WebBrowser

[C#] WebBrowserコントロールの基本的な使い方

2025-01-18更新日: 2025-01-18

C#のWebBrowserコントロールは、Windows FormsアプリケーションでWebページを表示するためのコンポーネントです。

基本的な使い方としては、まずVisual StudioのツールボックスからWebBrowserコントロールをフォームにドラッグアンドドロップします。

次に、Navigateメソッドを使用して特定のURLを開くことができます。

例えば、webBrowser1.Navigate("http://www.example.com");のように記述します。

また、DocumentCompletedイベントを利用して、ページの読み込みが完了したときの処理を追加することも可能です。

WebBrowserコントロールは、Internet Explorerのレンダリングエンジンを使用しているため、最新のWeb標準に対応していない場合があります。

目次から探す
  1. WebBrowserコントロールの概要
  2. WebBrowserコントロールの基本設定
  3. Webページの表示
  4. イベントの活用
  5. Webページとのインタラクション
  6. 応用例
  7. トラブルシューティング
  8. まとめ

WebBrowserコントロールの概要

WebBrowserコントロールとは

WebBrowserコントロールは、C#のWindowsフォームアプリケーションにおいて、Webページを表示するためのコンポーネントです。

これにより、ユーザーはアプリケーション内で直接Webコンテンツを閲覧することができます。

WebBrowserコントロールは、Internet Explorerのレンダリングエンジンを使用しており、HTML、CSS、JavaScriptをサポートしています。

WebBrowserコントロールの用途

WebBrowserコントロールは、さまざまな用途で利用されます。

以下はその主な用途です。

用途説明
Webページの表示外部のWebサイトやローカルHTMLファイルを表示する。
データの取得Webページから情報を取得し、アプリケーション内で利用する。
ユーザーインターフェースアプリケーションの一部としてWebコンテンツを統合する。

WebBrowserコントロールの制限事項

WebBrowserコントロールにはいくつかの制限があります。

以下にその主な制限を示します。

制限事項説明
最新のWeb標準への対応Internet Explorerのバージョンに依存しているため、最新のWeb標準に完全には対応していない。
セキュリティ制限一部のWebサイトやスクリプトが正常に動作しない場合がある。
パフォーマンス大量のデータや複雑なWebページの表示において、パフォーマンスが低下することがある。

WebBrowserコントロールの基本設定

Visual Studioでのプロジェクト作成

  1. Visual Studioを起動し、「新しいプロジェクト」を選択します。
  2. 「Windows フォーム アプリケーション」を選び、プロジェクト名を入力します。
  3. 「作成」をクリックしてプロジェクトを作成します。
  4. フォームデザイナーが表示されるので、ここでWebBrowserコントロールを配置します。

WebBrowserコントロールの配置

  1. ツールボックスから WebBrowser コントロールを見つけます。
  2. フォームデザイナーにドラッグ＆ドロップして配置します。
  3. 配置したWebBrowserコントロールのサイズや位置を調整します。

以下は、WebBrowserコントロールを配置するためのサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
    }
}

このコードでは、WebBrowserコントロールをフォーム全体に広げる設定を行っています。

プロパティの設定

WebBrowserコントロールには、さまざまなプロパティがあります。

以下は、よく使用されるプロパティの一部です。

プロパティ名説明
Url表示するWebページのURLを指定する。
ScriptErrorsSuppressedスクリプトエラーを非表示にするかどうかを設定する。
DocumentTextHTMLコンテンツを直接指定して表示する。

これらのプロパティを設定することで、WebBrowserコントロールの動作をカスタマイズできます。

例えば、URLを指定してWebページを表示するには、以下のようにします。

webBrowser1.Url = new Uri("https://www.example.com"); // 表示するURLを設定

このように、プロパティを活用することで、WebBrowserコントロールの機能を最大限に引き出すことができます。

Webページの表示

Navigateメソッドの使用

WebBrowserコントロールでWebページを表示するためには、Navigateメソッドを使用します。

このメソッドは、指定したURLに移動し、Webページを読み込むための基本的な手段です。

以下は、Navigateメソッドを使用したサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
}

このコードでは、Navigateメソッドを使用して指定したURLのWebページを表示しています。

URLの指定方法

Navigateメソッドを使用する際、URLは文字列として指定します。

URLは、HTTPまたはHTTPSプロトコルを使用する必要があります。

以下は、異なる形式のURLを指定する例です。

webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // HTTPSのURL
webBrowser1.Navigate("http://www.example.com");  // HTTPのURL
webBrowser1.Navigate("file:///C:/path/to/localfile.html"); // ローカルHTMLファイル

