[コマンドプロンプト] systeminfoコマンドの使い方 – システム情報を収集・表示する

systeminfoコマンドは、Windowsのコマンドプロンプトでシステムの詳細情報を表示するためのコマンドです。

実行すると、OSのバージョン、インストール日、システムの起動時間、プロセッサ、メモリ、ネットワーク設定などの情報が一覧で表示されます。

使い方は、コマンドプロンプトを開き、単にsysteminfoと入力して実行するだけです。

特定の情報をフィルタリングしたい場合は、findstrコマンドと組み合わせて使用することも可能です。

この記事でわかること
  • systeminfoコマンドの基本的な使い方
  • 取得できるシステム情報の詳細
  • コマンドの応用方法と活用法
  • 実行時の制限や注意点
  • トラブルシューティングの手法

目次から探す

systeminfoコマンドとは

systeminfoコマンドは、Windowsのコマンドプロンプトで使用される便利なツールで、システムの詳細情報を収集し、表示するために利用されます。

このコマンドを実行することで、オペレーティングシステムのバージョン、メモリの使用状況、プロセッサの情報、ネットワーク設定、インストール日など、さまざまなシステム情報を一度に確認することができます。

特に、システムのトラブルシューティングやハードウェアの確認を行う際に役立ちます。

コマンドプロンプトを通じて簡単に実行できるため、IT管理者や一般ユーザーにとっても非常に有用なツールです。

systeminfoコマンドは、システムの状態を把握するための第一歩として、広く利用されています。

systeminfoコマンドの基本的な使い方

コマンドの実行方法

systeminfoコマンドを実行するには、まずコマンドプロンプトを開きます。

以下の手順で実行できます。

  1. スタートメニューを開く。
  2. cmd と入力し、コマンドプロンプトを選択。
  3. コマンドプロンプトが開いたら、次のコマンドを入力します。
systeminfo

このコマンドを実行すると、システムに関する詳細情報が表示されます。


ホスト名:               HOSTPCNAME
OS 名:                  Microsoft Windows 11 Pro
OS バージョン:          10.0.22631 N/A ビルド 22631
OS 製造元:              Microsoft Corporation
OS 構成:                スタンドアロン ワークステーション
OS ビルドの種類:        Multiprocessor Free
登録されている所有者:   User
登録されている組織:
プロダクト ID:          01234-56789-ABCDE-F0123
最初のインストール日付: 2024/05/15, 17:48:33
システム起動時間:       2024/10/29, 20:47:51
システム製造元:         ASRock
システム モデル:        Z790 Pro RS/D4
...省略

出力される情報の見方

systeminfoコマンドを実行すると、以下のような情報が表示されます。

  • ホスト名: コンピュータの名前
  • OS名: インストールされているオペレーティングシステムの名称
  • OSビルド: OSのビルド番号
  • メモリ: インストールされている物理メモリの量
  • プロセッサ: CPUの情報
  • ネットワークアダプタ: ネットワーク接続の情報

これらの情報は、システムの状態を把握するために役立ちます。

systeminfoコマンドのオプション一覧

systeminfoコマンドには、いくつかのオプションがあります。

以下は主なオプションの一覧です。

スクロールできます
オプション説明
/sリモートコンピュータの情報を取得
/u指定したユーザー名で実行
/p指定したパスワードを使用
/fo出力フォーマットを指定
/?ヘルプを表示

これらのオプションを使うことで、より詳細な情報を取得したり、特定の条件でコマンドを実行したりすることができます。

systeminfoコマンドで取得できる情報の詳細

OS情報

systeminfoコマンドを実行すると、オペレーティングシステムに関する情報が表示されます。

具体的には、OSの名称、バージョン、ビルド番号、ライセンスの状態などが含まれます。

これにより、システムがどのOSで動作しているかを簡単に確認できます。

メモリ情報

メモリ情報には、インストールされている物理メモリの総量や、使用中のメモリ、空きメモリの量が表示されます。

これにより、システムのメモリ使用状況を把握し、パフォーマンスの問題を特定する手助けになります。

プロセッサ情報

プロセッサ情報では、CPUの名称、コア数、クロック速度などが表示されます。

これにより、システムの処理能力を理解し、必要に応じてハードウェアのアップグレードを検討することができます。

ネットワーク情報

ネットワーク情報には、コンピュータが接続されているネットワークアダプタの情報や、IPアドレス、MACアドレスなどが含まれます。

これにより、ネットワーク設定や接続状況を確認することができます。

インストール日と起動時間

この情報では、オペレーティングシステムがインストールされた日付や、最後にシステムが起動された時間が表示されます。

これにより、システムの稼働時間やメンテナンスのタイミングを把握することができます。

パッチと更新プログラムの情報

systeminfoコマンドは、インストールされているパッチや更新プログラムの情報も提供します。

これにより、システムが最新の状態であるかどうかを確認し、セキュリティや安定性を維持するための重要な情報を得ることができます。

systeminfoコマンドの応用

特定の情報を抽出する方法

systeminfoコマンドの出力から特定の情報だけを抽出するには、findコマンドを使用します。

例えば、OSの情報だけを表示したい場合は、次のように実行します。

systeminfo | find "OS"

このコマンドを実行すると、OSに関する情報のみが表示されます。

findstrコマンドとの組み合わせ

findstrコマンドを使うことで、より柔軟に情報をフィルタリングできます。

例えば、メモリに関する情報を抽出する場合は、次のように実行します。

systeminfo | findstr /C:"物理メモリ" /C:"利用可能"

