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[C#] ファイルを7z形式に圧縮する方法を解説

C#でファイルを7z形式に圧縮するには、7-Zipのライブラリを使用するのが一般的です。

7-Zipは公式のC#ラッパーを提供していないため、外部ライブラリ 7z.dll や SevenZipSharp などを利用します。

まず、7-Zipのコマンドラインツールをインストールし、C#からプロセスを起動して7z.exeを呼び出す方法もあります。

具体的には、System.Diagnostics.Processを使って7z.exeに圧縮コマンドを渡します。

目次から探す

7z形式の圧縮とは
C#で7z形式に圧縮する方法
7-Zipコマンドラインツールを使った圧縮
SevenZipSharpを使った圧縮
7z.dll(DllImport)を使った圧縮
圧縮処理の応用例
圧縮後のファイル操作
まとめ

7z形式の圧縮とは

7z形式は、ファイル圧縮のためのフォーマットであり、特に高い圧縮率を誇ることで知られています。

この形式は、オープンソースの圧縮ソフトウェア 7-Zip によって広く利用されています。

7z形式は、さまざまな圧縮アルゴリズムをサポートしており、特にLZMA(Lempel-Ziv-Markov chain algorithm)を使用することで、他の圧縮形式に比べて優れた圧縮性能を発揮します。

7z形式の特徴

特徴	説明
高圧縮率	LZMAアルゴリズムを使用し、優れた圧縮率を実現
複数の圧縮アルゴリズム	LZMA、LZMA2、PPMD、BZip2などをサポート
パスワード保護	圧縮ファイルにパスワードを設定可能
マルチスレッド対応	複数のCPUコアを利用して圧縮処理を高速化

7z形式のメリットとデメリット

メリット	デメリット
高い圧縮率でストレージを節約できる	一部の古いソフトウェアでは非対応
パスワード保護機能がある	圧縮・解凍に時間がかかる場合がある
複数の圧縮アルゴリズムを選択可能	学習コストが高い場合がある

7z形式と他の圧縮形式の比較

7z形式は、ZIPやRARなどの他の圧縮形式と比較して、いくつかの点で優れています。

以下に、主要な圧縮形式との比較を示します。

圧縮形式	圧縮率	パスワード保護	マルチスレッド	対応ソフトウェア
7z	高い	あり	あり	7-Zip
ZIP	中程度	あり	なし	Windows標準
RAR	高い	あり	あり	WinRAR

このように、7z形式は高い圧縮率と柔軟な機能を持ち、特に大容量のデータを扱う際に非常に有用です。

C#で7z形式に圧縮する方法

C#を使用して7z形式のファイルを圧縮する方法はいくつかあります。

ここでは、7-Zipの概要から、コマンドラインツール、SevenZipSharpライブラリ、7z.dllを使用した方法までを解説します。

7-Zipの概要と利用方法

7-Zipは、オープンソースのファイル圧縮ソフトウェアであり、さまざまな圧縮形式に対応しています。

特に7z形式の圧縮率が高く、パスワード保護やマルチスレッド処理が可能です。

インストール: 公式サイトから7-Zipをダウンロードし、インストールします。
基本的な使い方: GUIを使用してファイルを圧縮することもできますが、C#からはコマンドラインツールを利用することが一般的です。

7-Zipのコマンドラインツールを使う方法

C#から7-Zipのコマンドラインツールを呼び出すことで、ファイルを圧縮できます。

以下は、System.Diagnostics.Processを使用して7z.exeを実行する方法です。

using System.Diagnostics;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 7z.exeのパス
        string sevenZipPath = @"C:\Program Files\7-Zip\7z.exe";
        // コマンドライン引数の設定
        string arguments = $"a \"{outputFilePath}\" \"{inputFilePath}\"";
        // プロセスの開始
        Process process = new Process();
        process.StartInfo.FileName = sevenZipPath;
        process.StartInfo.Arguments = arguments;
        process.StartInfo.UseShellExecute = false;
        process.StartInfo.RedirectStandardOutput = true;
        process.StartInfo.RedirectStandardError = true;
        process.Start();
        string output = process.StandardOutput.ReadToEnd();
        string error = process.StandardError.ReadToEnd();
        process.WaitForExit();
        // 結果の表示
        System.Console.WriteLine(output);
        System.Console.WriteLine(error);
    }
}

7-Zip [64] 22.00 : Copyright (c) 1999-2023 Igor Pavlov : 2023-01-01
...

