Bottleフレームワークのインストール方法
PythonのWebフレームワークであるBottleを使ってWebアプリケーションを開発するためには、まずBottleをインストールする必要があります。
ここでは、2つのインストール方法を紹介します。
pipを使ったインストール
pipはPythonのパッケージ管理ツールで、Pythonのライブラリやツールを簡単にインストールできます。
Bottleもpipを使って簡単にインストールすることができます。
まず、コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac, Linux)を開き、以下のコマンドを入力してください。
pip install bottle
このコマンドを実行すると、Bottleがインストールされます。
インストールが完了したら、PythonのインタラクティブシェルやスクリプトでBottleをインポートして使用することができます。
from bottle import route, run, template
基本的にはpipを使った方法がおすすめです。
ソースコードからのインストール
もう一つのインストール方法は、Bottleのソースコードをダウンロードしてインストールする方法です。
これは、最新の開発版や特定のバージョンをインストールしたい場合に便利です。
まず、Bottleの公式GitHubリポジトリ(https://github.com/bottlepy/bottle )からソースコードをダウンロードしてください。
ダウンロードしたら、解凍して得られたディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
python setup.py install
このコマンドを実行すると、ソースコードからBottleがインストールされます。
インストールが完了したら、pipでインストールした場合と同様に、PythonのインタラクティブシェルやスクリプトでBottleをインポートして使用することができます。
以上が、Bottleフレームワークのインストール方法です。
どちらの方法でも簡単にインストールできるので、自分の環境や好みに合わせて選択してください。
インストールが完了したら、Bottleを使ってWebアプリケーションの開発を始めましょう。
Bottleフレームワークを使ったWebアプリケーションの作成
Bottleフレームワークを使って、簡単なWebアプリケーションを作成してみましょう。
ここでは、基本的な構造やテンプレートの利用、静的ファイルの扱いについて説明します。
基本的な構造
Bottleフレームワークを使ったWebアプリケーションは、以下の2つの要素で構成されます。
ルーティングの設定
ルーティングとは、URLとビュー関数(処理を行う関数)を関連付けることです。
Bottleフレームワークでは、デコレータを使ってルーティングを設定します。
以下は、ルートURL(/
)にアクセスしたときにhello
関数を呼び出す例です。
from bottle import route, run
@route('/')
def hello():
return "Hello, World!"
run(host='localhost', port=8080)
上記プログラムを実行した状態で、ブラウザのアドレスバーにlocalhost:8080
と入力してアクセスしてみてください。
Hello, World!
と表示されたはずです。

ビュー関数の定義
ビュー関数は、クライアントからのリクエストに対して処理を行い、レスポンスを返す関数です。
上記の例では、hello
関数がビュー関数として定義されています。
テンプレートの利用
Bottleフレームワークでは、テンプレートエンジンを使ってHTMLファイルに動的なデータを埋め込むことができます。
テンプレートファイルの作成
まず、テンプレートファイルを作成します。
以下は、templates
ディレクトリにhello_template.tpl
という名前で保存されたテンプレートファイルの例です。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>{{title}}</title>
</head>
<body>
<h1>{{message}}</h1>
</body>
</html>
{{title}}
や{{message}}
の部分が、後でPythonのコードから渡されるデータで置き換えられます。
テンプレートのレンダリング
テンプレートを使ってHTMLファイルを生成するには、template
関数を使います。
以下の例では、hello_template
関数がビュー関数として定義されており、hello_template.tpl
テンプレートファイルを使ってHTMLファイルを生成しています。
from bottle import route, run, template
@route('/hello_template')
def hello_template():
return template('hello_template', title='Hello Template', message='Hello, Bottle!')
run(host='localhost', port=8080)
Pythonソースファイルとhello_template.tpl
を同じフォルダに配置して実行したら、ブラウザでhttp://localhost:8080/hello_template
にアクセスしてみてください。
{{title}}
と{{message}}
がPython側で指定した文字列に置換されて表示されます。

静的ファイルの扱い
Webアプリケーションでは、CSSやJavaScript、画像などの静的ファイルを扱うことがあります。
Bottleフレームワークでは、以下の方法で静的ファイルを扱うことができます。
静的ファイルの配置
静的ファイルは、通常static
ディレクトリに配置します。
例えば、static/css
ディレクトリにCSSファイルを、static/js
ディレクトリにJavaScriptファイルを配置します。
|-- sample.py
`-- static/
|-- css/
| `-- style.css
`-- js/
`-- main.js
静的ファイルへのアクセス
静的ファイルへのアクセスを許可するには、以下のようにルーティングを設定します。
from bottle import route, run, static_file
@route('/static/<filepath:path>')
def server_static(filepath):
return static_file(filepath, root='static')
run(host='localhost', port=8080)
これで、/static/css/style.css
のようなURLで静的ファイルにアクセスできるようになります。