[コマンドプロンプト] ftypeコマンドの使い方 – ファイルの関連付け設定の管理

ftypeコマンドは、Windowsのコマンドプロンプトでファイルタイプとその関連付けられたプログラムを管理するために使用されます。

特定のファイル拡張子に関連付けられたプログラムを確認・変更する際に役立ちます。

例えば、ftypeコマンドを使って、特定のファイルタイプ(例：.txt)がどのプログラムで開かれるかを確認したり、変更したりできます。

使用例として、ftype txtfile=C:\Program Files\Editor\editor.exe "%1"のように指定することで、.txtファイルを特定のエディタで開くように設定できます。

ftypeコマンドとは

ftypeコマンドは、Windowsのコマンドプロンプトで使用されるコマンドの一つで、ファイルの拡張子に関連付けられたプログラムを管理するためのものです。

このコマンドを使用することで、特定のファイルタイプがどのプログラムで開かれるかを確認したり、変更したりすることができます。

たとえば、テキストファイルや画像ファイルなど、さまざまなファイル形式に対して、どのアプリケーションがデフォルトで関連付けられているかを把握することが可能です。

ftypeコマンドは、特にファイルの関連付けをカスタマイズしたい場合や、特定のアプリケーションをデフォルトに設定したい場合に非常に便利です。

これにより、ユーザーは自分の作業環境に合わせたファイル管理ができるようになります。

ftypeコマンドの基本的な使い方

ファイルタイプの確認方法

ファイルタイプを確認するには、ftypeコマンドを単独で実行します。

これにより、現在設定されているすべてのファイルタイプとその関連付けが表示されます。

ftype

txtfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"
htmlfile="C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" "%1"

ファイルタイプに関連付けられたプログラムの確認

特定のファイルタイプに関連付けられたプログラムを確認するには、ftypeコマンドにファイルタイプ名を指定します。

たとえば、テキストファイルの関連付けを確認する場合は次のようにします。

ftype txtfile

txtfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"

ファイルタイプの関連付けを変更する方法

ファイルタイプの関連付けを変更するには、ftypeコマンドを使用して新しいプログラムを指定します。

以下のコマンドは、テキストファイルの関連付けをNotepadからNotepad++に変更する例です。

ftype txtfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

ファイルタイプの関連付けを削除する方法

ファイルタイプの関連付けを削除するには、ftypeコマンドを使用して空の値を設定します。

以下のコマンドは、テキストファイルの関連付けを削除する例です。

ftype txtfile=

指定されたファイルタイプの関連付けが削除されました。

ftypeコマンドの具体例

テキストファイル(.txt)の関連付けを確認する

テキストファイルの関連付けを確認するには、ftypeコマンドを使用して、txtfileを指定します。

これにより、現在の関連付けが表示されます。

ftype txtfile

txtfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"

テキストファイル(.txt)の関連付けを変更する

テキストファイルの関連付けを変更するには、ftypeコマンドを使用して新しいプログラムを指定します。

以下のコマンドは、テキストファイルの関連付けをNotepadからVisual Studio Codeに変更する例です。

ftype txtfile="C:\Program Files\Microsoft VS Code\Code.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

HTMLファイル(.html)の関連付けを確認・変更する

HTMLファイルの関連付けを確認するには、次のコマンドを使用します。

ftype htmlfile

htmlfile="C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" "%1"

HTMLファイルの関連付けを変更する場合、以下のコマンドを使用して、デフォルトのブラウザを変更できます。

ftype htmlfile="C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

PDFファイル(.pdf)の関連付けを確認・変更する

PDFファイルの関連付けを確認するには、次のコマンドを使用します。

ftype pdffile

pdffile="C:\Program Files\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

PDFファイルの関連付けを変更する場合、以下のコマンドを使用して、別のPDFリーダーに変更できます。

ftype pdffile="C:\Program Files\SumatraPDF\SumatraPDF.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

ftypeコマンドの応用

複数のファイルタイプに同じプログラムを関連付ける

複数のファイルタイプに同じプログラムを関連付けることができます。

たとえば、テキストファイル(.txt)とMarkdownファイル(.md)を同じエディタに関連付ける場合、以下のようにコマンドを実行します。

ftype txtfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"
ftype mdfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

特定のプログラムをデフォルトに設定する

特定のプログラムをデフォルトに設定するには、ftypeコマンドを使用して、関連付けを行います。

たとえば、すべてのJPEGファイルを特定の画像ビューアに関連付ける場合、次のようにします。

ftype jpegfile="C:\Program Files\IrfanView\i_view64.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

