[Python] aviファイルを再生する方法(OpenCV/ffpyplayer/PyAV)
PythonでAVIファイルを再生するには、いくつかのライブラリが利用可能です。
OpenCVを使う場合、cv2.VideoCaptureでAVIファイルを読み込み、cv2.imshowでフレームを表示します。
ffpyplayerを使う場合、MediaPlayerクラスを利用して再生が可能です。
PyAVでは、av.openでファイルを開き、フレームをデコードして表示します。
どのライブラリも、AVIファイルのコーデックに依存するため、適切なコーデックがインストールされている必要があります。
OpenCVを使ったAVIファイルの再生
OpenCVとは?
OpenCV(Open Source Computer Vision Library)は、コンピュータビジョンや画像処理のためのオープンソースライブラリです。
Pythonを含む多くのプログラミング言語で利用可能で、画像や動画の解析、処理、認識などに広く使用されています。
特に、リアルタイムの画像処理が得意で、機械学習やディープラーニングと組み合わせて使われることが多いです。
OpenCVのインストール方法
OpenCVは、Pythonのパッケージ管理ツールであるpipを使って簡単にインストールできます。
以下のコマンドを実行してください。
pip install opencv-pythonこれにより、OpenCVの基本的な機能がインストールされます。
さらに、GUI機能を利用する場合は、以下のコマンドも実行します。
pip install opencv-python-headlesscv2.VideoCaptureを使ったAVIファイルの読み込み
AVIファイルを読み込むためには、cv2.VideoCaptureクラスを使用します。
以下は、AVIファイルを読み込むサンプルコードです。
import cv2
# AVIファイルのパスを指定
video_path = 'sample.avi'
# VideoCaptureオブジェクトを作成
cap = cv2.VideoCapture(video_path)
# 動画が正常にオープンできたか確認
if not cap.isOpened():
    print("動画を開けませんでした。")動画を開けませんでした。フレームの表示と再生
AVIファイルを再生するためには、フレームを1つずつ取得し、表示する必要があります。
以下のコードは、フレームを表示しながら再生する方法を示しています。
import cv2
video_path = 'sample.avi'
cap = cv2.VideoCapture(video_path)
while True:
    ret, frame = cap.read()  # フレームを取得
    if not ret:
        break  # フレームが取得できなければループを終了
    cv2.imshow('AVIファイル再生', frame)  # フレームを表示
    if cv2.waitKey(25) & 0xFF == ord('q'):  # 'q'キーで終了
        break
cap.release()  # リソースを解放
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるウィンドウにAVIファイルが表示される再生の終了とリソースの解放
再生が終了したら、cap.release()メソッドを使ってリソースを解放します。
また、cv2.destroyAllWindows()を使って、開いているウィンドウを閉じます。
これにより、メモリリークを防ぎ、プログラムが正常に終了します。
OpenCVでの再生速度の調整方法
再生速度を調整するには、cv2.waitKey()の引数を変更します。
引数はミリ秒単位で、値を大きくすると再生が遅くなり、小さくすると速くなります。
例えば、以下のように設定します。
cv2.waitKey(50)  # 50ミリ秒待機エラーハンドリングとデバッグ
AVIファイルの再生中にエラーが発生することがあります。
例えば、ファイルが存在しない場合や、フォーマットがサポートされていない場合です。
これらのエラーを適切に処理するために、以下のようにエラーハンドリングを行います。
import cv2
import os
video_path = 'sample.avi'
if not os.path.exists(video_path):
    print("指定されたファイルが存在しません。")
else:
    cap = cv2.VideoCapture(video_path)
    if not cap.isOpened():
        print("動画を開けませんでした。")
    else:
        # フレームの取得と表示処理
        pass  # ここに再生処理を記述指定されたファイルが存在しません。このように、OpenCVを使ってAVIファイルを再生する方法を学ぶことで、動画処理の基礎を理解することができます。
ffpyplayerを使ったAVIファイルの再生
ffpyplayerとは?