SevenZipSharpライブラリを使う方法

SevenZipSharpは、C#から7-Zipを利用するためのラッパーライブラリです。

これを使用することで、より簡単に7z形式の圧縮が可能です。

インストール: NuGetからSevenZipSharpをインストールします。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 7z.dllのパス
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.CompressFiles(outputFilePath, inputFilePath);
    }
}

7z.dllを使う方法

7z.dllを直接使用することで、C#から7z形式の圧縮を行うことも可能です。

この方法は、SevenZipSharpを使用しない場合に有効です。

7z.dllのダウンロード: 7-Zipのインストールフォルダから7z.dllを取得します。

using System.Runtime.InteropServices;
class Program
{
    [DllImport("7z.dll", CallingConvention = CallingConvention.StdCall)]
    public static extern int Compress(string inputFilePath, string outputFilePath);
    static void Main(string[] args)
    {
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 圧縮処理
        int result = Compress(inputFilePath, outputFilePath);
        System.Console.WriteLine($"圧縮結果: {result}");
    }
}

圧縮処理の基本的な流れ

圧縮するファイルの指定: 圧縮したいファイルのパスを指定します。
出力ファイルの指定: 圧縮後のファイル名とパスを指定します。
圧縮処理の実行: 使用する方法(コマンドライン、ライブラリ、DLL)に応じて圧縮処理を実行します。
結果の確認: 圧縮が成功したかどうかを確認します。

これらの方法を使うことで、C#から簡単に7z形式のファイルを圧縮することができます。

7-Zipコマンドラインツールを使った圧縮

7-Zipのコマンドラインツールを使用することで、C#から簡単にファイルを7z形式に圧縮することができます。

以下では、7-Zipのインストール方法から、C#での呼び出し方、コマンドライン引数の設定方法までを詳しく解説します。

7-Zipのインストール方法

公式サイトにアクセス: 7-Zipの公式サイトにアクセスします。
ダウンロード: 自分のOSに合ったインストーラー(32ビットまたは64ビット)を選択してダウンロードします。
インストール: ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールします。

インストールが完了すると、通常はC:\Program Files\7-Zip\に7z.exeが配置されます。

System.Diagnostics.Processを使った7z.exeの呼び出し

C#から7z.exeを呼び出すためには、System.Diagnostics.Processクラスを使用します。

このクラスを使うことで、外部プログラムを実行することができます。

以下は、7z.exeを呼び出してファイルを圧縮する基本的なコード例です。

using System.Diagnostics;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 7z.exeのパス
        string sevenZipPath = @"C:\Program Files\7-Zip\7z.exe";
        // コマンドライン引数の設定
        string arguments = $"a \"{outputFilePath}\" \"{inputFilePath}\"";
        // プロセスの開始
        Process process = new Process();
        process.StartInfo.FileName = sevenZipPath;
        process.StartInfo.Arguments = arguments;
        process.StartInfo.UseShellExecute = false;
        process.StartInfo.RedirectStandardOutput = true;
        process.StartInfo.RedirectStandardError = true;
        process.Start();
        string output = process.StandardOutput.ReadToEnd();
        string error = process.StandardError.ReadToEnd();
        process.WaitForExit();
        // 結果の表示
        System.Console.WriteLine(output);
        System.Console.WriteLine(error);
    }
}

コマンドライン引数の設定方法

7z.exeを呼び出す際には、コマンドライン引数を設定する必要があります。

主な引数は以下の通りです。

a: アーカイブを作成するコマンド
-p: パスワードを設定するオプション
-m: 圧縮方法を指定するオプション

例えば、以下のように引数を設定することができます。

string arguments = $"a -pYourPassword \"{outputFilePath}\" \"{inputFilePath}\"";