このように、WebBrowserコントロールはインターネット上のWebページだけでなく、ローカルのHTMLファイルも表示することができます。

ページ読み込みの確認

WebBrowserコントロールでは、ページの読み込みが完了したかどうかを確認するために、DocumentCompletedイベントを使用します。

このイベントは、Webページの読み込みが完了したときに発生します。

以下は、ページ読み込みの確認を行うサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.DocumentCompleted += WebBrowser1_DocumentCompleted; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
    private void WebBrowser1_DocumentCompleted(object sender, WebBrowserDocumentCompletedEventArgs e)
    {
        MessageBox.Show("ページの読み込みが完了しました！"); // 読み込み完了のメッセージ
    }
}

このコードでは、DocumentCompletedイベントを利用して、ページの読み込みが完了した際にメッセージボックスを表示しています。

これにより、ユーザーにページの読み込み状況を通知することができます。

イベントの活用

DocumentCompletedイベント

DocumentCompletedイベントは、WebBrowserコントロールが指定したWebページの読み込みを完了したときに発生します。

このイベントを利用することで、ページが完全に表示された後に特定の処理を実行することができます。

以下は、DocumentCompletedイベントを使用したサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.DocumentCompleted += WebBrowser1_DocumentCompleted; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
    private void WebBrowser1_DocumentCompleted(object sender, WebBrowserDocumentCompletedEventArgs e)
    {
        MessageBox.Show("ページの読み込みが完了しました！"); // 読み込み完了のメッセージ
    }
}

このコードでは、Webページの読み込みが完了した際にメッセージボックスを表示しています。

Navigatingイベント

Navigatingイベントは、WebBrowserコントロールが新しいページに移動しようとする際に発生します。

このイベントを利用することで、ページ遷移をキャンセルしたり、特定の条件に基づいて処理を行うことができます。

以下は、Navigatingイベントを使用したサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.Navigating += WebBrowser1_Navigating; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
    private void WebBrowser1_Navigating(object sender, WebBrowserNavigatingEventArgs e)
    {
        if (e.Url.ToString().Contains("example.com")) // 特定のURLをチェック
        {
            MessageBox.Show("このページに移動しようとしています: " + e.Url); // メッセージを表示
        }
        else
        {
            e.Cancel = true; // 他のURLへの遷移をキャンセル
        }
    }
}

このコードでは、特定のURLに移動しようとした際にメッセージを表示し、他のURLへの遷移をキャンセルしています。

Navigatedイベント

Navigatedイベントは、WebBrowserコントロールが新しいページに移動した後に発生します。

このイベントを利用することで、ページ遷移後の処理を行うことができます。

以下は、Navigatedイベントを使用したサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.Navigated += WebBrowser1_Navigated; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
    private void WebBrowser1_Navigated(object sender, WebBrowserNavigatedEventArgs e)
    {
        MessageBox.Show("新しいページに移動しました: " + e.Url); // 新しいページのURLを表示
    }
}

このコードでは、新しいページに移動した際にそのURLをメッセージボックスで表示しています。

これにより、ユーザーに現在表示されているページを通知することができます。

Webページとのインタラクション

DOM操作の基本

WebBrowserコントロールを使用すると、表示されているWebページのDOM(Document Object Model)を操作することができます。

これにより、HTML要素の取得や変更が可能になります。

以下は、DOM操作の基本的なサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.DocumentCompleted += WebBrowser1_DocumentCompleted; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
    private void WebBrowser1_DocumentCompleted(object sender, WebBrowserDocumentCompletedEventArgs e)
    {
        // ページ内の特定の要素を取得
        HtmlElement element = webBrowser1.Document.GetElementById("elementId"); // IDで要素を取得
        if (element != null)
        {
            element.InnerText = "新しいテキスト"; // 要素のテキストを変更
        }
    }
}