ffpyplayerは、FFmpegを基盤としたPython用のメディアプレーヤーライブラリです。
動画や音声の再生、ストリーミング、デコードなどの機能を提供し、特に高いパフォーマンスと柔軟性が特徴です。
ffpyplayerは、OpenCVや他のライブラリと組み合わせて使用することができ、さまざまなメディア形式に対応しています。
ffpyplayerのインストール方法
ffpyplayerは、pipを使用して簡単にインストールできます。
以下のコマンドを実行してください。
pip install ffpyplayerこれにより、ffpyplayerの基本的な機能がインストールされます。
FFmpegが必要な場合は、別途インストールする必要があります。
MediaPlayerクラスを使ったAVIファイルの再生
AVIファイルを再生するためには、MediaPlayerクラスを使用します。
以下は、AVIファイルを再生するサンプルコードです。
from ffpyplayer.player import MediaPlayer
# AVIファイルのパスを指定
video_path = 'sample.avi'
# MediaPlayerオブジェクトを作成
player = MediaPlayer(video_path)
while True:
    grabbed, frame, time = player.get_frame()  # フレームを取得
    if not grabbed:
        break  # フレームが取得できなければループを終了
    # フレームを表示
    cv2.imshow('AVIファイル再生', frame)
    if cv2.waitKey(25) & 0xFF == ord('q'):  # 'q'キーで終了
        break
player.close()  # リソースを解放
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるウィンドウにAVIファイルが表示される音声付き動画の再生方法
ffpyplayerを使用すると、音声付きのAVIファイルも簡単に再生できます。
音声を再生するためには、MediaPlayerクラスのget_frame()メソッドを使用し、音声データを取得します。
以下のコードは、音声付き動画を再生する方法を示しています。
from ffpyplayer.player import MediaPlayer
import cv2
video_path = 'sample_with_audio.avi'
player = MediaPlayer(video_path)
while True:
    grabbed, frame, time = player.get_frame()  # フレームを取得
    audio, _ = player.get_audio()  # 音声を取得
    if not grabbed:
        break  # フレームが取得できなければループを終了
    cv2.imshow('AVIファイル再生', frame)  # フレームを表示
    if cv2.waitKey(25) & 0xFF == ord('q'):  # 'q'キーで終了
        break
player.close()  # リソースを解放
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるウィンドウに音声付きAVIファイルが表示される再生の停止とリソースの解放
再生が終了したら、player.close()メソッドを使ってリソースを解放します。
また、cv2.destroyAllWindows()を使って、開いているウィンドウを閉じます。
これにより、メモリリークを防ぎ、プログラムが正常に終了します。
ffpyplayerのパフォーマンス最適化
ffpyplayerのパフォーマンスを最適化するためには、以下のポイントに注意します。
| 最適化ポイント | 説明 | 
|---|---|
| フレームレートの調整 | cv2.waitKey()の引数を調整することで、再生速度を調整できます。 | 
| バッファサイズの設定 | MediaPlayerの初期化時にバッファサイズを設定することで、再生のスムーズさを向上させます。 | 
| 解像度の変更 | 必要に応じて、表示するフレームの解像度を変更することで、パフォーマンスを向上させることができます。 | 
エラーハンドリングとデバッグ
AVIファイルの再生中にエラーが発生することがあります。
例えば、ファイルが存在しない場合や、フォーマットがサポートされていない場合です。
これらのエラーを適切に処理するために、以下のようにエラーハンドリングを行います。
from ffpyplayer.player import MediaPlayer
import os
video_path = 'sample.avi'
if not os.path.exists(video_path):
    print("指定されたファイルが存在しません。")
else:
    player = MediaPlayer(video_path)
    if not player.is_opened():
        print("動画を開けませんでした。")
    else:
        # フレームの取得と表示処理
        pass  # ここに再生処理を記述指定されたファイルが存在しません。このように、ffpyplayerを使ってAVIファイルを再生する方法を学ぶことで、音声付き動画の再生やパフォーマンスの最適化についても理解を深めることができます。
PyAVを使ったAVIファイルの再生
PyAVとは?
