この記事では、C言語のprintf関数
で使用できる書式指定子について詳しく解説します。
書式指定子を使うことで、整数や浮動小数点数、文字や文字列などのデータを適切な形式で表示することができます。
初心者の方にもわかりやすく、具体的なサンプルコードと実行結果の例を交えて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
書式指定子とは
プログラミングにおいて、printf関数
を使って出力する際に、表示するデータの形式を指定するために使用されるのが書式指定子です。
書式指定子は、%記号を使って指定します。
書式指定子の使い方
printf関数
の引数として、書式指定子を指定することで、出力するデータの形式を指定することができます。
書式指定子は、%記号の後に指定子を記述します。
例えば、%d
は整数を10進数で表示するための指定子です。
整数の書式指定子
%d – 10進数
%d
は、整数を10進数で表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
int num = 123;
printf("%d", num);
123
%o – 8進数
%o
は、整数を8進数で表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
int num = 123;
printf("%o", num);
173
%x – 16進数
%x
は、整数を16進数で表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
int num = 123;
printf("%x", num);
7b
%u – 符号なし10進数
%u
は、符号なし整数を10進数で表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
unsigned int num = 123;
printf("%u", num);
123
浮動小数点数の書式指定子
%f – 小数点以下6桁まで表示
%f
は、浮動小数点数を小数点以下6桁まで表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
float num = 3.14159;
printf("%f", num);
3.141590
%.nf – 小数点以下n桁まで表示
%.nfは、浮動小数点数を小数点以下n桁まで表示するための指定子です。
nには表示したい桁数を指定します。
例えば、以下のように使用します。
float num = 3.14159;
printf("%.2f", num);
3.14
%e – 指数形式で表示
%e
は、浮動小数点数を指数形式で表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
float num = 12345.6789;
printf("%e", num);
1.234568e+04
%g – 小数点以下6桁まで表示し、指数形式に切り替え
%g
は、浮動小数点数を小数点以下6桁まで表示し、必要に応じて指数形式に切り替えるための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
float num = 12345.6789;
printf("%g", num);
12345.7
文字と文字列の書式指定子
%c – 文字
%c
は、文字を表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
char ch = 'A';
printf("%c", ch);
A
%s – 文字列
%s
は、文字列を表示するための指定子です。
例えば、以下のように使用します。
char str[] = "Hello, World!";
printf("%s", str);
Hello, World!