Java – for文におけるbreakとcontinueの違いを解説
for文におけるbreak
とcontinue
の違いは、ループの制御方法にあります。
break
はループを完全に終了させ、ループの外に処理を移します。
一方、continue
は現在の反復処理をスキップし、次の反復に進みます。
例えば、break
を使うと特定の条件でループ全体を中断できますが、continue
は条件を満たした場合にその回の処理を飛ばし、次のループを実行します。
for文におけるbreakとcontinueの基本
Javaのfor文では、ループの制御を行うためにbreak
とcontinue
という2つのキーワードが使用されます。
これらはループの動作を変更するために非常に重要な役割を果たします。
以下にそれぞれの基本的な使い方を説明します。
breakの基本
break
は、ループを即座に終了させるために使用されます。- ループ内で特定の条件が満たされた場合に、ループを抜け出すことができます。
continueの基本
continue
は、現在のループの反復をスキップし、次の反復に進むために使用されます。- ループ内で特定の条件が満たされた場合に、残りの処理をスキップして次のループに移行します。
breakとcontinueの使い方の比較
キーワード | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
break | ループを終了する | 条件が満たされたらループを抜ける |
continue | 現在の反復をスキップする | 条件が満たされたら次の反復に進む |
これらのキーワードを適切に使用することで、ループの制御を柔軟に行うことができます。
次のセクションでは、具体的なサンプルコードを通じて、break
とcontinue
の使い方を詳しく見ていきます。
breakとcontinueの違い
break
とcontinue
は、どちらもループの制御に使用されますが、その動作には明確な違いがあります。
以下に、両者の違いを詳しく説明します。
breakの動作
break
は、ループ全体を終了させます。- ループ内で
break
が実行されると、ループの次のステートメントに移行します。 - 主に、特定の条件が満たされたときにループを終了したい場合に使用されます。
continueの動作
continue
は、現在のループの反復をスキップし、次の反復に進みます。- ループ内で
continue
が実行されると、残りの処理はスキップされ、次のループの条件チェックに移行します。 - 主に、特定の条件が満たされたときに、処理をスキップしたい場合に使用されます。
具体例での違い
以下のサンプルコードを通じて、break
とcontinue
の違いを具体的に示します。
public class App {
public static void main(String[] args) {
// breakの例
System.out.println("breakの例:");
for (int i = 1; i <= 5; i++) {
if (i == 3) {
// iが3のときにループを終了
break;
}
System.out.println("iの値: " + i);
}
// continueの例
System.out.println("\ncontinueの例:");
for (int i = 1; i <= 5; i++) {
if (i == 3) {
// iが3のときにこの反復をスキップ
continue;
}
System.out.println("iの値: " + i);
}
}
}
breakの例:
iの値: 1
iの値: 2
continueの例:
iの値: 1
iの値: 2
iの値: 4
iの値: 5
break
はループを完全に終了させるのに対し、continue
は現在の反復をスキップして次の反復に進むことが特徴です。- それぞれのキーワードを適切に使い分けることで、プログラムの制御をより柔軟に行うことができます。
実践例:breakとcontinueの使い分け
ここでは、break
とcontinue
の使い分けを実際のコード例を通じて示します。
具体的なシナリオを考え、どのようにこれらのキーワードを活用できるかを見ていきましょう。
シナリオ
1から10までの整数をループ処理し、以下の条件に基づいて出力を行います。
break
を使用して、特定の条件(例えば、5に達したとき)でループを終了します。continue
を使用して、特定の条件(例えば、偶数のとき)でその反復をスキップします。
public class App {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("breakとcontinueの使い分けの例:");
// breakの使用例
System.out.println("breakの使用例:");
for (int i = 1; i <= 10; i++) {
if (i == 5) {
// iが5のときにループを終了
System.out.println("5に達したため、ループを終了します。");
break;
}
System.out.println("iの値: " + i);
}
// continueの使用例
System.out.println("\ncontinueの使用例:");
for (int i = 1; i <= 10; i++) {
if (i % 2 == 0) {
// iが偶数のときにこの反復をスキップ
continue;
}
System.out.println("iの値: " + i + "(奇数)");
}
}
}
breakとcontinueの使い分けの例:
breakの使用例:
iの値: 1
iの値: 2
iの値: 3
iの値: 4
5に達したため、ループを終了します。
continueの使用例:
iの値: 1(奇数)
iの値: 3(奇数)
iの値: 5(奇数)
iの値: 7(奇数)
iの値: 9(奇数)
- 最初のループでは、
break
を使用して、i
が5に達したときにループを終了しています。
このため、1から4までの値が出力され、5に達した時点でループが終了します。
- 次のループでは、
continue
を使用して、偶数のときにその反復をスキップしています。
これにより、奇数のみが出力されます。
このように、break
とcontinue
を使い分けることで、ループの動作を柔軟に制御することができます。
まとめ
この記事では、Javaのfor文におけるbreak
とcontinue
の基本的な使い方や、それぞれの動作の違いについて詳しく解説しました。
特に、具体的なサンプルコードを通じて、どのようにこれらのキーワードを使い分けるかを示しました。
これを機に、実際のプログラミングにおいてbreak
とcontinue
を活用し、より効率的なループ処理を実現してみてください。