配列&コレクション

[C#] リストを初期化する方法

C#でリストを初期化する方法はいくつかあります。

最も基本的な方法は、List<T>クラスのコンストラクタを使用することです。

例えば、List<int> numbers = new List<int>();で空の整数リストを作成できます。

また、初期値を設定する場合は、コレクション初期化子を使用してList<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3 };のように記述します。

さらに、既存のコレクションからリストを初期化するには、List<int> numbers = new List<int>(existingCollection);とすることも可能です。

これらの方法を使うことで、リストを柔軟に初期化できます。

リストの基本的な初期化方法

C#におけるリストの初期化は、プログラムの効率性や可読性を向上させるために重要です。

ここでは、リストの基本的な初期化方法について解説します。

空のリストを作成する

空のリストを作成する場合、List<T>クラスを使用します。

以下は、整数型の空のリストを作成する例です。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new List<int>(); // 空の整数リストを作成
        Console.WriteLine("リストの要素数: " + numbers.Count); // リストの要素数を表示
    }
}
リストの要素数: 0

このコードは、空の整数リストを作成し、その要素数を表示します。

初期化直後のリストは要素を持たないため、Countプロパティは0を返します。

初期値を設定してリストを作成する

リストを初期化する際に、初期値を設定することも可能です。

以下の例では、整数のリストを初期値付きで作成しています。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3, 4, 5 }; // 初期値を持つ整数リストを作成
        Console.WriteLine("リストの要素数: " + numbers.Count); // リストの要素数を表示
        Console.WriteLine("リストの内容: " + string.Join(", ", numbers)); // リストの内容を表示
    }
}
リストの要素数: 5
リストの内容: 1, 2, 3, 4, 5

このコードは、初期値として1から5までの整数を持つリストを作成し、その要素数と内容を表示します。

既存のコレクションからリストを作成する

既存のコレクションからリストを作成することもできます。

以下の例では、配列からリストを作成しています。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        int[] array = { 10, 20, 30, 40, 50 }; // 配列を定義
        List<int> numbers = new List<int>(array); // 配列からリストを作成
        Console.WriteLine("リストの要素数: " + numbers.Count); // リストの要素数を表示
        Console.WriteLine("リストの内容: " + string.Join(", ", numbers)); // リストの内容を表示
    }
}
リストの要素数: 5
リストの内容: 10, 20, 30, 40, 50

このコードは、整数の配列からリストを作成し、その要素数と内容を表示します。

配列の要素がそのままリストにコピーされます。

リストの型と初期化

C#のリストは、ジェネリック型を使用することで、さまざまなデータ型に対応したリストを作成することができます。

ここでは、リストの型に関する初期化方法について解説します。

ジェネリック型リストの初期化

ジェネリック型を使用することで、リストは特定のデータ型に依存せず、柔軟に利用できます。

以下は、ジェネリック型リストの初期化例です。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<string> names = new List<string> { "太郎", "花子", "次郎" }; // 文字列型のリストを初期化
        Console.WriteLine("リストの要素数: " + names.Count); // リストの要素数を表示
        Console.WriteLine("リストの内容: " + string.Join(", ", names)); // リストの内容を表示
    }
}
リストの要素数: 3
リストの内容: 太郎, 花子, 次郎

このコードは、文字列型のリストを初期化し、その要素数と内容を表示します。

ジェネリック型を使用することで、リストの型を自由に指定できます。

特定の型のリストを初期化する

特定の型のリストを初期化する場合、ジェネリック型を用いて明示的に型を指定します。

以下は、整数型のリストを初期化する例です。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new() { 100, 200, 300 }; // 整数型のリストを初期化
        Console.WriteLine("リストの要素数: " + numbers.Count); // リストの要素数を表示
        Console.WriteLine("リストの内容: " + string.Join(", ", numbers)); // リストの内容を表示
    }
}
リストの要素数: 3
リストの内容: 100, 200, 300

このコードは、整数型のリストを初期化し、その要素数と内容を表示します。

特定の型を指定することで、リストの要素がその型に限定されます。

型推論を用いたリストの初期化

C#では、varキーワードを使用して型推論を行い、リストを初期化することができます。

以下は、型推論を用いたリストの初期化例です。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        var fruits = new List<string> { "りんご", "みかん", "ぶどう" }; // 型推論を用いてリストを初期化
        Console.WriteLine("リストの要素数: " + fruits.Count); // リストの要素数を表示
        Console.WriteLine("リストの内容: " + string.Join(", ", fruits)); // リストの内容を表示
    }
}
リストの要素数: 3
リストの内容: りんご, みかん, ぶどう

