[コマンドプロンプト] tasklistコマンドの使い方 – 実行中プロセス(タスク)の一覧を表示する
tasklist
コマンドは、Windowsのコマンドプロンプトで実行中のプロセス(タスク)の一覧を表示するためのコマンドです。
基本的な使い方は、コマンドプロンプトで tasklist
と入力するだけで、現在実行中のプロセス名、プロセスID(PID)、メモリ使用量などが表示されます。
特定のプロセスをフィルタリングするには「tasklist /FI “条件”」を使用します。
たとえば、特定のプロセス名を表示するには「tasklist /FI “IMAGENAME eq プロセス名”」とします。
- tasklistコマンドの基本的な使い方
- 各種オプションの活用方法
- プロセスのフィルタリング手法
- リモートコンピュータのプロセス確認
- バッチファイルによる自動監視方法
tasklistコマンドとは
tasklist
コマンドは、Windowsのコマンドプロンプトで実行中のプロセス(タスク)の一覧を表示するためのコマンドです。
このコマンドを使用することで、システム上で動作しているアプリケーションやサービスの情報を簡単に確認できます。
tasklistコマンドの概要
tasklist
コマンドは、現在実行中のプロセスの情報を表示するために使用されます。
表示される情報には、プロセス名、プロセスID(PID)、メモリ使用量などが含まれます。
このコマンドは、システムのパフォーマンスを監視したり、特定のプロセスを管理したりする際に非常に便利です。
tasklistコマンドの基本的な使い方
tasklist
コマンドを実行するには、コマンドプロンプトを開き、以下のように入力します。
tasklist
このコマンドを実行すると、実行中のプロセスの一覧が表示されます。
特にオプションを指定しない場合、すべてのプロセスが表示されます。
tasklistコマンドの実行結果の見方
tasklist
コマンドを実行すると、以下のような情報が表示されます。
プロセス名 | PID | メモリ使用量 |
---|---|---|
chrome.exe | 1234 | 150,000 K |
notepad.exe | 5678 | 20,000 K |
explorer.exe | 9101 | 80,000 K |
- プロセス名: 実行中のアプリケーションやサービスの名前。
- PID: プロセスID。
各プロセスに割り当てられた一意の識別子。
- メモリ使用量: プロセスが使用しているメモリの量(キロバイト単位)。
この情報をもとに、システムの状態を把握したり、特定のプロセスを終了させるための判断材料にすることができます。
tasklistコマンドのオプション
tasklist
コマンドには、実行中のプロセスをより詳細に表示したり、特定の条件でフィルタリングしたりするためのさまざまなオプションがあります。
以下に主要なオプションを紹介します。
/FIオプションでプロセスをフィルタリング
/FI
オプションを使用すると、特定の条件に基づいてプロセスをフィルタリングできます。
例えば、特定のプロセス名を指定して、そのプロセスのみを表示することができます。
tasklist /FI "IMAGENAME eq chrome.exe"
このコマンドは、chrome.exe
という名前のプロセスのみを表示します。
/Sオプションでリモートコンピュータのプロセスを表示
/S
オプションを使用すると、リモートコンピュータ上のプロセスを表示できます。
リモートコンピュータの名前またはIPアドレスを指定する必要があります。
tasklist /S 192.168.1.10
このコマンドは、指定したIPアドレスのリモートコンピュータ上で実行中のプロセスを表示します。
/FOオプションで出力形式を指定
/FO
オプションを使用すると、出力形式を指定できます。
利用可能な形式には、TABLE
、LIST
、CSV
があります。
tasklist /FO CSV
このコマンドは、プロセス情報をCSV形式で表示します。
/NHオプションでヘッダーを非表示にする
/NH
オプションを使用すると、出力結果のヘッダーを非表示にできます。
スクリプトやログファイルに出力する際に便利です。
tasklist /NH
このコマンドは、ヘッダーなしでプロセスの一覧を表示します。
/Mオプションでモジュール情報を表示
/M
オプションを使用すると、特定のモジュールを使用しているプロセスを表示できます。
モジュール名を指定することで、そのモジュールを使用しているプロセスを確認できます。
tasklist /M "kernel32.dll"
このコマンドは、kernel32.dll
を使用しているプロセスを表示します。
/Vオプションで詳細情報を表示
/V
オプションを使用すると、プロセスに関する詳細情報を表示できます。
これには、ウィンドウタイトルやその他の情報が含まれます。
tasklist /V
このコマンドは、実行中のプロセスの詳細情報を表示します。
/SVCオプションでサービス情報を表示
/SVC
オプションを使用すると、各プロセスに関連付けられたサービス情報を表示できます。
これにより、どのサービスがどのプロセスで実行されているかを確認できます。
tasklist /SVC