スクリプトを使って複数の関連付けを一括で変更する

複数の関連付けを一括で変更するために、バッチファイルを作成することができます。

以下は、複数のファイルタイプの関連付けを一度に変更するスクリプトの例です。

@echo off
ftype txtfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"
ftype mdfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"
ftype htmlfile="C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

特定のユーザー環境に合わせた関連付けのカスタマイズ

特定のユーザー環境に合わせた関連付けをカスタマイズするには、ユーザーのニーズに応じてプログラムを選択し、ftypeコマンドを使用して設定します。

たとえば、特定のプロジェクトで使用するファイルタイプを特定のIDEに関連付ける場合、次のようにします。

ftype projectfile="C:\Program Files\JetBrains\IDEA\bin\idea64.exe" "%1"

指定されたファイルタイプの関連付けが変更されました。

このように、ユーザーの作業環境やプロジェクトに応じて、柔軟にファイルの関連付けを設定することが可能です。

ftypeコマンドの注意点

管理者権限が必要な場合

ftypeコマンドを使用する際、特定のファイルタイプの関連付けを変更するには、管理者権限が必要な場合があります。

特に、システム全体に影響を与えるような変更を行う場合、コマンドプロンプトを管理者として実行することが推奨されます。

管理者権限でコマンドプロンプトを開くには、スタートメニューで cmd と検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。

間違った関連付けを修正する方法

誤って不適切なプログラムにファイルタイプを関連付けてしまった場合、ftypeコマンドを使用して修正できます。

まず、現在の関連付けを確認し、正しいプログラムに再設定します。

以下の手順で修正できます。

1. 現在の関連付けを確認する。

ftype txtfile

2. 正しいプログラムに関連付けを変更する。

ftype txtfile="C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe" "%1"

この手順により、誤った関連付けを簡単に修正できます。

システムに影響を与える可能性がある操作

ftypeコマンドを使用してファイルタイプの関連付けを変更することは、システム全体に影響を与える可能性があります。

特に、重要なシステムファイルやアプリケーションの関連付けを変更すると、ファイルが正しく開けなくなったり、アプリケーションが正常に動作しなくなることがあります。

したがって、変更を行う前に、現在の設定をバックアップしておくことが重要です。

バックアップを取るには、以下のコマンドを使用して、現在の関連付けをファイルに出力することができます。

ftype > backup_ftype.txt

このように、ftypeコマンドを使用する際は、慎重に操作を行い、システムに与える影響を考慮することが大切です。

ftypeコマンドと他のコマンドの連携

assocコマンドとの連携

assocコマンドは、ファイル拡張子とファイルタイプの関連付けを管理するためのコマンドです。

ftypeコマンドと組み合わせて使用することで、ファイルの関連付けをより効果的に管理できます。

まず、assocコマンドを使用して特定のファイル拡張子に関連付けられたファイルタイプを確認し、その後ftypeコマンドでそのファイルタイプのプログラムを変更することができます。

assoc .txt
ftype txtfile

このように、assocコマンドでファイル拡張子の関連付けを確認し、ftypeコマンドでプログラムを変更することで、ファイル管理がスムーズになります。

regコマンドとの連携

regコマンドは、Windowsのレジストリを操作するためのコマンドです。

ftypeコマンドで設定したファイルタイプの関連付けは、レジストリに保存されます。

regコマンドを使用することで、これらの設定を直接確認したり、変更したりすることができます。

たとえば、特定のファイルタイプの関連付けをレジストリから確認するには、次のようにします。

reg query HKEY_CLASSES_ROOT\txtfile

このコマンドにより、txtfileに関連付けられたプログラムの情報をレジストリから取得できます。

regコマンドを使用することで、より詳細な設定を確認したり、手動で修正したりすることが可能です。

startコマンドとの連携

startコマンドは、指定したプログラムやファイルを新しいウィンドウで開くためのコマンドです。

ftypeコマンドで設定したファイルタイプに関連付けられたプログラムを、startコマンドを使って簡単に開くことができます。

たとえば、テキストファイルを開く場合、次のようにコマンドを実行します。

start example.txt

このコマンドにより、example.txtファイルが関連付けられたプログラムで開かれます。

startコマンドを使用することで、ファイルを迅速に開くことができ、作業効率が向上します。

よくある質問

ftype txtfile="C:\Windows\System32\notepad.exe" "%1"

まとめ

この記事では、ftypeコマンドの基本的な使い方や具体的な応用例、注意点について詳しく解説しました。

ファイルの関連付けを管理するためのこのコマンドは、特に自分の作業環境に合わせたカスタマイズを行う際に非常に役立ちます。

今後は、実際にコマンドプロンプトを使って自分のファイルタイプの関連付けを見直し、必要に応じて設定を変更してみてください。