンドは注意が必要です。

バッチファイルを活用することで、日常的な作業を自動化し、効率的に作業を進めることができます。

ぜひ、自分のニーズに合わせたバッチファイルを作成してみてください。

応用例:ネットワーク関連のコマンド

コマンドプロンプトでは、ネットワークに関連するさまざまなコマンドを使用して、接続状況の確認やトラブルシューティングを行うことができます。

ここでは、よく使われるネットワーク関連のコマンドとその活用例を紹介します。

1. ping コマンド

pingコマンドは、指定したIPアドレスやホスト名に対して接続を確認するためのコマンドです。

ネットワークの接続状況を確認する際に非常に便利です。

ping www.google.com

このコマンドを実行すると、Googleのサーバーに対して接続を試み、応答時間やパケットの損失状況が表示されます。

PING www.google.com (172.217.164.100): 56 data bytes
64 bytes from 172.217.164.100: icmp_seq=0 ttl=117 time=14.2 ms
64 bytes from 172.217.164.100: icmp_seq=1 ttl=117 time=13.8 ms

2. ipconfig コマンド

ipconfigコマンドは、ネットワークインターフェースの設定情報を表示するためのコマンドです。

IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの情報を確認できます。

ipconfig

このコマンドを実行すると、現在のネットワーク設定が表示されます。

Windows IP Configuration
Ethernet adapter Ethernet:
   Connection-specific DNS Suffix  . : example.com
   IPv4 Address. . . . . . . . . . . . : 192.168.1.10
   Subnet Mask . . . . . . . . . . . . : 255.255.255.0
   Default Gateway . . . . . . . . . . . : 192.168.1.1

3. tracert コマンド

tracertコマンドは、指定したホストまでの経路を追跡するためのコマンドです。

ネットワークの遅延や問題のあるルーターを特定するのに役立ちます。

tracert www.google.com

このコマンドを実行すると、Googleのサーバーまでの経路が表示され、各ホップの応答時間が確認できます。

トレースルートを実行しています www.google.com [172.217.164.100]
経路の追跡を行っています最大 30 ホップまで:
 1    <1 ms    <1 ms    <1 ms  192.168.1.1
 2     5 ms     4 ms     5 ms  203.0.113.1
 3    10 ms    10 ms    10 ms  172.217.164.100

4. netstat コマンド

netstatコマンドは、現在のネットワーク接続やリスニングポートの情報を表示するためのコマンドです。

ネットワークのトラブルシューティングやセキュリティの確認に役立ちます。

netstat -a

このコマンドを実行すると、すべての接続とリスニングポートのリストが表示されます。

Proto  Local Address          Foreign Address        State
TCP    0.0.0.0:80            0.0.0.0:0              LISTENING
TCP    192.168.1.10:12345    93.184.216.34:80       ESTABLISHED

5. nslookup コマンド

nslookupコマンドは、DNSサーバーに対してドメイン名の解決を行うためのコマンドです。

特定のドメイン名がどのIPアドレスに解決されるかを確認できます。

nslookup www.google.com

このコマンドを実行すると、GoogleのIPアドレスが表示されます。

サーバー:  dns.example.com
アドレス:  192.168.1.1
名前:    www.google.com
Addresses:  172.217.164.100

これらのネットワーク関連のコマンドを活用することで、接続状況の確認やトラブルシューティングが容易になります。

特に、pingtracertはネットワークの問題を特定する際に非常に役立つツールです。

ぜひ、これらのコマンドを使ってネットワークの管理や確認を行ってみてください。

応用例:システム管理に役立つコマンド

コマンドプロンプトは、システム管理において非常に強力なツールです。

ここでは、システムの状態を確認したり、設定を変更したりするために役立つコマンドをいくつか紹介します。

これらのコマンドを活用することで、システムの管理やトラブルシューティングが効率的に行えます。

1. systeminfo コマンド

systeminfoコマンドは、システムの詳細情報を表示するためのコマンドです。

OSのバージョン、ホスト名、メモリ、ネットワークアダプタなどの情報を確認できます。

systeminfo

このコマンドを実行すると、システムの詳細情報が表示されます。

ホスト名:                 MY-PC
OS 名:                   Microsoft Windows 10 Pro
OS バージョン:            10.0.19041 N/A ビルド 19041
プロセッサ:              Intel(R) Core(TM) i7-9700 CPU @ 3.00GHz, 8 コア
物理メモリ:              16 GB

2. tasklist コマンド

tasklistコマンドは、現在実行中のプロセスの一覧を表示するためのコマンドです。

プロセスID(PID)やメモリ使用量などの情報も確認できます。

tasklist

このコマンドを実行すると、実行中のプロセスのリストが表示されます。

イメージ名                     PID セッション名        セッション#    メモリ使用量
======================== ======== ================ =========== ============
explorer.exe                1234 Console                    1      20,000 K
cmd.exe                     5678 Console                    1      5,000 K

3. taskkill コマンド

taskkillコマンドは、指定したプロセスを終了させるためのコマンドです。

プロセスID(PID)やイメージ名を指定してプロセスを終了できます。

taskkill /PID 5678 /F

このコマンドを実行すると、PIDが5678のプロセスが強制終了されます。

/Fオプションは強制終了を意味します。

4. chkdsk コマンド

chkdskコマンドは、ディスクのエラーをチェックし、修復するためのコマンドです。

ファイルシステムの整合性を確認する際に使用します。

chkdsk C: /F

このコマンドを実行すると、Cドライブのエラーがチェックされ、修復が行われます。

/Fオプションはエラーの修正を指示します。

5. sfc コマンド

sfc(System File Checker)コマンドは、システムファイルの整合性を確認し、破損したファイルを修復するためのコマンドです。

システムの安定性を保つために重要です。

sfc /scannow

このコマンドを実行すると、システムファイルのスキャンが開始され、問題があれば修復が行われます。

6. net user コマンド

net userコマンドは、ユーザーアカウントの管理を行うためのコマンドです。

新しいユーザーの作成や既存ユーザーの情報を表示することができます。

net user

このコマンドを実行すると、システムに登録されているユーザーアカウントの一覧が表示されます。

ユーザー名              フル ネーム          コメント
============================================
Administrator          管理者アカウント
User1                  一般ユーザー

これらのシステム管理に役立つコマンドを活用することで、システムの状態を把握し、必要な管理作業を効率的に行うことができます。

特に、systeminfotasklistは、システムのトラブルシューティングにおいて非常に役立つツールです。

ぜひ、これらのコマンドを使ってシステム管理を行ってみてください。

まとめ

この記事では、コマンドプロンプトの基本的な使い方から、応用例、便利な機能まで幅広く紹介しました。

これにより、コマンドプロンプトを活用して日常的な作業を効率化し、システム管理やネットワークのトラブルシューティングを行うための具体的な方法が明らかになりました。

ぜひ、紹介したコマンドやテクニックを実際に試してみて、コマンドプロンプトを使いこなすスキルを向上させてください。

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