このコマンドは、実行中のプロセスとその関連サービスを表示します。
tasklistコマンドの具体的な使用例
tasklist
コマンドは、さまざまなシナリオで使用できます。
以下に具体的な使用例を示します。
実行中のすべてのプロセスを表示する
すべての実行中のプロセスを表示するには、単にtasklist
コマンドを実行します。
tasklist
このコマンドを実行すると、現在実行中のすべてのプロセスの一覧が表示されます。
特定のプロセス名でフィルタリングする
特定のプロセス名を指定して、そのプロセスのみを表示するには、/FI
オプションを使用します。
tasklist /FI "IMAGENAME eq notepad.exe"
このコマンドは、notepad.exe
という名前のプロセスのみを表示します。
メモリ使用量が多いプロセスを確認する
メモリ使用量が多いプロセスを確認するには、tasklist
コマンドを実行し、出力結果を手動で確認するか、スクリプトを使用してフィルタリングすることができます。
ここでは、手動で確認する方法を示します。
tasklist
出力結果を見て、メモリ使用量が多いプロセスを特定します。
リモートコンピュータのプロセスを確認する
リモートコンピュータ上のプロセスを確認するには、/S
オプションを使用します。
リモートコンピュータのIPアドレスまたはホスト名を指定します。
tasklist /S 192.168.1.10
このコマンドは、指定したリモートコンピュータ上で実行中のプロセスを表示します。
CSV形式でプロセス一覧を出力する
プロセス一覧をCSV形式で出力するには、/FO
オプションを使用します。
tasklist /FO CSV > process_list.csv
このコマンドは、プロセス情報をCSV形式でprocess_list.csv
というファイルに出力します。
特定のモジュールを使用しているプロセスを表示する
特定のモジュールを使用しているプロセスを表示するには、/M
オプションを使用します。
tasklist /M "user32.dll"
このコマンドは、user32.dll
を使用しているプロセスを表示します。
これにより、特定のライブラリに依存しているプロセスを特定できます。
tasklistコマンドの応用例
tasklist
コマンドは、さまざまなシナリオで応用可能です。
以下に具体的な応用例を示します。
特定のプロセスを自動的に監視するバッチファイルの作成
特定のプロセスが実行中かどうかを自動的に監視するバッチファイルを作成できます。
以下は、notepad.exe
が実行中かどうかを確認するバッチファイルの例です。
@echo off
:loop
tasklist /FI "IMAGENAME eq notepad.exe" | find /I "notepad.exe" > nul
if errorlevel 1 (
echo Notepad is not running.
) else (
echo Notepad is running.
)
timeout /t 5
goto loop
このスクリプトは、5秒ごとにnotepad.exe
の実行状況を確認します。
リモートサーバーのプロセスを定期的に確認する方法
リモートサーバーのプロセスを定期的に確認するためのバッチファイルを作成できます。
以下は、リモートサーバーのプロセスを確認する例です。
@echo off
:loop
tasklist /S 192.168.1.10
timeout /t 60
goto loop
このスクリプトは、1分ごとに指定したリモートサーバーのプロセスを表示します。
メモリ使用量が一定以上のプロセスを検出するスクリプト
メモリ使用量が一定以上のプロセスを検出するスクリプトを作成できます。
以下は、メモリ使用量が100,000K以上のプロセスを表示する例です。
@echo off
tasklist /FI "MEMUSAGE ge 100000"
このコマンドは、メモリ使用量が100,000K以上のプロセスを表示します。
特定のプロセスが実行中かどうかを確認する方法
特定のプロセスが実行中かどうかを確認するための簡単なコマンドを使用できます。
以下は、chrome.exe
が実行中かどうかを確認する例です。
tasklist /FI "IMAGENAME eq chrome.exe"
このコマンドは、chrome.exe
が実行中であれば、その情報を表示します。
プロセス情報をログとして保存する方法
プロセス情報をログファイルとして保存するには、出力をファイルにリダイレクトします。
以下は、プロセス情報をprocess_log.txt
に保存する例です。
tasklist > process_log.txt
このコマンドは、現在のプロセス情報をprocess_log.txt
というファイルに保存します。
これにより、後でプロセス情報を確認することができます。
よくある質問
まとめ
この記事では、Windowsのコマンドプロンプトにおけるtasklist
コマンドの基本的な使い方やオプション、具体的な使用例、応用方法について詳しく解説しました。
これにより、実行中のプロセスを効率的に管理し、システムの状態を把握するための手段を提供しました。
今後は、実際にコマンドを試してみることで、プロセス管理のスキルを向上させてみてください。