csv

Java – 既存のCSVファイルを上書きして保存する方法

Javaで既存のCSVファイルを上書きして保存するには、FileWriterクラスを使用します。

このクラスのコンストラクタにファイルパスを指定し、appendモードをfalseに設定することで、既存の内容を上書きできます。

例えば、new FileWriter("file.csv", false)とすることで、ファイルの内容がクリアされ、新しいデータで上書きされます。

その後、BufferedWriterやPrintWriterを組み合わせて効率的にデータを書き込むことが可能です。

目次から探す

既存のCSVファイルを上書きする方法
応用：CSVファイルの上書き時にデータを加工する
よくあるエラーとその対処法
- エラーの詳細と対処法
まとめ

既存のCSVファイルを上書きする方法

Javaを使用して既存のCSVファイルを上書きするには、FileWriterクラスを利用します。

このクラスはファイルに文字を書き込むための便利な方法を提供します。

以下に、CSVファイルを上書きするための基本的な手順を示します。

import java.io.FileWriter; // ファイル書き込み用
import java.io.IOException; // 例外処理用
public class App {
    public static void main(String[] args) {
        String filePath = "data.csv"; // 上書きするCSVファイルのパス
        String data = "名前,年齢,職業\n山田太郎,30,エンジニア"; // 書き込むデータ
        try {
            FileWriter fileWriter = new FileWriter(filePath); // FileWriterのインスタンスを作成
            fileWriter.write(data); // データを書き込む
            fileWriter.close(); // ファイルを閉じる
            System.out.println("CSVファイルを上書きしました。"); // 成功メッセージ
        } catch (IOException e) {
            System.out.println("エラーが発生しました: " + e.getMessage()); // エラーメッセージ
        }
    }
}

CSVファイルを上書きしました。

このコードでは、FileWriterを使用して指定したCSVファイルに新しいデータを書き込みます。

ファイルが存在しない場合は新たに作成され、既存の内容は上書きされます。

エラーハンドリングも行っており、ファイル操作中に問題が発生した場合にはエラーメッセージが表示されます。

応用：CSVファイルの上書き時にデータを加工する

CSVファイルにデータを書き込む際、単に上書きするだけでなく、データを加工してから書き込むことも可能です。

例えば、既存のデータに新しい情報を追加したり、特定の条件に基づいてデータを変更したりすることができます。

以下に、データを加工してからCSVファイルに上書きする方法を示します。

import java.io.FileWriter; // ファイル書き込み用
import java.io.IOException; // 例外処理用
import java.util.ArrayList; // リスト用
import java.util.List; // リスト用
public class App {
    public static void main(String[] args) {
        String filePath = "data.csv"; // 上書きするCSVファイルのパス
        List<String[]> dataList = new ArrayList<>(); // データを格納するリスト
        // データを追加
        dataList.add(new String[]{"名前", "年齢", "職業"}); // ヘッダー
        dataList.add(new String[]{"山田太郎", "30", "エンジニア"}); // データ行
        dataList.add(new String[]{"佐藤花子", "25", "デザイナー"}); // データ行
        // 年齢を1歳増やす
        for (int i = 1; i < dataList.size(); i++) {
            int age = Integer.parseInt(dataList.get(i)[1]); // 年齢を取得
            age++; // 年齢を1歳増やす
            dataList.get(i)[1] = String.valueOf(age); // 更新
        }
        // CSVファイルに書き込む
        try {
            FileWriter fileWriter = new FileWriter(filePath); // FileWriterのインスタンスを作成
            for (String[] data : dataList) {
                fileWriter.write(String.join(",", data) + "\n"); // データを書き込む
            }
            fileWriter.close(); // ファイルを閉じる
            System.out.println("CSVファイルを上書きしました。"); // 成功メッセージ
        } catch (IOException e) {
            System.out.println("エラーが発生しました: " + e.getMessage()); // エラーメッセージ
        }
    }
}

CSVファイルを上書きしました。

このコードでは、ArrayListを使用して複数のデータを格納し、年齢を1歳増やす加工を行っています。

加工後、FileWriterを使ってCSVファイルに上書きします。

データの加工を行うことで、より柔軟にCSVファイルを操作することが可能になります。

よくあるエラーとその対処法

CSVファイルを上書きする際に発生する可能性のあるエラーと、その対処法について説明します。

以下の表に、一般的なエラーとその解決策をまとめました。

エラー内容	原因・説明	対処法
ファイルが見つからない	指定したファイルパスが間違っている場合。	正しいファイルパスを指定する。
アクセス権限がない	ファイルに書き込む権限がない場合。	アクセス権限を確認し、必要に応じて権限を変更する。
ディスク容量不足	書き込み先のディスクに空き容量がない場合。	不要なファイルを削除して空き容量を確保する。
IOExceptionが発生	入出力操作中にエラーが発生した場合。	エラーメッセージを確認し、原因を特定する。
書き込み中にファイルが開かれている	他のプロセスがファイルを使用中の場合。	他のプロセスを終了させるか、ファイルを閉じる。