この記事では、Pythonにおけるfloat型と整数型・文字列型の相互変換方法について解説します。
初心者の方でもわかりやすく、サンプルコードと実行結果の例を交えて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
float型から整数型への変換方法
Pythonでは、float型から整数型への変換が簡単に行えます。
以下では、int()関数とmathモジュールの関数を使った変換方法について説明します。
int()関数を使った変換方法
int()関数は、引数として与えられた値を整数型に変換するための関数です。
float型の値をint()関数に渡すことで、その値を整数型に変換することができます。
num_float = 3.14
num_int = int(num_float)
print(num_int)3上記の例では、変数num_floatにfloat型の値3.14を代入し、int()関数を使ってその値を整数型に変換しています。
変換後の値は変数num_intに代入され、最後にprint()関数を使ってその値を出力しています。
mathモジュールの関数を使った変換方法
mathモジュールには、float型から整数型への変換を行うための関数が用意されています。
具体的には、math.floor()関数やmath.ceil()関数を使うことで、float型の値を切り捨てたり切り上げたりして整数型に変換することができます。
import math
num_float = 3.14
num_int_floor = math.floor(num_float)
num_int_ceil = math.ceil(num_float)
print(num_int_floor)
print(num_int_ceil)3
4上記の例では、mathモジュールをimportしてから、math.floor()関数とmath.ceil()関数を使ってfloat型の値を整数型に変換しています。
math.floor()関数は値を切り捨てるため、変数num_int_floorには3が代入されます。
一方、math.ceil()関数は値を切り上げるため、変数num_int_ceilには4が代入されます。
float型から整数型への変換には、int()関数やmathモジュールの関数を使うことができます。
どちらの方法を使っても、float型の値を整数型に変換することができますので、用途に応じて適切な方法を選んでください。
整数型からfloat型への変換方法
整数型からfloat型への変換は、Pythonでは非常に簡単に行うことができます。
以下に、具体的な変換方法を説明します。
float()関数を使った変換方法
整数型をfloat型に変換するには、組み込み関数であるfloat()を使用します。
この関数は、引数として与えられた値をfloat型に変換して返します。
以下に、具体的なサンプルコードを示します。
# 整数型からfloat型への変換
num_int = 10
num_float = float(num_int)
print(num_float)10.0上記のコードでは、num_intという変数に整数型の値である10を代入し、float()関数を使ってnum_intをfloat型に変換しています。
変換後の値はnum_floatに代入され、print()関数を使って結果を出力しています。
このように、float()関数を使うことで整数型からfloat型への変換が簡単に行えます。
例えば、文字列型や他の数値型の値もfloat型に変換することができます。
float型から文字列型への変換方法
Pythonでは、float型の値を文字列型に変換する方法がいくつかあります。
以下では、代表的な方法を紹介します。
str()関数を使った変換方法
str()関数は、引数として与えられた値を文字列型に変換する組み込み関数です。
float型の値をstr()関数に渡すことで、その値を文字列型に変換することができます。
# float型から文字列型への変換
num = 3.14
str_num = str(num)
print(str_num)3.14上記の例では、変数numにfloat型の値3.14を代入し、str()関数を使って変数numを文字列型に変換しています。
変換後の値は変数str_numに代入され、print()関数を使ってその値を出力しています。
このように、str()関数を使うことでfloat型の値を文字列型に変換することができます。
文字列型からfloat型への変換方法
Pythonでは、文字列型からfloat型への変換が簡単に行えます。
以下では、2つの方法を紹介します。
float()関数を使った変換方法
文字列型をfloat型に変換するには、組み込み関数であるfloat()を使用します。
float()関数は、引数として与えられた文字列を浮動小数点数に変換します。
num_str = "3.14"
num_float = float(num_str)
print(num_float * 2)6.28上記の例では、文字列型の3.14をfloat()関数で変換し、num_floatという変数に代入しています。
print()関数を使ってnum_floatの値を表示すると、3.14という浮動小数点数が表示されます。
astモジュールの関数を使った変換方法
もう一つの方法として、astモジュールを使用する方法があります。
astモジュールは、Pythonの抽象構文木を操作するためのモジュールであり、文字列型を数値型に変換するために利用することができます。
import ast
num_str = "3.14"
num_float = ast.literal_eval(num_str)
print(num_float * 2)6.28上記の例では、ast.literal_eval()関数を使って文字列型の3.14を数値型に変換しています。
num_floatには、3.14という浮動小数点数が代入されます。
ast.literal_eval()関数は、文字列を評価してPythonのリテラルとして解釈します。
そのため、文字列が数値型の場合には数値型に変換されます。
以上が、文字列型からfloat型への変換方法の例です。
適切な方法を選んで使い分けることで、文字列型とfloat型の相互変換をスムーズに行うことができます。