PyAVは、FFmpegを基盤としたPython用のライブラリで、動画や音声のデコード、エンコード、再生などの機能を提供します。
PyAVは、特に高いパフォーマンスと柔軟性を持ち、さまざまなメディア形式に対応しています。
Pythonの標準的なデータ構造を使用しているため、使いやすく、他のライブラリと組み合わせて利用することができます。
PyAVのインストール方法
PyAVは、pipを使用して簡単にインストールできます。
以下のコマンドを実行してください。
pip install avこれにより、PyAVの基本的な機能がインストールされます。
FFmpegが必要な場合は、別途インストールする必要があります。
av.openを使ったAVIファイルの読み込み
AVIファイルを読み込むためには、av.open関数を使用します。
以下は、AVIファイルを読み込むサンプルコードです。
import av
# AVIファイルのパスを指定
video_path = 'sample.avi'
# AVIファイルを開く
container = av.open(video_path)
# ストリームの情報を表示
for stream in container.streams:
    print(f"ストリーム: {stream.type}, コーデック: {stream.codec.name}")ストリーム: video, コーデック: h264
ストリーム: audio, コーデック: aacフレームのデコードと表示
AVIファイルを再生するためには、フレームをデコードして表示する必要があります。
以下のコードは、フレームをデコードし、表示する方法を示しています。
import av
import cv2
video_path = 'sample.avi'
container = av.open(video_path)
for frame in container.decode(video=0):  # 動画ストリームをデコード
    img = frame.to_ndarray()  # フレームをNumPy配列に変換
    cv2.imshow('AVIファイル再生', img)  # フレームを表示
    if cv2.waitKey(25) & 0xFF == ord('q'):  # 'q'キーで終了
        break
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるウィンドウにAVIファイルが表示されるPyAVでの音声付き動画の再生
PyAVを使用すると、音声付きのAVIファイルも簡単に再生できます。
音声を再生するためには、音声ストリームをデコードし、適切なライブラリを使用して音声を再生します。
以下のコードは、音声付き動画を再生する方法を示しています。
import av
import cv2
import numpy as np
import sounddevice as sd
video_path = 'sample_with_audio.avi'
container = av.open(video_path)
# 音声ストリームを取得
audio_stream = container.streams.audio[0]
for frame in container.decode(video=0):  # 動画ストリームをデコード
    img = frame.to_ndarray()  # フレームをNumPy配列に変換
    cv2.imshow('AVIファイル再生', img)  # フレームを表示
    # 音声フレームをデコード
    for audio_frame in container.decode(audio=0):
        audio_data = audio_frame.to_ndarray()
        sd.play(audio_data, samplerate=audio_stream.rate)  # 音声を再生
    if cv2.waitKey(25) & 0xFF == ord('q'):  # 'q'キーで終了
        break
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるウィンドウに音声付きAVIファイルが表示される再生の停止とリソースの解放
再生が終了したら、cv2.destroyAllWindows()を使って、開いているウィンドウを閉じます。
また、PyAVのコンテナは自動的にリソースを解放しますが、明示的にcontainer.close()を呼び出すこともできます。
PyAVのパフォーマンス最適化
PyAVのパフォーマンスを最適化するためには、以下のポイントに注意します。
| 最適化ポイント | 説明 | 
|---|---|
| フレームレートの調整 | cv2.waitKey()の引数を調整することで、再生速度を調整できます。 | 
| バッファサイズの設定 | デコード時にバッファサイズを設定することで、再生のスムーズさを向上させます。 | 
| 解像度の変更 | 必要に応じて、表示するフレームの解像度を変更することで、パフォーマンスを向上させることができます。 | 
エラーハンドリングとデバッグ
AVIファイルの再生中にエラーが発生することがあります。
例えば、ファイルが存在しない場合や、フォーマットがサポートされていない場合です。
これらのエラーを適切に処理するために、以下のようにエラーハンドリングを行います。
import av
import os
video_path = 'sample.avi'
if not os.path.exists(video_path):
    print("指定されたファイルが存在しません。")
else:
    try:
        container = av.open(video_path)
        # フレームの取得と表示処理
    except av.AVError as e:
        print(f"動画を開けませんでした: {e}")指定されたファイルが存在しません。このように、PyAVを使ってAVIファイルを再生する方法を学ぶことで、音声付き動画の再生やパフォーマンスの最適化についても理解を深めることができます。
各ライブラリの比較と選び方
OpenCVのメリット・デメリット
| メリット | デメリット | 
|---|---|
| – 幅広い画像処理機能を持つ | – 動画再生機能は基本的なものに限られる | 
