CS2001~

C#コンパイラ エラー CS2019の原因と対処方法を解説

CS2019は、/targetオプションに無効な値が指定された際に発生するコンパイラエラーです。

‘exe’、’winexe’、’library’、または’module’のいずれかの値を指定して再コンパイルすることで解消できます。

エラーメッセージに沿ってターゲット型の設定を確認してください。

原因の解説

/targetオプションの役割

C#コンパイラの/targetオプションは、出力するアセンブリの形式を指定するためのオプションです。

これにより、実行可能なアプリケーションやライブラリ、モジュールなど、どの形式でプログラムを生成するかが決定されます。

例えば、実行形式のファイルを生成する場合はexeまたはwinexe、共通言語ランタイム(CLR)で使用されるライブラリの場合はlibrary、さらに一部の特殊な用途向けにはmoduleが指定されます。

正しいターゲット型の指定

C#コンパイラは、/targetオプションに対して4つの有効な値のみを受け付けます。

各ターゲット型の詳細は以下のとおりです。

‘exe’

通常のコンソールアプリケーション用です。

エントリポイントとしてMain関数が必要で、コンソールウィンドウが起動されます。

例として、以下のサンプルコードはコンソールアプリケーションとして実行され、メッセージが表示されます。

using System;
class Program
{
    // コンソールアプリケーションのエントリポイント
    static void Main(string[] args)
    {
        Console.WriteLine("これは 'exe' ターゲットのサンプルです。");
    }
}
これは 'exe' ターゲットのサンプルです。

‘winexe’

GUIアプリケーション向けの形式です。

コンソールウィンドウを表示せず、ウィンドウベースのイベント駆動型プログラムに適しています。

エントリポイントは通常、Main関数となりますが、ウィンドウの作成やイベント処理が主な役割です。

‘library’

ライブラリやクラスライブラリを作成する際に使用されます。

実行可能なエントリポイントは必要なく、再利用可能なコンポーネントとして設計されます。

例えば、他のプロジェクトから参照されるためのユーティリティクラスを含むライブラリを作成する場合に用います。

‘module’

モジュールは、複数のモジュールをリンクして大規模なアプリケーションを構築する際に利用される形式です。

一般的な開発ではあまり使用されず、非常に特殊なケースを除いてmodule指定はほとんど見かけません。

無効な値指定が生じるケース

無効な値指定の例として、/target:libraのように有効なターゲット型の文字列が正しくない場合、コンパイラはCS2019エラーを出力します。

たとえば、タイプミスや不正な文字列が指定されていると、正しい出力形式が決定できず、エラーが発生します。

また、設定ファイルや自動生成されたビルドスクリプトで誤った値が渡された場合にも同様の問題があるため、設定内容を誤りなく確認することが重要です。

対処方法の解説

ターゲット型の設定方法

正しいターゲット型を設定するためには、使用しているビルドツールまたはIDEのプロジェクト設定を確認する必要があります。

コマンドラインでコンパイルする場合は、正しい /target オプションと値を指定することで問題を回避できます。

また、Visual Studioなどの開発環境であれば、プロジェクトのプロパティからアプリケーションの出力タイプを選択することで自動的に正しいオプションが設定されます。

再コンパイル手順

コマンドラインでの再コンパイル

コマンドラインから再コンパイルする場合は、正しいターゲット型に修正して再度コンパイルを行います。

以下のサンプルコードは、コンソールアプリケーション用の/target:exeオプションを使用した例です。

using System;
class Program
{
    // エントリポイントに必ずMain関数を含む
    static void Main(string[] args)
    {
        Console.WriteLine("再コンパイルにより、正しいターゲット型が指定されました。");
    }
}

// コマンド例: csc /target:exe Program.cs

再コンパイルにより、正しいターゲット型が指定されました。

開発環境での設定確認

Visual StudioなどのIDEを利用している場合、プロジェクトプロパティの「アプリケーション」タブに移動し、「出力の種類」を正しい値(例:「Windowsアプリケーション」または「コンソールアプリケーション」)に設定します。

設定が完了したら、IDEのビルド機能により、CS2019エラーが解消されることを確認してください。

確認すべきポイント

ターゲット型設定後に確認すべきポイントは次のとおりです。

  • プロジェクトファイル(.csproj)内の<OutputType>タグに正しい値が指定されているか
  • コマンドラインオプションで使用している/targetの値が正確かどうか
  • 他のビルド設定や外部ツールとの連携によって、誤ったオプションが上書きされていないか

これらのポイントをチェックすることで、再発防止に努めることができます。

エラー例と修正例の比較

無効な指定例の解説

無効な指定例としてよく見かけるのが、/target:libraと記述してしまうケースです。

この場合、libraryという有効なターゲット型が正しく入力されていないため、コンパイラは値を認識できず、CS2019エラーを発生させます。

また、設定ファイル内やスクリプトでのタイプミスによっても同様のエラーが起こる可能性があるため、設定内容を入念に確認する必要があります。

正しい指定例の提示

正しい指定例としては、各ターゲット型の正確な表記を用います。

以下の例は、正しくコンパイルされるサンプルです。

using System;
class Program
{
    // コンソールアプリケーション用の正しいエントリポイント
    static void Main(string[] args)
    {
        Console.WriteLine("これは正しいターゲット型 'exe' を指定したサンプルです。");
    }
}

// コンパイルコマンド例: csc /target:exe Program.cs

これは正しいターゲット型 'exe' を指定したサンプルです。

ターゲット型ごとの指定方法は以下のようになります。

  • コンソールアプリケーションの場合: /target:exe
  • GUIアプリケーションの場合: /target:winexe
  • ライブラリの場合: /target:library
  • 必要に応じたモジュールの場合: /target:module

正確な値を使用することで、CS2019エラーを防ぎ、正しくプログラムをコンパイルすることができます。

まとめ

本記事では、C#コンパイラの/targetオプションの役割と、有効な値として使用するexewinexelibrarymoduleの正しい指定方法を解説しました。

無効な値の指定やタイプミスにより起こるCS2019エラーの原因と、コマンドラインやIDEでの正しい設定方法、再コンパイル手順や確認ポイントについても説明しています。

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