このコードでは、ページが読み込まれた後に特定のIDを持つ要素のテキストを変更しています。

JavaScriptの実行

WebBrowserコントロールでは、JavaScriptを実行することも可能です。

これにより、Webページ内のスクリプトを動的に実行できます。

以下は、JavaScriptを実行するサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.DocumentCompleted += WebBrowser1_DocumentCompleted; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
    private void WebBrowser1_DocumentCompleted(object sender, WebBrowserDocumentCompletedEventArgs e)
    {
        // JavaScriptを実行
        webBrowser1.Document.InvokeScript("alert", new object[] { "JavaScriptが実行されました！" }); // アラートを表示
    }
}

このコードでは、ページが読み込まれた後にJavaScriptのalert関数を呼び出して、アラートメッセージを表示しています。

フォームデータの送信

WebBrowserコントロールを使用して、フォームデータを送信することもできます。

これにより、Webページ上のフォームに入力したデータを送信することが可能です。

以下は、フォームデータを送信するサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.DocumentCompleted += WebBrowser1_DocumentCompleted; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com/form"); // フォームページを表示
    }
    private void WebBrowser1_DocumentCompleted(object sender, WebBrowserDocumentCompletedEventArgs e)
    {
        // フォーム要素を取得
        HtmlElement inputElement = webBrowser1.Document.GetElementById("inputFieldId"); // 入力フィールドを取得
        if (inputElement != null)
        {
            inputElement.SetAttribute("value", "送信するデータ"); // 入力フィールドにデータを設定
        }
        // フォームを送信
        HtmlElement formElement = webBrowser1.Document.GetElementById("formId"); // フォームを取得
        if (formElement != null)
        {
            formElement.InvokeMember("submit"); // フォームを送信
        }
    }
}

このコードでは、指定したIDを持つ入力フィールドにデータを設定し、その後フォームを送信しています。

これにより、Webページ上のフォームにデータを自動的に入力し、送信することができます。

応用例

ローカルHTMLファイルの表示

WebBrowserコントロールを使用して、ローカルに保存されたHTMLファイルを表示することができます。

これにより、アプリケーション内で静的なWebコンテンツを簡単に表示できます。

以下は、ローカルHTMLファイルを表示するサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        // ローカルHTMLファイルを表示
        webBrowser1.Navigate("file:///C:/path/to/localfile.html"); // ローカルファイルのパスを指定
    }
}

このコードでは、指定したパスのローカルHTMLファイルをWebBrowserコントロールで表示しています。

ファイルパスは適宜変更してください。

PDFや画像の表示

WebBrowserコントロールは、PDFファイルや画像ファイルも表示することができます。

これにより、アプリケーション内でさまざまなファイル形式を扱うことが可能です。

以下は、PDFファイルを表示するサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        // PDFファイルを表示
        webBrowser1.Navigate("file:///C:/path/to/document.pdf"); // PDFファイルのパスを指定
    }
}