圧縮ファイルの出力先指定

出力先は、コマンドライン引数の中で指定します。

出力ファイルのパスをダブルクォーテーションで囲むことで、スペースを含むパスでも正しく処理されます。

string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";

圧縮レベルの指定方法

圧縮レベルを指定するには、-mxオプションを使用します。

xの部分には、0から9までの数値を指定できます。

0は圧縮しない、9は最大圧縮を意味します。

以下は、圧縮レベルを最大に設定する例です。

string arguments = $"a -mx=9 \"{outputFilePath}\" \"{inputFilePath}\"";

これにより、7z形式で最大圧縮のファイルを作成することができます。

以上の手順を踏むことで、C#から7-Zipのコマンドラインツールを利用して、簡単にファイルを7z形式に圧縮することができます。

SevenZipSharpを使った圧縮

SevenZipSharpは、C#から7-Zipを利用するためのラッパーライブラリです。

このライブラリを使用することで、簡単に7z形式のファイルを圧縮することができます。

以下では、SevenZipSharpのインストール方法から、基本的な使い方、圧縮手順までを詳しく解説します。

SevenZipSharpのインストール方法

SevenZipSharpは、NuGetパッケージとして提供されています。

以下の手順でインストールできます。

Visual Studioを開く: プロジェクトを開きます。
NuGetパッケージマネージャーを開く: メニューから「ツール」→「NuGetパッケージマネージャー」→「ソリューションのNuGetパッケージの管理」を選択します。
SevenZipSharpを検索: 検索ボックスに SevenZipSharp と入力し、表示されたパッケージを選択します。
インストール: 「インストール」ボタンをクリックして、ライブラリをプロジェクトに追加します。

基本的な使い方

SevenZipSharpを使用するためには、まず7z.dllのパスを設定する必要があります。

以下は、基本的な使い方の例です。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮処理の準備
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
    }
}

ファイルの圧縮手順

ファイルを圧縮する手順は以下の通りです。

圧縮するファイルのパスを指定: 圧縮したいファイルのパスを指定します。
出力ファイルのパスを指定: 圧縮後のファイル名とパスを指定します。
圧縮処理を実行: CompressFilesメソッドを使用して圧縮を実行します。

以下は、ファイルを圧縮するコード例です。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.CompressFiles(outputFilePath, inputFilePath);
    }
}

複数ファイルの圧縮方法

複数のファイルを圧縮する場合、CompressFilesメソッドに複数のファイルパスを配列として渡すことができます。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮するファイルのパス
        string[] inputFiles = {
            @"C:\path\to\input\file1.txt",
            @"C:\path\to\input\file2.txt"
        };
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\files.7z";
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.CompressFiles(outputFilePath, inputFiles);
    }
}

圧縮オプションの設定

SevenZipSharpでは、圧縮オプションを設定することができます。

例えば、圧縮レベルやパスワードを設定することが可能です。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.CompressionLevel = CompressionLevel.Ultra; // 圧縮レベルを最大に設定
        compressor.EncryptHeaders = true; // ヘッダーを暗号化
        compressor.Password = "YourPassword"; // パスワードを設定
        compressor.CompressFiles(outputFilePath, inputFilePath);
    }
}

このように、SevenZipSharpを使用することで、C#から簡単に7z形式のファイルを圧縮することができます。

圧縮オプションを設定することで、より柔軟な圧縮処理が可能になります。

7z.dll(DllImport)を使った圧縮

7z.dllは、7-Zipの圧縮機能をC#から直接利用するためのダイナミックリンクライブラリです。

この方法を使用することで、より低レベルでの制御が可能になります。

以下では、7z.dllのダウンロードとセットアップから、圧縮の基本手順、エラーハンドリングまでを解説します。

7z.dllのダウンロードとセットアップ

7-Zipのインストール: まず、7-Zipの公式サイトから7-Zipをダウンロードし、インストールします。
7z.dllの取得: インストールが完了したら、通常はC:\Program Files\7-Zip\フォルダ内に7z.dllが存在します。

