[C#] シャットダウンイベントの検知方法
C#でシャットダウンイベントを検知するには、SystemEvents.SessionEnding
イベントを使用します。
このイベントは、ユーザーがログオフまたはシステムがシャットダウンする際に発生します。
イベントハンドラーを登録することで、シャットダウン時の処理を実行できます。
例えば、SystemEvents.SessionEnding += new SessionEndingEventHandler(MyHandler);
のように設定し、MyHandlerメソッド
内で必要な処理を行います。
注意点として、SystemEvents
はMicrosoft.Win32
名前空間に属しており、適切なクリーンアップが必要です。
C#でシャットダウンイベントを検知する方法
C#でシャットダウンイベントを検知することは、アプリケーションが予期せぬ終了を回避し、データを安全に保存するために重要です。
ここでは、SystemEvents.SessionEnding
を利用してシャットダウンイベントを検知する方法について説明します。
SystemEvents.SessionEndingの利用
SystemEvents.SessionEnding
は、Windowsのシャットダウンやユーザーのログオフ時に発生するイベントです。
このイベントを利用することで、アプリケーションがシャットダウンプロセスを検知し、適切な処理を行うことができます。
using System;
using Microsoft.Win32;
class Program
{
static void Main()
{
// シャットダウンイベントのハンドラーを登録
SystemEvents.SessionEnding += new SessionEndingEventHandler(OnSessionEnding);
Console.WriteLine("アプリケーションが実行中です。シャットダウンを試みてください。");
Console.ReadLine();
}
// シャットダウンイベントが発生したときに呼び出されるメソッド
static void OnSessionEnding(object sender, SessionEndingEventArgs e)
{
Console.WriteLine("シャットダウンイベントを検知しました。");
}
}
このコードを実行すると、アプリケーションがシャットダウンイベントを検知し、コンソールにメッセージを表示します。
イベントハンドラーの設定方法
イベントハンドラーを設定するには、SystemEvents.SessionEnding
に対してSessionEndingEventHandler
を登録します。
これにより、シャットダウンイベントが発生した際に指定したメソッドが呼び出されます。
// イベントハンドラーの登録
SystemEvents.SessionEnding += new SessionEndingEventHandler(OnSessionEnding);
この行をMainメソッド
内に追加することで、シャットダウンイベントを検知する準備が整います。
イベントハンドラーでの処理内容
イベントハンドラー内では、シャットダウンイベントが発生した際に実行したい処理を記述します。
例えば、データの保存やリソースの解放などが考えられます。
// シャットダウンイベントが発生したときに呼び出されるメソッド
static void OnSessionEnding(object sender, SessionEndingEventArgs e)
{
// 必要な処理をここに記述
Console.WriteLine("シャットダウンイベントを検知しました。");
}
この例では、シャットダウンイベントを検知したことをコンソールに表示していますが、実際のアプリケーションでは、データの保存やログの記録などを行うことが一般的です。
応用例
シャットダウンイベントを検知することで、アプリケーションは様々な応用的な処理を行うことができます。
ここでは、具体的な応用例としてログファイルの保存、ユーザーへの通知、データベース接続のクローズについて説明します。
ログファイルの保存
シャットダウンイベントを検知した際に、アプリケーションの状態やエラーログをファイルに保存することができます。
これにより、次回起動時に前回の状態を確認したり、問題の原因を特定するのに役立ちます。
using System;
using System.IO;
using Microsoft.Win32;
class Program
{
static void Main()
{
SystemEvents.SessionEnding += new SessionEndingEventHandler(OnSessionEnding);
Console.WriteLine("アプリケーションが実行中です。シャットダウンを試みてください。");
Console.ReadLine();
}
static void OnSessionEnding(object sender, SessionEndingEventArgs e)
{
// ログファイルにメッセージを保存
File.WriteAllText("log.txt", "シャットダウンイベントを検知しました。");
Console.WriteLine("ログファイルを保存しました。");
}
}
このコードは、シャットダウンイベントを検知した際にlog.txt
というファイルにメッセージを保存します。
ユーザーへの通知
シャットダウンイベントを検知した際に、ユーザーに通知を行うことも可能です。
これにより、ユーザーはアプリケーションがシャットダウンされることを事前に知ることができます。
using System;
using System.Windows.Forms;
using Microsoft.Win32;
class Program
{
static void Main()
{
SystemEvents.SessionEnding += new SessionEndingEventHandler(OnSessionEnding);
Console.WriteLine("アプリケーションが実行中です。シャットダウンを試みてください。");
Application.Run();
}
static void OnSessionEnding(object sender, SessionEndingEventArgs e)
{
// ユーザーに通知を表示
MessageBox.Show("アプリケーションがシャットダウンされます。");
}
}
このコードは、シャットダウンイベントを検知した際にメッセージボックスを表示し、ユーザーに通知します。
データベース接続のクローズ
シャットダウンイベントを検知した際に、データベース接続をクローズすることは重要です。
これにより、データの整合性を保ち、リソースのリークを防ぐことができます。
using System;
using System.Data.SqlClient;
using Microsoft.Win32;
class Program
{
static SqlConnection connection;
static void Main()
{
// データベース接続の初期化
connection = new SqlConnection("Data Source=server;Initial Catalog=database;User ID=user;Password=password");
connection.Open();
SystemEvents.SessionEnding += new SessionEndingEventHandler(OnSessionEnding);
Console.WriteLine("アプリケーションが実行中です。シャットダウンを試みてください。");
Console.ReadLine();
}
static void OnSessionEnding(object sender, SessionEndingEventArgs e)
{
// データベース接続をクローズ
if (connection != null && connection.State == System.Data.ConnectionState.Open)
{
connection.Close();
Console.WriteLine("データベース接続をクローズしました。");
}
}
}
このコードは、シャットダウンイベントを検知した際にデータベース接続をクローズします。
これにより、データベースへの不正なアクセスを防ぎます。
まとめ
この記事では、C#でシャットダウンイベントを検知する方法について詳しく解説しました。
SystemEvents.SessionEnding
を利用することで、アプリケーションがシャットダウンやログオフの際に適切な処理を行うことが可能です。
これを応用して、ログファイルの保存やユーザーへの通知、データベース接続のクローズといった実用的な処理を実装することができます。
ぜひ、これらの知識を活用して、より堅牢でユーザーフレンドリーなアプリケーションを開発してみてください。