コマンドプロンプトでファイル一覧とサブフォルダ表示方法を解説
この記事では、コマンドプロンプトを使い、フォルダ内のファイル一覧とサブフォルダの情報を確認する方法について解説します。
例えば、dir /s
のコマンドを利用すると、フォルダ内の全ファイルとディレクトリが階層的に表示される仕組みを把握できます。
基本操作を押さえることで、日常的な管理作業が効率化される内容です。
ファイル一覧取得の基本コマンド
コマンドプロンプト上でファイル一覧を取得する基本的な方法として、dir
コマンドがあります。
以下では、基本的な構文や使用例、出力結果に含まれる主要な項目について説明します。
dirコマンドの基本構文
dir
コマンドは、カレントディレクトリのファイルやフォルダの一覧を表示します。
構文は非常にシンプルで、特にオプションを付加しなければ、現在のディレクトリ内の項目が一覧表示されます。
コマンドの使用例
以下は単純にファイル一覧を取得するサンプルです。
dir
Volume in drive C is Windows
Volume Serial Number is XXXX-XXXX
Directory of C:\Users\user
2020/10/12 09:22 AM <DIR> .
2020/10/12 09:22 AM <DIR> ..
2020/10/10 11:30 AM 123 sample.txt
...
この例では、ドライブ情報、ディレクトリパス、日付・時刻、フォルダやファイルの情報が一覧表示されます。
出力結果の主要項目
dir
コマンドの出力には、以下の主要項目が含まれます。
- 日付・時刻: 更新日時が表示されます。
<DIR>
: フォルダであることを示す記号。- ファイルサイズ: ファイルの場合、サイズがバイト単位で表示されます。
- 名前: ファイルおよびフォルダ名が右端に表示されます。
サブフォルダ一覧表示のオプション
ディレクトリに含まれるサブフォルダやその中のファイルも含めた一覧を取得する場合は、追加のオプションを利用します。
/sオプションの動作概要
/s
オプションを付けることで、カレントディレクトリ以下のすべてのサブフォルダを再帰的に検索し、ファイル一覧を表示します。
特定のフォルダ構造全体のファイルを確認したい場合に便利です。
実行例と出力結果の確認
以下は、/s
オプションを使用して全階層のファイル一覧を取得する例です。
dir /s
C:\Users\user のディレクトリ内のファイル:
Volume in drive C is Windows
Volume Serial Number is XXXX-XXXX
Directory of C:\Users\user
2020/10/12 09:22 AM <DIR> .
2020/10/12 09:22 AM <DIR> ..
2020/10/10 11:30 AM 123 sample.txt
...
C:\Users\user\Documents のディレクトリ内のファイル:
Volume in drive C is Windows
Volume Serial Number is XXXX-XXXX
Directory of C:\Users\user\Documents
2020/10/11 02:15 PM <DIR> .
2020/10/11 02:15 PM <DIR> ..
2020/10/09 10:05 AM 1,024 report.docx
...
全ディレクトリの一覧が、各ディレクトリごとに分かれて表示されるため、目的のファイルを確認しやすくなります。
出力結果の活用方法
dir
コマンドの出力結果は、そのまま画面上で確認するだけでなく、ファイルに保存したり特定のファイル形式に絞り込んで表示させることができます。
リダイレクトによる結果保存
コマンドの結果をファイルに保存する場合は、リダイレクト機能を利用します。
これにより、後で内容を確認できるため、ログとして保存する際に便利です。
基本的なリダイレクト書式
リダイレクトは、>
記号を用いて出力先ファイルを指定します。
例えば、以下のように入力します。
dir > filelist.txt
(画面出力はなく、内容が filelist.txt に保存されます)
このコマンドを実行すると、dir
コマンドの結果が filelist.txt
に書き込まれ、画面には出力されません。
出力ファイルの確認手順
リダイレクトで保存したファイルを確認するには、type
コマンドやエディタで開く方法があります。
例えば、以下のようにして内容を表示することができます。
type filelist.txt
(保存されたファイルの内容がそのまま表示されます)
ファイル絞り込み表示
dir
コマンドでは、特定のパターンにマッチするファイルのみ表示するためのワイルドカードを利用することができます。
ワイルドカードを利用した検索方法
たとえば、拡張子が.txt
のファイルのみ表示したい場合は、以下のようにコマンドを入力します。
dir *.txt
Volume in drive C is Windows
Volume Serial Number is XXXX-XXXX
Directory of C:\Users\user
2020/10/10 11:30 AM 123 sample.txt
2020/10/11 09:45 AM 456 notes.txt
...
この方法により、必要なファイルのみを効率よく抽出することができます。
コマンド実行時の注意点
dir
コマンドを使用する際の注意点として、パス指定やアクセス権限に関するポイントがあります。
これらの点を確認しておくことで、予期しないエラーを回避できます。
パス指定のポイント
ディレクトリやファイルへのパスを正しく指定することは、コマンド実行時に非常に重要です。
相対パスと絶対パスの使い分け
相対パスは、現在の作業ディレクトリからの位置関係を示します。
例えば、カレントディレクトリ内で実行する場合は、dir sample.txt
と指定すれば問題ありません。
しかし、異なるディレクトリにあるファイルの場合は、絶対パスを使用する方が確実です。
以下に例を示します。
相対パスの例:
dir subfolder\example.docx
絶対パスの例:
dir C:\Users\user\Documents\example.docx
両者を状況に応じて使い分けることで、目的のファイルやフォルダに正しくアクセスすることが可能となります。
アクセス権限の確認
ファイル一覧を取得する際、アクセス権限が不足しているとエラーが発生することがあります。
特にシステムフォルダの場合は注意が必要です。
権限不足によるエラー対策
アクセス権限がないフォルダに対してdir
コマンドを実行すると、次のようなメッセージが表示されることがあります。
dir C:\Windows\System32\config
Access is denied.
この場合、管理者権限でコマンドプロンプトを実行するか、対象フォルダの権限設定を見直す必要があります。
エラーが表示された場合は、ユーザーアカウントのアクセス権限や、フォルダのセキュリティ設定を確認してください。
まとめ
この記事では、コマンドプロンプトでファイル一覧とサブフォルダを取得する方法について、dirコマンドの基本構文や/sオプションの使用例、リダイレクトでの結果保存方法などを詳しく紹介しました。
全体を通して、各オプションの使い方と注意点を理解できる内容となっています。
ぜひ、試行錯誤しながら、ご自身の環境で実際に操作してみてください。