| – リアルタイム処理が得意 | – 音声処理機能がない | 
| – 大規模なコミュニティと豊富なドキュメントがある | – 他のライブラリに比べて設定が複雑な場合がある | 
OpenCVは、画像処理やコンピュータビジョンに特化したライブラリであり、リアルタイム処理が得意です。
しかし、音声処理機能がないため、音声付き動画の再生には向いていません。
ffpyplayerのメリット・デメリット
| メリット | デメリット | 
|---|---|
| – 音声と動画の両方を簡単に再生できる | – 他のライブラリに比べてドキュメントが少ない | 
| – 高いパフォーマンスを持つ | – 一部のフォーマットに制限がある場合がある | 
| – シンプルなAPIで使いやすい | – GUI機能がないため、別途ライブラリが必要 | 
ffpyplayerは、音声と動画の再生が簡単にできるライブラリで、高いパフォーマンスを持っていますが、ドキュメントが少ないため、学習コストがかかることがあります。
また、GUI機能がないため、表示には他のライブラリを併用する必要があります。
PyAVのメリット・デメリット
| メリット | デメリット | 
|---|---|
| – FFmpegを基盤にしており、幅広いフォーマットに対応 | – インストールがやや複雑な場合がある | 
| – 音声と動画の両方を扱える | – 他のライブラリに比べてパフォーマンスが劣ることがある | 
| – PythonicなAPIで使いやすい | – 一部の機能が未実装または不安定な場合がある | 
PyAVは、FFmpegを基盤にしているため、幅広いフォーマットに対応しています。
音声と動画の両方を扱える点が大きなメリットですが、インストールがやや複雑で、パフォーマンスが他のライブラリに比べて劣ることがあります。
どのライブラリを選ぶべきか?
ライブラリの選択は、プロジェクトの要件や目的によって異なります。
以下のポイントを考慮して選ぶと良いでしょう。
- 画像処理やコンピュータビジョンが主な目的の場合: OpenCVが最適です。
 - 音声付き動画の再生が必要な場合: ffpyplayerまたはPyAVが適しています。
 - 幅広いフォーマットに対応したい場合: PyAVが良い選択です。
 - シンプルなAPIを求める場合: ffpyplayerが使いやすいでしょう。
 
プロジェクトのニーズに応じて、これらのライブラリを使い分けることが重要です。
応用例:AVIファイルの編集や加工
OpenCVでAVIファイルを編集する方法
OpenCVを使用してAVIファイルを編集するには、フレームを読み込み、必要な処理を行った後、再度AVIファイルとして書き出すことができます。
以下は、AVIファイルのフレームをグレースケールに変換して新しいAVIファイルとして保存するサンプルコードです。
import cv2
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力AVIファイルのパス
output_video_path = 'output.avi'
# VideoCaptureオブジェクトを作成
cap = cv2.VideoCapture(input_video_path)
# フレームの幅と高さを取得
frame_width = int(cap.get(cv2.CAP_PROP_FRAME_WIDTH))
frame_height = int(cap.get(cv2.CAP_PROP_FRAME_HEIGHT))
# VideoWriterオブジェクトを作成
fourcc = cv2.VideoWriter_fourcc(*'XVID')
out = cv2.VideoWriter(output_video_path, fourcc, 30, (frame_width, frame_height), isColor=False)
while True:
    ret, frame = cap.read()  # フレームを取得
    if not ret:
        break  # フレームが取得できなければループを終了
    gray_frame = cv2.cvtColor(frame, cv2.COLOR_BGR2GRAY)  # グレースケールに変換
    out.write(gray_frame)  # 新しいAVIファイルに書き込む
cap.release()  # リソースを解放
out.release()  # 出力ファイルを閉じる
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるこのコードを実行すると、入力AVIファイルの各フレームがグレースケールに変換され、新しいAVIファイルとして保存されます。
ffpyplayerでAVIファイルを編集する方法
ffpyplayerは主に再生に特化したライブラリですが、フレームを取得して加工することも可能です。
ただし、ffpyplayer自体には直接的な編集機能はないため、他のライブラリと組み合わせて使用することが一般的です。
以下は、ffpyplayerでフレームを取得し、OpenCVを使って加工する例です。
from ffpyplayer.player import MediaPlayer
import cv2
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力AVIファイルのパス
output_video_path = 'output.avi'
player = MediaPlayer(input_video_path)
fourcc = cv2.VideoWriter_fourcc(*'XVID')
out = cv2.VideoWriter(output_video_path, fourcc, 30, (640, 480), isColor=False)
while True:
    grabbed, frame, _ = player.get_frame()  # フレームを取得
    if not grabbed:
        break  # フレームが取得できなければループを終了
    gray_frame = cv2.cvtColor(frame, cv2.COLOR_BGR2GRAY)  # グレースケールに変換
    out.write(gray_frame)  # 新しいAVIファイルに書き込む