このファイルをプロジェクトで使用するために、適切な場所にコピーします。

7z.dllをC#プロジェクトに組み込む方法

7z.dllをC#プロジェクトに組み込むためには、以下の手順を行います。

プロジェクトにDLLを追加: Visual Studioでプロジェクトを開き、7z.dllをプロジェクトのルートフォルダにコピーします。
DLLの参照を追加: プロジェクトのプロパティを開き、「ビルド」タブで「出力ディレクトリ」に7z.dllが含まれるように設定します。

7z.dllを使った圧縮の基本手順

7z.dllを使用してファイルを圧縮する基本的な手順は以下の通りです。

DLLのインポート: DllImport属性を使用して、7z.dllの関数をインポートします。
圧縮処理の実行: 必要なパラメータを設定し、圧縮処理を実行します。

以下は、7z.dllを使った圧縮の基本的なコード例です。

using System;
using System.Runtime.InteropServices;
class Program
{
    // 7z.dllの関数をインポート
    [DllImport("7z.dll", CallingConvention = CallingConvention.StdCall)]
    public static extern int Compress(string inputFilePath, string outputFilePath);
    static void Main(string[] args)
    {
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 圧縮処理
        int result = Compress(inputFilePath, outputFilePath);
        Console.WriteLine($"圧縮結果: {result}");
    }
}

圧縮時のエラーハンドリング

圧縮処理中にエラーが発生する可能性があります。

エラーハンドリングを行うことで、問題を特定しやすくなります。

以下は、圧縮処理の結果を確認し、エラーが発生した場合に適切に処理する方法です。

using System;
using System.Runtime.InteropServices;
class Program
{
    [DllImport("7z.dll", CallingConvention = CallingConvention.StdCall)]
    public static extern int Compress(string inputFilePath, string outputFilePath);
    static void Main(string[] args)
    {
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 圧縮処理
        int result = Compress(inputFilePath, outputFilePath);
        // エラーハンドリング
        if (result != 0)
        {
            Console.WriteLine($"圧縮中にエラーが発生しました。エラーコード: {result}");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine("圧縮が成功しました。");
        }
    }
}

このように、7z.dllを使用することで、C#から直接7z形式のファイルを圧縮することができます。

エラーハンドリングを適切に行うことで、圧縮処理の信頼性を向上させることができます。

圧縮処理の応用例

C#を使用して7z形式のファイルを圧縮する際には、さまざまな応用が可能です。

ここでは、パスワード付き7zファイルの作成、複数フォルダの圧縮、圧縮ファイルの分割、圧縮処理の進捗状況の表示方法について解説します。

パスワード付き7zファイルの作成

パスワード付きの7zファイルを作成することで、データのセキュリティを向上させることができます。

SevenZipSharpを使用する場合、以下のようにパスワードを設定できます。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.Password = "YourPassword"; // パスワードを設定
        compressor.EncryptHeaders = true; // ヘッダーを暗号化
        compressor.CompressFiles(outputFilePath, inputFilePath);
    }
}

複数フォルダをまとめて圧縮する方法

複数のフォルダをまとめて圧縮する場合、CompressFilesメソッドに複数のフォルダパスを配列として渡すことができます。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮するフォルダのパス
        string[] inputFolders = {
            @"C:\path\to\input\folder1",
            @"C:\path\to\input\folder2"
        };
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\folders.7z";
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.CompressDirectories(outputFilePath, inputFolders);
    }
}

圧縮ファイルの分割方法

大きなファイルを圧縮する際に、圧縮ファイルを分割することができます。

SevenZipSharpでは、SplitSizeプロパティを使用して分割サイズを指定します。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\largefile.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\largefile.7z";
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.SplitSize = 1048576; // 1MBごとに分割
        compressor.CompressFiles(outputFilePath, inputFilePath);
    }
}

圧縮ファイルの進捗状況を表示する方法

圧縮処理の進捗状況を表示するためには、Compressingイベントを使用します。

このイベントを利用することで、圧縮の進捗をリアルタイムで取得できます。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 圧縮するファイルのパス
        string inputFilePath = @"C:\path\to\input\file.txt";
        // 出力する7zファイルのパス
        string outputFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 圧縮処理
        SevenZipCompressor compressor = new SevenZipCompressor();
        compressor.Compressing += (sender, e) =>
        {
            Console.WriteLine($"圧縮中: {e.FileName} - {e.PercentDone}% 完了");
        };
        compressor.CompressFiles(outputFilePath, inputFilePath);
    }
}

