この記事では、WindowsにOpenCVをインストールする方法について詳しく説明します。
初めてOpenCVを使う方でも、簡単に理解して実践することができる内容です。
OpenCVのダウンロード
OpenCVは、画像処理やコンピュータビジョンのためのオープンソースのライブラリです。
WindowsにOpenCVをインストールするためには、まずOpenCVの公式ウェブサイトからダウンロードする必要があります。
公式ウェブサイトからのダウンロード
OpenCVの公式ウェブサイト(https://opencv.org/)にアクセスし、ダウンロードページに移動します。
ダウンロードページで、Windows用のインストーラーを選択します。

ダウンロードしたインストーラーを起動し、パッケージを解凍します。
解凍先に生成されているopencvフォルダ
の中にあるsetup_vars_opencv4.cmd
を実行してください。

これで、OpenCVが使えるようになります。
インストールの確認
インストールしたOpenCVが正しく動作しているかを確認するために、簡単なプログラムを作成して実行してみましょう。
まず、テキストエディタを開いて新しいファイルを作成します。
ファイルの拡張子は.cppとします。
以下のコードを入力して保存します。
#include <stdio.h>
#include <opencv2/opencv.hpp>
//OpenCVに必要なライブラリのリンク(Visual Studioのみ有効)
#ifdef _DEBUG
#pragma comment(lib, "opencv_world430d.lib")
#else
#pragma comment(lib, "opencv_world430.lib")
#endif
int main() {
// 画像ファイルの読み込み
cv::Mat image = cv::imread("image.jpg");
// 画像の表示
cv::imshow("Image", image);
// キー入力待ち
cv::waitKey(0);
return 0;
}
上記のコードでは、OpenCVのライブラリを使用して画像を読み込み、ウィンドウに表示するプログラムです。
次に、画像ファイルを用意します。
プログラムと同じディレクトリにimage.jpgという名前の画像ファイルを保存してください。
コンパイルと実行を行うために、コマンドプロンプトを開きます。
保存した.cファイルがあるディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力します。
gcc -o test test.c `pkg-config --cflags --libs opencv`
上記のコマンドは、test.cという名前のファイルをコンパイルして、実行ファイルtestを生成するためのものです。
pkg-config --cflags --libs opencv
は、OpenCVのライブラリをリンクするためのオプションです。
コンパイルが成功したら、以下のコマンドを入力してプログラムを実行します。
./test
正しくインストールされていた場合は、画像が表示されるはずです。
キーボードの任意のキーを押すとプログラムが終了します。
image.jpgの読み込み以外でエラーなく実行できた場合、OpenCVのインストールが正常に行えています。
OpenCVを使ってさまざまな画像処理やコンピュータビジョンのプログラムを開発してみてください。