このコマンドでは、物理メモリと利用可能メモリに関する行だけが表示されます。

出力結果をファイルに保存する方法

systeminfoコマンドの出力をファイルに保存するには、リダイレクト機能を使用します。

以下のコマンドを実行すると、出力結果がsysteminfo.txtというファイルに保存されます。

systeminfo > systeminfo.txt

このファイルを後で開くことで、システム情報を確認できます。

リモートコンピュータの情報を取得する方法

リモートコンピュータの情報を取得するには、/sオプションを使用します。

以下のようにコマンドを実行します。

systeminfo /s リモートコンピュータ名 /u ユーザー名 /p パスワード

このコマンドでは、指定したリモートコンピュータのシステム情報を取得できます。

ただし、リモートコンピュータに対する適切な権限が必要です。

systeminfoコマンドの実行結果を活用する

システムトラブルシューティングに活用する

systeminfoコマンドの出力は、システムトラブルシューティングに非常に役立ちます。

例えば、OSのビルド番号やインストール日を確認することで、特定のバージョンに関連する既知の問題を特定できます。

また、メモリの使用状況やプロセッサの情報を確認することで、パフォーマンスの低下やアプリケーションのクラッシュの原因を特定する手助けになります。

これにより、問題解決のための適切な対策を講じることができます。

ハードウェアの確認に活用する

systeminfoコマンドを使用して、システムに搭載されているハードウェアの情報を確認することができます。

プロセッサの情報やメモリの総量、使用状況を把握することで、ハードウェアのアップグレードが必要かどうかを判断できます。

また、システムの性能を向上させるために、どのコンポーネントを強化すべきかを考える際にも役立ちます。

ネットワーク設定の確認に活用する

ネットワーク情報もsysteminfoコマンドの出力に含まれています。

これを活用することで、現在のネットワーク設定や接続状況を確認できます。

IPアドレスやMACアドレスをチェックすることで、ネットワークのトラブルシューティングや設定の見直しが可能になります。

また、複数のネットワークアダプタがある場合、それぞれの設定を確認することで、適切な接続を選択する手助けにもなります。

systeminfoコマンドの制限と注意点

権限に関する注意点

systeminfoコマンドを実行するには、適切な権限が必要です。

特に、リモートコンピュータの情報を取得する場合は、管理者権限が求められることがあります。

権限が不足していると、コマンドが正常に実行されず、エラーメッセージが表示されることがあります。

したがって、コマンドを実行する前に、必要な権限を確認しておくことが重要です。

実行環境による制限

systeminfoコマンドは、Windowsのバージョンによっては利用できない場合があります。

特に、古いバージョンのWindowsや、特定のエディション(例:Windows Home)では、コマンドがサポートされていないことがあります。

また、リモートコンピュータに接続する際には、ネットワーク設定やファイアウォールの設定が影響することもあるため、実行環境に応じた確認が必要です。

出力結果のフォーマットに関する注意点

systeminfoコマンドの出力結果は、テキスト形式で表示されますが、フォーマットが一定ではないため、情報を解析する際には注意が必要です。

特に、情報が長くなると、行が折り返されることがあり、見づらくなることがあります。

また、特定の情報を抽出する際には、出力結果の形式に依存するため、findfindstrコマンドを使用する際には、正確な文字列を指定する必要があります。

これにより、意図した情報を正確に取得できるようになります。

よくある質問

systeminfoコマンドが動作しない場合の対処法は?

systeminfoコマンドが動作しない場合、以下の点を確認してください。

  • 権限の確認: コマンドを実行するために必要な管理者権限があるか確認します。

管理者としてコマンドプロンプトを実行することで解決できる場合があります。

  • Windowsのバージョン: 使用しているWindowsのバージョンがsysteminfoコマンドをサポートしているか確認します。

古いバージョンや特定のエディションでは利用できないことがあります。

  • コマンドプロンプトの設定: コマンドプロンプトが正しく設定されているか、または他のコマンドが正常に動作するか確認します。

systeminfoコマンドで表示される情報が正確でない場合は?

表示される情報が正確でない場合、以下の点を考慮してください。

  • システムの状態: システムが正常に動作しているか、特にハードウェアやドライバに問題がないか確認します。

ハードウェアの故障やドライバの不具合が原因で、情報が正しく表示されないことがあります。

  • 最新の更新プログラム: Windowsの最新の更新プログラムが適用されているか確認します。

古いバージョンのOSでは、情報が正確に表示されないことがあります。

  • 再起動: システムを再起動することで、情報が更新される場合があります。

systeminfoコマンドの出力をカスタマイズする方法は?

systeminfoコマンドの出力をカスタマイズするには、以下の方法があります。

  • findコマンドの使用: 特定の情報を抽出するために、findfindstrコマンドを組み合わせて使用します。

例えば、特定のキーワードを含む行だけを表示することができます。

  • リダイレクト機能: 出力結果をファイルに保存し、テキストエディタで編集することで、必要な情報だけを残すことができます。

例:systeminfo > output.txt

  • 出力フォーマットの指定: /foオプションを使用して、出力フォーマットを指定することができます。

例えば、/fo csvを指定すると、CSV形式で出力されます。

まとめ

この記事では、systeminfoコマンドの基本的な使い方や取得できる情報の詳細、応用方法について詳しく解説しました。

特に、システムトラブルシューティングやハードウェアの確認、ネットワーク設定の確認に役立つ情報が得られることが強調されました。

これを機に、コマンドプロンプトを活用して自分のシステムの状態を把握し、必要に応じて適切な対策を講じてみてはいかがでしょうか。

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