[C/C++] lnk1120エラーの原因と対処法:「N 件の未解決の外部参照」
lnk1120エラーは、C/C++プログラムのリンク時に発生するエラーで、「N 件の未解決の外部参照」と表示されます。
このエラーは、プログラム内で宣言された関数や変数が定義されていない場合に発生します。
主な原因として、ライブラリのリンク忘れや、関数の実装ファイルがプロジェクトに含まれていないことが挙げられます。
対処法としては、プロジェクト設定で必要なライブラリを追加したり、実装ファイルを正しくプロジェクトに含めることが重要です。
LNK1120エラーとは
LNK1120エラーは、C言語やC++でプログラムをコンパイルする際に発生するリンカエラーの一種です。
このエラーは、プログラム内で宣言された関数や変数が、実際には定義されていない場合に発生します。
具体的には、未解決の外部参照が存在することを示しており、リンク時に必要なシンボルが見つからないことが原因です。
LNK1120エラーは、通常、LNK2001やLNK2019といった他のエラーと共に報告され、未解決のシンボルの数を示します。
このエラーを解決するためには、コード内の宣言と定義の整合性を確認し、必要なライブラリを正しくリンクすることが重要です。
LNK1120エラーの原因
LNK1120エラーは、プログラムのリンク時に発生する未解決の外部参照に関連するエラーです。
以下に、LNK1120エラーの主な原因を詳しく説明します。
未解決の外部参照とは
未解決の外部参照とは、プログラム内で宣言されたが、定義が見つからない関数や変数のことを指します。
コンパイラはコードをコンパイルする際に、これらのシンボルがどこで定義されているかを探しますが、見つからない場合に未解決の外部参照として報告されます。
コード内の宣言と定義の不一致
プログラム内で関数や変数を宣言したが、実際に定義していない場合、LNK1120エラーが発生します。
例えば、ヘッダーファイルで関数を宣言したが、対応するソースファイルでその関数を定義していない場合がこれに該当します。
ライブラリのリンク漏れ
外部ライブラリを使用する際に、必要なライブラリをリンクしていないと、LNK1120エラーが発生します。
特に、標準ライブラリ以外のサードパーティ製ライブラリを使用する場合、プロジェクト設定で正しくライブラリを指定する必要があります。
関数や変数のスペルミス
関数や変数の名前を間違えて記述すると、コンパイラはそれを別のシンボルとして認識し、未解決の外部参照として報告します。
スペルミスは、特に大文字と小文字の区別があるC言語やC++では注意が必要です。
プロジェクト設定の誤り
プロジェクトの設定が正しくない場合も、LNK1120エラーの原因となります。
例えば、正しいビルド構成が選択されていない、または必要なファイルがプロジェクトに含まれていない場合などが考えられます。
プロジェクト設定を見直し、正しい構成でビルドすることが重要です。
LNK1120エラーの対処法
LNK1120エラーを解決するためには、以下の対処法を順に確認し、問題の原因を特定して修正することが重要です。
コードの宣言と定義を確認する
まず、プログラム内で宣言された関数や変数が正しく定義されているかを確認します。
ヘッダーファイルで宣言した関数が、対応するソースファイルで定義されていることを確認してください。
以下は、関数の宣言と定義の例です。
// ヘッダーファイル example.h
void myFunction();
// ソースファイル example.c
#include "example.h"
void myFunction() {
// 関数の実装
}
必要なライブラリをリンクする
外部ライブラリを使用している場合は、プロジェクト設定で必要なライブラリが正しくリンクされているか確認します。
Visual StudioなどのIDEを使用している場合は、プロジェクトのプロパティで「リンカー」→「入力」→「追加の依存ファイル」にライブラリを追加します。
スペルミスを修正する
関数や変数の名前にスペルミスがないか確認します。
特に大文字と小文字の区別があるため、正確に記述されているかをチェックしてください。
例:int myVariable;
と int myvariable;
は異なるシンボルとして扱われます。
プロジェクト設定を見直す
プロジェクトの設定が正しいかを確認します。
特に、ビルド構成(デバッグ/リリース)が正しく選択されているか、必要なソースファイルがプロジェクトに含まれているかを確認してください。
また、ターゲットプラットフォームが正しいかも確認することが重要です。
デバッグ情報を活用する
デバッグ情報を活用して、未解決の外部参照がどこで発生しているかを特定します。
IDEのデバッグ機能を使用して、エラーが発生している箇所を特定し、問題を解決する手がかりを得ることができます。
デバッグモードでビルドし、詳細なエラーメッセージを確認することで、原因を特定しやすくなります。
まとめ
この記事では、LNK1120エラーの原因と対処法について詳しく解説しました。
LNK1120エラーは、未解決の外部参照に関連するリンカエラーであり、コードの宣言と定義の不一致やライブラリのリンク漏れ、スペルミス、プロジェクト設定の誤りなどが主な原因です。
これらの問題を解決するためには、コードの確認やプロジェクト設定の見直し、デバッグ情報の活用が重要です。
この記事を参考に、LNK1120エラーの原因を特定し、適切な対処法を実践することで、プログラムのビルドを成功させましょう。