これにより、圧縮処理の進捗状況をコンソールに表示することができます。

以上の応用例を参考にすることで、C#を使用して7z形式のファイルをより効果的に圧縮することができます。

圧縮後のファイル操作

圧縮処理が完了した後、圧縮ファイルに対してさまざまな操作を行うことができます。

ここでは、圧縮ファイルの解凍方法、検証方法、削除や移動の方法について解説します。

圧縮ファイルの解凍方法

圧縮ファイルを解凍するには、7-ZipのコマンドラインツールやSevenZipSharpライブラリを使用することができます。

以下は、SevenZipSharpを使用して7zファイルを解凍する方法です。

using SevenZip;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.dllのパスを設定
        SevenZipBase.SetLibraryPath(@"C:\path\to\7z.dll");
        // 解凍する7zファイルのパス
        string archiveFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 解凍先のフォルダのパス
        string outputDirectory = @"C:\path\to\output\extracted";
        // 解凍処理
        SevenZipExtractor extractor = new SevenZipExtractor(archiveFilePath);
        extractor.ExtractArchive(outputDirectory);
    }
}

このコードを実行すると、指定した7zファイルが解凍され、指定したフォルダにファイルが展開されます。

圧縮ファイルの検証方法

圧縮ファイルが正しく作成されたかどうかを検証するためには、7-Zipのコマンドラインツールを使用して、アーカイブのテストを行うことができます。

以下は、C#から7z.exeを呼び出して圧縮ファイルを検証する方法です。

using System.Diagnostics;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 7z.exeのパス
        string sevenZipPath = @"C:\Program Files\7-Zip\7z.exe";
        // 検証する7zファイルのパス
        string archiveFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // コマンドライン引数の設定
        string arguments = $"t \"{archiveFilePath}\"";
        // プロセスの開始
        Process process = new Process();
        process.StartInfo.FileName = sevenZipPath;
        process.StartInfo.Arguments = arguments;
        process.StartInfo.UseShellExecute = false;
        process.StartInfo.RedirectStandardOutput = true;
        process.StartInfo.RedirectStandardError = true;
        process.Start();
        string output = process.StandardOutput.ReadToEnd();
        string error = process.StandardError.ReadToEnd();
        process.WaitForExit();
        // 結果の表示
        System.Console.WriteLine(output);
        System.Console.WriteLine(error);
    }
}

このコードを実行すると、指定した7zファイルの検証結果が表示されます。

圧縮ファイルの削除や移動

圧縮ファイルを削除したり、別の場所に移動したりするには、C#のSystem.IO名前空間を使用します。

以下は、圧縮ファイルを削除する方法と移動する方法の例です。

圧縮ファイルの削除

using System.IO;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 削除する7zファイルのパス
        string archiveFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // ファイルの削除
        if (File.Exists(archiveFilePath))
        {
            File.Delete(archiveFilePath);
            System.Console.WriteLine("ファイルが削除されました。");
        }
        else
        {
            System.Console.WriteLine("ファイルが見つかりません。");
        }
    }
}

圧縮ファイルの移動

using System.IO;
class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 移動元の7zファイルのパス
        string sourceFilePath = @"C:\path\to\output\file.7z";
        // 移動先のパス
        string destinationFilePath = @"C:\path\to\newlocation\file.7z";
        // ファイルの移動
        if (File.Exists(sourceFilePath))
        {
            File.Move(sourceFilePath, destinationFilePath);
            System.Console.WriteLine("ファイルが移動されました。");
        }
        else
        {
            System.Console.WriteLine("ファイルが見つかりません。");
        }
    }
}

これらの操作を通じて、圧縮後のファイルに対してさまざまな管理を行うことができます。

圧縮ファイルの解凍、検証、削除、移動を適切に行うことで、データの管理がより効率的になります。