【C言語】セミコロンを書くとエラーになるケースについて解説

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セミコロンを書くとエラーになるケース

セミコロンはC言語において文の終了を示す記号ですが、場合によってはセミコロンを誤って書くとエラーが発生することがあります。

以下では、条件文やループ文、関数定義や関数呼び出し、構造体や列挙型でのセミコロンの誤用について解説します。

条件文やループ文でのセミコロンの誤用

条件文やループ文では、セミコロンの位置を誤ると意図しない結果になることがあります。

例えば、以下のようなif文を考えてみましょう。

if (x > 0);
{
    printf("xは正の数です");
}

このコードでは、if文の条件式の後にセミコロンがあります。

これにより、if文の条件式が常に真と判定され、その後のブロックは条件に関係なく実行されてしまいます。

正しいコードは以下のようになります。

if (x > 0)
{
    printf("xは正の数です");
}

関数定義や関数呼び出しでのセミコロンの誤用

関数定義や関数呼び出しでも、セミコロンの位置を誤るとエラーが発生します。

例えば、以下のような関数定義を考えてみましょう。

int add(int a, int b);;
{
    return a + b;
}

このコードでは、関数定義の後にセミコロンがあります。

これにより、関数の本体が空のままとなり、意図した通りの動作をしなくなります。

正しいコードは以下のようになります。

int add(int a, int b)
{
    return a + b;
}

同様に、関数呼び出しでもセミコロンの位置に注意が必要です。

以下のようなコードでは、関数呼び出しの後にセミコロンがあるため、関数が実行されず、意図した結果が得られません。

printf("Hello, world");;

正しいコードは以下のようになります。

printf("Hello, world");

構造体や列挙型でのセミコロンの誤用

構造体や列挙型の定義では、セミコロンの位置を誤るとエラーが発生します。

例えば、以下のような構造体の定義を考えてみましょう。

struct Point
{
    int x;
    int y
};

このコードでは、構造体の最後のメンバの後にセミコロンがありません。

これにより、構造体の定義が完了せず、エラーが発生します。

正しいコードは以下のようになります。

struct Point
{
    int x;
    int y;
};

同様に、列挙型の定義でもセミコロンの位置に注意が必要です。

以下のようなコードでは、列挙型の定義が完了せず、エラーが発生します。

enum Color
{
    RED;
    GREEN;
    BLUE
};

正しいコードは以下のようになります。

enum Color
{
    RED,
    GREEN,
    BLUE
};

セミコロンを正しく使うためのポイント

セミコロンを正しく使うためには、以下のポイントに注意することが重要です。

コーディング規約の確認

プロジェクトやチームで統一されたコーディング規約を確認し、セミコロンの使い方について明確なルールを持つことが重要です。

コーディング規約に従ってセミコロンを正しく配置しましょう。

コンパイラの警告を活用する

コンパイラはセミコロンの誤用を検出するための警告を出力することがあります。

コンパイル時に警告を表示する設定を有効にし、コンパイラの警告を活用してセミコロンの誤用を見つけることができます。

デバッグの重要性とセミコロンのチェック方法

セミコロンの誤用はプログラムの動作に影響を与えることがあります。

デバッグの際には、セミコロンの位置を確認し、意図した通りのセミコロンの配置が行われているかをチェックしましょう。

デバッガを使用してステップ実行しながら、セミコロンの位置が正しいかどうかを確認することができます。

セミコロンの誤用によるエラーを避けるために、正しいセミコロンの使い方を意識しましょう。

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