player.close()  # リソースを解放
out.release()  # 出力ファイルを閉じるこのコードでは、ffpyplayerを使用してAVIファイルからフレームを取得し、OpenCVでグレースケールに変換して新しいAVIファイルに保存します。
PyAVでAVIファイルを編集する方法
PyAVを使用してAVIファイルを編集する場合、フレームをデコードし、加工した後に新しいAVIファイルとしてエンコードすることができます。
以下は、AVIファイルのフレームを反転させて新しいAVIファイルとして保存するサンプルコードです。
import av
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力AVIファイルのパス
output_video_path = 'output.avi'
# AVIファイルを開く
input_container = av.open(input_video_path)
output_container = av.open(output_video_path, 'w')
# 動画ストリームを作成
output_stream = output_container.add_stream('h264', rate=30)
for frame in input_container.decode(video=0):  # 動画ストリームをデコード
    img = frame.to_ndarray()  # フレームをNumPy配列に変換
    img_flipped = img[:, ::-1]  # フレームを反転
    # 新しいフレームをエンコード
    new_frame = av.VideoFrame.from_ndarray(img_flipped, format='bgr')
    output_container.mux(new_frame)
input_container.close()  # 入力ファイルを閉じる
output_container.close()  # 出力ファイルを閉じるこのコードを実行すると、入力AVIファイルの各フレームが反転され、新しいAVIファイルとして保存されます。
PyAVを使用することで、柔軟な動画編集が可能になります。
応用例:AVIファイルのフレームを画像として保存
OpenCVでフレームを保存する方法
OpenCVを使用してAVIファイルのフレームを画像として保存するには、cv2.VideoCaptureを使ってフレームを取得し、cv2.imwriteを使って画像ファイルとして保存します。
以下は、AVIファイルの各フレームをJPEG形式で保存するサンプルコードです。
import cv2
import os
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力ディレクトリの作成
output_dir = 'frames'
os.makedirs(output_dir, exist_ok=True)
# VideoCaptureオブジェクトを作成
cap = cv2.VideoCapture(input_video_path)
frame_count = 0
while True:
    ret, frame = cap.read()  # フレームを取得
    if not ret:
        break  # フレームが取得できなければループを終了
    # フレームをJPEG形式で保存
    output_path = os.path.join(output_dir, f'frame_{frame_count:04d}.jpg')
    cv2.imwrite(output_path, frame)
    frame_count += 1
cap.release()  # リソースを解放
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるこのコードを実行すると、AVIファイルの各フレームがframesディレクトリにJPEG形式で保存されます。
ffpyplayerでフレームを保存する方法
ffpyplayerを使用してAVIファイルのフレームを保存する場合、フレームを取得した後にOpenCVを使って画像として保存することが一般的です。
以下は、ffpyplayerでフレームを取得し、JPEG形式で保存するサンプルコードです。
from ffpyplayer.player import MediaPlayer
import cv2
import os
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力ディレクトリの作成
output_dir = 'frames'
os.makedirs(output_dir, exist_ok=True)
player = MediaPlayer(input_video_path)
frame_count = 0
while True:
    grabbed, frame, _ = player.get_frame()  # フレームを取得
    if not grabbed:
        break  # フレームが取得できなければループを終了
    # フレームをJPEG形式で保存
    output_path = os.path.join(output_dir, f'frame_{frame_count:04d}.jpg')
    cv2.imwrite(output_path, frame)
    frame_count += 1
player.close()  # リソースを解放
cv2.destroyAllWindows()  # ウィンドウを閉じるこのコードを実行すると、AVIファイルの各フレームがframesディレクトリにJPEG形式で保存されます。
PyAVでフレームを保存する方法
PyAVを使用してAVIファイルのフレームを画像として保存するには、フレームをデコードし、NumPy配列に変換した後にOpenCVを使って保存します。
以下は、AVIファイルの各フレームをPNG形式で保存するサンプルコードです。
import av
import cv2
import os
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力ディレクトリの作成
output_dir = 'frames'
