この記事では、PyInstallerを使用してPythonプログラムにバージョン情報を含める方法について解説します。
初心者の方でも簡単に理解できるように、pyinstaller-versionfileのインストール方法から、YAMLファイルの作成、バージョンファイルへの変換、そしてPyInstallerを使用した実行可能ファイルの生成まで、手順を詳しく説明します。
バージョン情報を含んだ実行可能ファイルを作成することで、ソフトウェアのバージョン管理やユーザーへの情報提供が容易になります。
バージョン情報の生成方法
バージョン情報は、ソフトウェアの開発や管理において重要な要素です。
PyInstallerを使用してPythonプログラムを実行可能ファイルに変換する際にも、バージョン情報を含めることができます。
本記事では、PyInstallerを使用してバージョン情報を生成する方法について解説します。
PyInstallerでは、バージョン情報を生成するために、pyinstaller-versionfileというツールを使用することができます。
このツールを使うことで、簡単にバージョン情報を含んだ実行可能ファイルを作成することができます。
pyinstaller-versionfileのインストール
まずはじめに、pyinstaller-versionfileをインストールする必要があります。
以下のコマンドを使用して、pipを使ってインストールします。
pip install pyinstaller-versionfile
YAMLファイルの作成
次に、バージョン情報を記述するためのYAMLファイルを作成します。
YAMLファイルは、人間にとって読みやすく、機械にとっても解析しやすいデータ形式です。
以下のような形式で、バージョン情報を記述したYAMLファイルを作成します。
Version: 1.0.0
CompanyName: Personal
FileDescription: サンプルソフトウェア
InternalName: Sample Program
LegalCopyright: © 2023 CodeStream
OriginalFilename: sampleAPP.exe
ProductName: SAMPLE
バージョンファイルに変換
YAMLファイルをバージョンファイルに変換するために、pyinstaller-versionfileコマンドを使用します。
以下のコマンドを実行して、YAMLファイルをバージョンファイルに変換します。
create-version-file version.yaml --outfile sample.version
このコマンドを実行すると、version.pyというファイルが生成されます。
このファイルには、YAMLファイルで指定したバージョン情報がPythonの辞書形式で格納されています。
PyInstallerの実行
最後に、PyInstallerを使用して実行可能ファイルを生成します。
以下のコマンドを実行して、Pythonプログラムを実行可能ファイルに変換します。
pyinstaller sample.py --version-file=sample.version
このコマンドを実行すると、main.pyというPythonプログラムを実行可能ファイルに変換します。
生成された実行可能ファイルには、バージョン情報が含まれています。

以上が、PyInstallerを使用してバージョン情報を生成する方法です。
バージョン情報を含んだ実行可能ファイルを作成することで、ソフトウェアのバージョン管理やユーザーへの情報提供が容易になります。
ぜひ、この方法を活用してみてください。