このコードでは、指定したパスのPDFファイルをWebBrowserコントロールで表示しています。

画像ファイルも同様に表示できます。

Webページのスクリーンショット取得

WebBrowserコントロールを使用して、表示されているWebページのスクリーンショットを取得することも可能です。

以下は、スクリーンショットを取得するためのサンプルコードです。

partial class MyForm : Form
{
    private WebBrowser webBrowser1;
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent(); // フォームの初期化
        webBrowser1 = new WebBrowser(); // WebBrowserコントロールのインスタンスを作成
        webBrowser1.Dock = DockStyle.Fill; // コントロールをフォーム全体に広げる
        this.Controls.Add(webBrowser1); // フォームにWebBrowserコントロールを追加
        webBrowser1.DocumentCompleted += WebBrowser1_DocumentCompleted; // イベントハンドラの追加
        webBrowser1.Navigate("https://www.example.com"); // Webページを表示
    }
    private void WebBrowser1_DocumentCompleted(object sender, WebBrowserDocumentCompletedEventArgs e)
    {
        // スクリーンショットを取得
        Bitmap bitmap = new Bitmap(webBrowser1.Width, webBrowser1.Height); // ビットマップを作成
        webBrowser1.DrawToBitmap(bitmap, new Rectangle(0, 0, webBrowser1.Width, webBrowser1.Height)); // WebBrowserの内容をビットマップに描画
        // スクリーンショットを保存
        bitmap.Save("screenshot.png", ImageFormat.Png); // PNG形式で保存
        MessageBox.Show("スクリーンショットを取得しました！"); // メッセージを表示
    }
}

このコードでは、Webページが読み込まれた後にスクリーンショットを取得し、指定したファイル名で保存しています。

これにより、表示されているWebページの画像を簡単に保存することができます。

トラブルシューティング

ページが表示されない場合の対処法

WebBrowserコントロールでページが表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。

以下の対処法を試してみてください。

  1. URLの確認: 指定したURLが正しいか確認します。

特に、プロトコル(http://またはhttps://)が正しく指定されているかをチェックします。

  1. インターネット接続: インターネット接続が正常であるか確認します。

接続が不安定な場合、ページが読み込まれないことがあります。

  1. セキュリティ設定: Windowsのセキュリティ設定やファイアウォールがWebBrowserコントロールの動作を妨げている可能性があります。

設定を見直してみてください。

  1. キャッシュのクリア: WebBrowserコントロールのキャッシュが原因でページが表示されないことがあります。

キャッシュをクリアする方法を検討してください。

スクリプトエラーの対応

WebBrowserコントロールでスクリプトエラーが発生する場合、以下の対処法を試みることができます。

  1. スクリプトエラーの無効化: スクリプトエラーを非表示にするには、ScriptErrorsSuppressedプロパティをtrueに設定します。

これにより、エラーメッセージが表示されなくなります。

webBrowser1.ScriptErrorsSuppressed = true; // スクリプトエラーを非表示に設定
  1. JavaScriptの確認: 表示しようとしているWebページのJavaScriptが正しく動作しているか確認します。

特に、外部ライブラリやAPIが正しく読み込まれているかをチェックします。

  1. 互換性設定: WebBrowserコントロールはInternet Explorerのエンジンを使用しているため、互換性の問題が発生することがあります。

WebBrowserのVersionを指定することで、異なるバージョンのIEを使用することができます。

レンダリングの問題解決

WebBrowserコントロールで表示されるWebページのレンダリングに問題がある場合、以下の対処法を試してみてください。

  1. IEのバージョン確認: WebBrowserコントロールは、デフォルトで古いバージョンのInternet Explorerを使用します。

最新のWeb標準に対応させるために、レジストリでIEのバージョンを指定することができます。

以下のレジストリキーを追加または変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\FEATURE_BROWSER_EMULATION

ここに、アプリケーションのEXEファイル名をキーとして追加し、値を11001(IE11)に設定します。

  1. CSSやJavaScriptの確認: Webページのスタイルやスクリプトが正しく適用されているか確認します。

特に、CSSのパスやJavaScriptの読み込みに問題がないかをチェックします。

  1. HTMLの検証: 表示しようとしているHTMLが正しいかどうかを検証します。

HTMLの構文エラーがあると、正しくレンダリングされないことがあります。

HTMLバリデーターを使用して、エラーをチェックしてください。

これらの対処法を試すことで、WebBrowserコントロールでのトラブルを解決できる可能性があります。

まとめ

この記事では、C#のWebBrowserコントロールの基本的な使い方から、応用例やトラブルシューティングの方法まで幅広く解説しました。

WebBrowserコントロールを活用することで、WindowsフォームアプリケーションにWebコンテンツを組み込むことが可能になり、さまざまな機能を実現できます。

これを機に、WebBrowserコントロールを使ったアプリケーション開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。

2025-01-18更新日: 2025-01-18
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