os.makedirs(output_dir, exist_ok=True)
# AVIファイルを開く
container = av.open(input_video_path)
frame_count = 0
for frame in container.decode(video=0):  # 動画ストリームをデコード
    img = frame.to_ndarray()  # フレームをNumPy配列に変換
    # フレームをPNG形式で保存
    output_path = os.path.join(output_dir, f'frame_{frame_count:04d}.png')
    cv2.imwrite(output_path, img)
    frame_count += 1
container.close()  # 入力ファイルを閉じるこのコードを実行すると、AVIファイルの各フレームがframesディレクトリにPNG形式で保存されます。
PyAVを使用することで、柔軟にフレームを保存することができます。
応用例:AVIファイルの音声を抽出
OpenCVで音声を抽出する方法
OpenCV自体には音声処理機能がないため、AVIファイルから音声を抽出するには他のライブラリを使用する必要があります。
一般的には、moviepyライブラリを使用して音声を抽出することができます。
以下は、OpenCVとmoviepyを組み合わせて音声を抽出するサンプルコードです。
from moviepy.editor import VideoFileClip
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力音声ファイルのパス
output_audio_path = 'output_audio.mp3'
# VideoFileClipオブジェクトを作成
video_clip = VideoFileClip(input_video_path)
# 音声を抽出して保存
video_clip.audio.write_audiofile(output_audio_path)
video_clip.close()  # リソースを解放このコードを実行すると、AVIファイルから音声が抽出され、MP3形式で保存されます。
ffpyplayerで音声を抽出する方法
ffpyplayerを使用してAVIファイルの音声を抽出する場合、音声ストリームを取得し、音声データをファイルに保存することができます。
以下は、ffpyplayerを使用して音声を抽出するサンプルコードです。
from ffpyplayer.player import MediaPlayer
import numpy as np
import wave
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力音声ファイルのパス
output_audio_path = 'output_audio.wav'
player = MediaPlayer(input_video_path)
audio_stream = player.get_audio_stream()
# WAVファイルとして音声を保存
with wave.open(output_audio_path, 'wb') as wf:
    wf.setnchannels(2)  # ステレオ
    wf.setsampwidth(2)  # サンプル幅
    wf.setframerate(44100)  # サンプリングレート
    while True:
        audio_data, _ = player.get_audio()  # 音声データを取得
        if audio_data is None:
            break  # 音声データが取得できなければループを終了
        wf.writeframes(audio_data.tobytes())  # 音声データを書き込む
player.close()  # リソースを解放このコードを実行すると、AVIファイルから音声が抽出され、WAV形式で保存されます。
PyAVで音声を抽出する方法
PyAVを使用してAVIファイルの音声を抽出するには、音声ストリームをデコードし、音声データをファイルに保存します。
以下は、PyAVを使用して音声を抽出するサンプルコードです。
import av
import wave
# 入力AVIファイルのパス
input_video_path = 'input.avi'
# 出力音声ファイルのパス
output_audio_path = 'output_audio.wav'
# AVIファイルを開く
container = av.open(input_video_path)
audio_stream = container.streams.audio[0]
# WAVファイルとして音声を保存
with wave.open(output_audio_path, 'wb') as wf:
    wf.setnchannels(2)  # ステレオ
    wf.setsampwidth(2)  # サンプル幅
    wf.setframerate(audio_stream.rate)  # サンプリングレート
    for packet in container.demux(audio_stream):  # 音声パケットをデコード
        for frame in packet.decode():
            audio_data = frame.to_ndarray()  # 音声データをNumPy配列に変換
            wf.writeframes(audio_data.tobytes())  # 音声データを書き込む
container.close()  # 入力ファイルを閉じるこのコードを実行すると、AVIファイルから音声が抽出され、WAV形式で保存されます。
PyAVを使用することで、音声データを柔軟に扱うことができます。
まとめ
この記事では、Pythonを使用してAVIファイルを再生、編集、音声を抽出する方法について詳しく解説しました。
OpenCV、ffpyplayer、PyAVといったライブラリの特徴や使い方を比較し、それぞれの利点と欠点を考慮しながら、具体的なサンプルコードを通じて実践的な知識を提供しました。
これを機に、AVIファイルの処理に挑戦し、さまざまなプロジェクトに応用してみてはいかがでしょうか。