コマンドプロンプト

コマンドプロンプトで7zip圧縮を実行する方法を解説

この記事では、コマンドプロンプト上で7zipを使い、ファイルやフォルダを効率的に圧縮する方法を解説します。

基本的なコマンド操作から、オプションの設定方法まで具体例を交えて紹介するので、初心者でもすぐに実践できます。

7zipの強力な圧縮機能を活かし、効率良くデータ管理する手順を学びましょう。

7zipの準備

7zipのインストール確認

7zipの動作確認を行うため、まずコマンドプロンプトで以下のコマンドを入力してください。

すでにインストール済みの場合、バージョン情報などが表示されます。

7z
7-Zip 19.00 (x64) : Copyright (c) 1999-2019 Igor Pavlov : 2019-02-21

もしも「7z は内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません」と表示される場合は、7zipのインストールまたはパスの設定が正しく行われていない可能性があります。

環境変数の設定

7zipをコマンドプロンプト上でどこからでも利用できるように、環境変数にインストールパスを追加します。

一般的なインストール先は C:\Program Files\7-Zip です。

環境変数の追加方法の一例として、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行して一時的に設定する方法があります。

set PATH=%PATH%;C:\Program Files\7-Zip
(特にメッセージは表示されません)

この設定は、コマンドプロンプトのセッション中のみ有効です。

永続的に設定する場合は、システムの環境変数設定画面からパスを追加してください。

コマンドプロンプトの基本操作

作業ディレクトリの移動方法

コマンドプロンプト上で作業ディレクトリを変更するには、cd コマンドを使用します。

以下の例では、ユーザーのドキュメントフォルダに移動する方法を示します。

cd C:\Users\username\Documents
C:\Users\username\Documents>

実際のパスは環境に合わせて変更してください。

ファイルおよびフォルダの確認方法

作業ディレクトリ内のファイルやフォルダを確認するには、dir コマンドを使用します。

以下の例では、カレントディレクトリの一覧を表示します。

dir
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
 ボリューム シリアル番号は XXXX-XXXX です
 C:\Users\username\Documents のディレクトリ
2023/10/10  09:00    <DIR>          .
2023/10/10  09:00    <DIR>          ..
2023/10/10  08:55            1,234 sample.txt
...

7zipによる圧縮実行

基本的な圧縮コマンドの使い方

コマンド構文の解説 (7z a [アーカイブ名] [対象])

基本構文 7z a [アーカイブ名] [対象] では、a はアーカイブ作成を意味します。

[アーカイブ名] に作成するアーカイブファイル名を指定します。

[対象] には圧縮したいファイル名やフォルダ名を指定します。

例えば、sample.txt を 7z 形式で圧縮する場合は、以下のようになります。

単一ファイルの圧縮例

単一ファイルを圧縮する場合の具体例は以下の通りです。

7z a archive.7z sample.txt
ファイルを追加しています: sample.txt

複数ファイル・ディレクトリの圧縮方法

ワイルドカードによる指定方法

複数のファイルをまとめて圧縮する場合、ワイルドカード * を使用することができます。

次の例は、カレントディレクトリ内のすべてのテキストファイルを圧縮する方法です。

7z a archive.7z *.txt
ファイルを追加しています: file1.txt
ファイルを追加しています: file2.txt
...

ディレクトリ全体の圧縮手法

ディレクトリ全体を圧縮するには、ディレクトリ名の末尾にバックスラッシュを付けるか、フルパスを指定して実行します。

下記は FolderName というディレクトリ全体を圧縮する例です。

7z a archive.7z FolderName\
フォルダー 'FolderName' を圧縮中...

圧縮オプションの利用

圧縮レベルの設定方法 ( -mx1 ~ -mx9 )

圧縮レベルは、-mx オプションで設定することができます。

数値が大きいほど高い圧縮率となりますが、処理時間が長くなる可能性があります。

以下は圧縮レベル9で圧縮する例です。

7z a archive.7z sample.txt -mx9
高圧縮レベルで sample.txt を追加しています...

アーカイブ形式の変更方法

ZIP形式の設定

アーカイブ形式をZIPに変更する場合、-tzip オプションを使用します。

下記は sample.txt をZIP形式で圧縮する例です。

7z a archive.zip sample.txt -tzip
ZIP形式で sample.txt を追加しています...

7z形式の指定

7z形式でのアーカイブ作成はデフォルトですが、明示的に指定する場合は -t7z オプションを使用します。

以下はその例です。

7z a archive.7z sample.txt -t7z
7z形式で sample.txt を追加しています...

エラー対応

主なエラーメッセージの例

コマンド入力ミスの確認

コマンドの綴りやパラメータに誤りがある場合、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

たとえば、7z を間違えて入力した場合は以下のようになります。

'7z' は内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。

この場合、インストールや環境変数の設定を再確認してください。

パス指定の誤り確認

指定したファイルやフォルダのパスが正しくない場合は、ファイルが見つからない旨のエラーメッセージが表示されます。

たとえば、対象ファイルが存在しない場合は次のようなエラーが出ることがあります。

ファイルが見つかりません。

ファイルやディレクトリ名、パスに誤りがないかを確認してください。

実行結果のチェック方法

7zipの圧縮処理が完了すると、コマンドプロンプト上には追加されたファイル名や「Everything is Ok.」といった成功メッセージが表示されます。

エラーが発生していなければ、出力結果に問題がないかを確認することで、正常に圧縮処理が行われたことを判断できます。

まとめ

この記事では、7zipをインストールし環境変数を設定する方法と、コマンドプロンプト上での作業ディレクトリ移動やファイル確認といった基本操作、さらに7zipによる圧縮コマンドの使い方を詳しく解説しました。

全体を通して、7zipを利用した効率的な圧縮手法とエラー対応の実践的な手順が理解できる内容となっています。

ぜひ実際にコマンドを入力して、ご自身の開発環境で試してみてください。

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