[コマンドプロンプト] colorコマンドの使い方 – 文字色や背景色を変更する

コマンドプロンプトのcolorコマンドは、文字色や背景色を変更するために使用されます。

colorの後に2桁の16進数を指定し、1桁目が背景色、2桁目が文字色を表します。

例えば、color 0Aは黒い背景に緑の文字を表示します。

色の指定には以下のコードが使えます:0=黒、1=青、2=緑、3=水色、4=赤、5=紫、6=黄、7=白、8=灰色、9=明るい青、A=明るい緑、B=明るい水色、C=明るい赤、D=明るい紫、E=明るい黄、F=明るい白。

この記事でわかること
  • colorコマンドの基本的な使い方
  • 文字色と背景色の変更方法
  • バッチファイルでの活用例
  • 色を使った視覚的な区別の方法
  • よくある問題とその対処法

目次から探す

colorコマンドとは

colorコマンドは、Windowsのコマンドプロンプトにおいて、文字色や背景色を変更するためのコマンドです。

このコマンドを使用することで、視覚的に情報を区別しやすくしたり、作業環境をカスタマイズしたりすることができます。

コマンドプロンプトのデフォルトの色は黒い背景に白い文字ですが、colorコマンドを使うことで、さまざまな色の組み合わせに変更することが可能です。

色は16種類のコードで指定され、背景色と文字色を同時に設定できます。

これにより、特定の作業やスクリプトの実行時に、重要なメッセージを目立たせることができるため、効率的な作業が実現します。

colorコマンドの使い方

colorコマンドの基本構文

colorコマンドの基本構文は以下の通りです。

color [背景色][文字色]

ここで、背景色と文字色はそれぞれ0からFまでの16進数のコードで指定します。

例えば、color 0Aと入力すると、背景色が黒、文字色が緑に設定されます。

文字色のみを変更する方法

文字色のみを変更する場合、背景色には現在の色を指定することができます。

例えば、現在の背景色をそのままにして文字色を青に変更するには、次のように入力します。

color 1

このコマンドを実行すると、文字色が青に変更されます。

背景色のみを変更する方法

背景色のみを変更する場合、文字色には現在の色を指定します。

例えば、文字色をそのままにして背景色を赤に変更するには、次のように入力します。

color 40

このコマンドを実行すると、背景色が赤に変更されます。

デフォルトの色に戻す方法

デフォルトの色に戻すには、以下のコマンドを入力します。

color

このコマンドを実行すると、コマンドプロンプトの色設定が初期状態に戻ります。

デフォルトでは、背景色が黒、文字色が白です。

無効な色コードを指定した場合の挙動

無効な色コードを指定した場合、コマンドプロンプトはエラーメッセージを表示し、色の変更は行われません。

例えば、次のように無効なコードを入力すると、エラーが表示されます。

color 1G

この場合、Gは無効な色コードであるため、コマンドは実行されず、エラーメッセージが表示されます。

実際の使用例

黒背景に緑文字を設定する例

黒背景に緑文字を設定するには、以下のコマンドを入力します。

color 0A

このコマンドを実行すると、背景色が黒、文字色が緑に変更されます。

白背景に青文字を設定する例

白背景に青文字を設定するには、次のコマンドを使用します。

color F1

このコマンドを実行すると、背景色が白、文字色が青に変更されます。

赤背景に黄色文字を設定する例

赤背景に黄色文字を設定するには、以下のコマンドを入力します。

color 4E

このコマンドを実行すると、背景色が赤、文字色が黄色に変更されます。

色をリセットして元に戻す例

色をリセットして元に戻すには、次のコマンドを入力します。

color

このコマンドを実行すると、コマンドプロンプトの色設定がデフォルトに戻ります。

応用例

バッチファイルでcolorコマンドを使う

バッチファイルを作成して、colorコマンドを自動的に実行することができます。

以下は、黒背景に緑文字を設定するバッチファイルの例です。

@echo off
color 0A
echo これは黒背景に緑文字の表示です。
pause

このバッチファイルを実行すると、指定した色でコマンドプロンプトが表示されます。

複数のcolorコマンドを使ったカスタマイズ

複数のcolorコマンドを使って、色を変更することも可能です。

以下の例では、背景色と文字色を交互に変更します。

@echo off
color 0A
echo 緑文字の表示
timeout /t 2
color 4E
echo 赤背景に黄色文字の表示
timeout /t 2
color 1F
echo 青背景に白文字の表示
pause

このスクリプトを実行すると、色が順番に変わりながらメッセージが表示されます。

colorコマンドを使った視覚的な区別の活用

colorコマンドを使用して、特定のメッセージを目立たせることができます。

例えば、エラーメッセージを赤背景に白文字で表示することで、注意を引くことができます。

@echo off
color 0A
echo 正常なメッセージ
color 4F
echo エラー: 何か問題が発生しました。
pause

このように、色を使って重要な情報を視覚的に区別することができます。

colorコマンドと他のコマンドの組み合わせ

colorコマンドは、他のコマンドと組み合わせて使用することができます。

例えば、echoコマンドと組み合わせて、色付きのメッセージを表示することができます。

@echo off
color 2
echo これは緑色のメッセージです。
color 5
echo これは紫色のメッセージです。
color 7
echo これはデフォルトのメッセージです。
pause

このスクリプトを実行すると、各メッセージが指定した色で表示され、視覚的に異なるメッセージを簡単に区別できます。

よくある質問

colorコマンドで指定できる色は何種類?

colorコマンドでは、16種類の色を指定することができます。

これらの色は、以下のようにコードで表されます。

  • 0: 黒
  • 1: 青
  • 2: 緑
  • 3: 水色
  • 4: 赤
  • 5: 紫
  • 6: 黄
  • 7: 白
  • 8: 灰色
  • 9: 明るい青
  • A: 明るい緑
  • B: 明るい水色
  • C: 明るい赤
  • D: 明るい紫
  • E: 明るい黄
  • F: 明るい白

これらの色を組み合わせて、背景色と文字色を設定できます。

colorコマンドで背景と文字の色を同じにするとどうなる?

背景色と文字色を同じに設定すると、文字が見えなくなります。

例えば、背景色を青(1)に設定し、文字色も青(1)に設定すると、文字が背景に溶け込んでしまい、表示されなくなります。

この場合、色を変更するためには、別の色を指定する必要があります。

colorコマンドを使っても色が変わらない場合の対処法

colorコマンドを使っても色が変わらない場合、以下の点を確認してください。

  • コマンドプロンプトが管理者権限で実行されているか確認する。
  • 無効な色コードを指定していないか確認する。

正しいコードを使用しているか再確認する。

  • 他の設定やテーマが影響している可能性があるため、コマンドプロンプトの設定をリセットしてみる。

これらの確認を行うことで、色が変更されない問題を解決できる場合があります。

まとめ

この記事では、Windowsのコマンドプロンプトにおけるcolorコマンドの使い方や実際の使用例、応用方法について詳しく解説しました。

色の変更を通じて、作業環境をカスタマイズし、視覚的に情報を区別する方法を学ぶことができました。

ぜひ、実際にコマンドプロンプトを使って色を変更し、自分の好みに合わせた作業環境を作成してみてください。

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