このコードは、varキーワードを使用してリストを初期化し、その要素数と内容を表示します。

型推論により、コードが簡潔になり、可読性が向上します。

リストの初期化における注意点

リストを初期化する際には、いくつかの注意点があります。

これらを理解することで、効率的なプログラムを作成することができます。

初期化時のメモリ管理

リストは動的にサイズが変わるデータ構造であるため、メモリ管理が重要です。

リストの容量は、要素が追加されるたびに自動的に増加しますが、これにはオーバーヘッドが伴います。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new List<int>(100); // 初期容量を指定してリストを作成
        Console.WriteLine("初期容量: " + numbers.Capacity); // 初期容量を表示
    }
}
初期容量: 100

このコードは、初期容量を100に設定したリストを作成し、その容量を表示します。

初期容量を適切に設定することで、メモリの再割り当てを減らし、パフォーマンスを向上させることができます。

リストのサイズと容量の違い

リストのサイズと容量は異なる概念です。

サイズはリストに含まれる要素の数を示し、容量はリストが内部的に確保しているメモリの量を示します。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3 }; // 初期値を持つリストを作成
        Console.WriteLine("リストのサイズ: " + numbers.Count); // リストのサイズを表示
        Console.WriteLine("リストの容量: " + numbers.Capacity); // リストの容量を表示
    }
}
リストのサイズ: 3
リストの容量: 4

このコードは、リストのサイズと容量を表示します。

リストの容量は、サイズよりも大きくなることがあり、要素の追加に備えて余分なメモリが確保されています。

不変リストの初期化

不変リストは、要素の追加や削除ができないリストです。

C#ではSystem.Collections.Immutable名前空間を使用して不変リストを作成できます。

using System;
using System.Collections.Immutable;
class Program
{
    static void Main()
    {
        ImmutableList<int> numbers = ImmutableList.Create(1, 2, 3); // 不変リストを作成
        Console.WriteLine("不変リストの要素数: " + numbers.Count); // 不変リストの要素数を表示
        Console.WriteLine("不変リストの内容: " + string.Join(", ", numbers)); // 不変リストの内容を表示
    }
}
不変リストの要素数: 3
不変リストの内容: 1, 2, 3

このコードは、不変リストを作成し、その要素数と内容を表示します。

不変リストは、スレッドセーフであり、データの整合性を保つ必要がある場合に有用です。

リスト初期化の応用例

リストの初期化は、さまざまな応用に利用できます。

ここでは、リストを用いたデータのフィルタリング、LINQとの組み合わせ、並列処理について解説します。

リストを用いたデータのフィルタリング

リストを用いることで、特定の条件に基づいてデータをフィルタリングすることができます。

以下の例では、整数リストから偶数のみを抽出しています。

using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3, 4, 5, 6 }; // 初期値を持つ整数リストを作成
        List<int> evenNumbers = numbers.FindAll(n => n % 2 == 0); // 偶数を抽出
        Console.WriteLine("偶数リストの内容: " + string.Join(", ", evenNumbers)); // 偶数リストの内容を表示
    }
}
偶数リストの内容: 2, 4, 6

このコードは、整数リストから偶数を抽出し、新しいリストとして表示します。

FindAllメソッドを使用することで、条件に合致する要素を簡単にフィルタリングできます。

リストの初期化とLINQの組み合わせ

LINQを使用することで、リストの初期化と同時にデータの操作を行うことができます。

以下の例では、リストの要素を2倍にした新しいリストを作成しています。

using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3, 4, 5 }; // 初期値を持つ整数リストを作成
        List<int> doubledNumbers = numbers.Select(n => n * 2).ToList(); // 要素を2倍にして新しいリストを作成
        Console.WriteLine("2倍リストの内容: " + string.Join(", ", doubledNumbers)); // 2倍リストの内容を表示
    }
}
2倍リストの内容: 2, 4, 6, 8, 10

このコードは、LINQのSelectメソッドを使用して、リストの各要素を2倍にした新しいリストを作成し、その内容を表示します。

LINQを用いることで、リストの操作が直感的に行えます。

リストの初期化と並列処理

並列処理を用いることで、リストの初期化や操作を効率的に行うことができます。

以下の例では、Parallel.ForEachを使用してリストの要素を並列に処理しています。

using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Threading.Tasks;
class Program
{
    static void Main()
    {
        List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3, 4, 5 }; // 初期値を持つ整数リストを作成
        Parallel.ForEach(numbers, n =>
        {
            Console.WriteLine("処理中の要素: " + n); // 各要素を並列に処理
        });
    }
}
処理中の要素: 1
処理中の要素: 2
処理中の要素: 3
処理中の要素: 4
処理中の要素: 5

このコードは、Parallel.ForEachを使用してリストの各要素を並列に処理し、コンソールに出力します。

並列処理を用いることで、処理速度を向上させることができます。

まとめ

この記事では、C#におけるリストの初期化方法について、基本的な手法から応用例までを詳しく解説しました。

リストの初期化は、プログラムの効率性や可読性に大きく影響を与える重要な要素であり、適切な方法を選択することで、より効果的なコーディングが可能になります。

この記事を参考に、実際のプログラムでリストを活用し、より洗練されたコードを書いてみてください。

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