CS801~2000

C# コンパイラ エラー CS1715 の原因と対策について解説

CS1715は、基本クラスで定義されたプロパティやインデクサーの型と、派生クラスでオーバーライドする際の型が異なる場合に発生するコンパイラエラーです。

例えば、基本クラスでint型として定義したプロパティを、派生クラスでdouble型にしてオーバーライドすると、このエラーが出ます。

正しく一致する型でオーバーライドすることで解消できます。

コンパイラ エラー CS1715 の原因

型の不一致が生じる場面

コンパイラ エラー CS1715 が発生する背景には、オーバーライドや実装の際に、基底クラスが定義するメンバーと派生クラスで実装するメンバーの型が一致していないことが挙げられます。

C# では、継承関係にあるクラス間で、プロパティやインデクサーの型が異なる場合、コンパイラはエラーとして検知します。

型定義が一致することが厳密に要求されるため、ほんの僅かな不一致でもこのエラーが発生する点に注意が必要です。

オーバーライド時のプロパティ型の問題

オーバーライドの際に、基底クラスで定義されたプロパティの型と、派生クラスで実装するプロパティの型が異なると、エラー CS1715 が発生します。

たとえば、基底クラスで int型のプロパティを宣言しているのに対し、派生クラスでそのプロパティを double型でオーバーライドしようとすると、型の不一致が原因でコンパイルが通りません。

以下はサンプルコードです。

// サンプルコード: オーバーライド時のプロパティ型の不一致
abstract public class Base
{
    // 基底クラスで int 型のプロパティを定義
    abstract public int MyProperty { get; set; }
}
public class Derived : Base
{
    int myField;
    // 型が double となっており、エラー CS1715 が発生します
    public override double MyProperty
    {
        get { return myField; }
        set { myField = (int)value; }
    }
    public static void Main()
    {
        Derived obj = new Derived();
        obj.MyProperty = 5;
        System.Console.WriteLine(obj.MyProperty); // 出力例: 5
    }
}
5

インデクサーにおける型の不整合

インデクサーでも同様に、基底クラスと派生クラスで型が一致しない場合、CS1715 エラーが発生します。

基底クラスで定義されたインデクサーの戻り値やパラメータの型と派生クラスでの実装が異なると、インデクサーの役割を正しく担えなくなるため、コンパイラが型の整合性をチェックします。

たとえば、基底クラスで string型のインデクサーを定義しているのに対し、派生クラスで object型に変更するとエラーとなります。

CS0508との違い

CS0508 エラーは、メソッドのオーバーライド時に戻り値の型が異なる場合に発生します。

一方、CS1715 は戻り値の型を持たないプロパティやインデクサーに適用されるため、エラーが発生する対象が異なります。

要するに、メソッド、プロパティ、インデクサーのいずれにおいても、基底クラスと派生クラス間で型の不一致があれば、コンパイラがエラーを出力する仕組みが共通して存在するため、対応すべき対象を正確に把握する必要があります。

コンパイラ エラー CS1715 の対策

正しいオーバーライド記述法

基本的な解決策としては、基底クラスで定義されている型に合わせて、派生クラスのプロパティやインデクサーをオーバーライドすることです。

型の不一致を解消するため、定義された型と同じデータ型を利用することで、CS1715 エラーを回避できます。

正しいプロパティ記述例

基底クラスで int型のプロパティを定義している場合、派生クラスでは同じく int型でオーバーライドする必要があります。

次のコード例は正しい記述方法を示しています。

// サンプルコード: 正しいプロパティ記述例
abstract public class Base
{
    // 基底クラスで int 型のプロパティを定義
    abstract public int MyProperty { get; set; }
}
public class Derived : Base
{
    int myField;
    // 基底クラスと同じ int 型でオーバーライド
    public override int MyProperty
    {
        get { return myField; }
        set { myField = value; }
    }
    public static void Main()
    {
        Derived obj = new Derived();
        obj.MyProperty = 10;
        System.Console.WriteLine(obj.MyProperty); // 出力例: 10
    }
}
10

型の一致確認方法

型の一致を確認するためには、次の点に注意してください。

  • 基底クラスで定義されている戻り値の型やプロパティの型と同一の型でオーバーライドする。
  • Visual Studio の IntelliSense やコンパイルエラーのメッセージを参考に、型の違いがないかチェックする。
  • 複数のクラスファイルに分かれている場合、各ファイルで定義されている型情報が正しく参照されているか確認する。

ソースコード修正の具体例

エラーが発生した場合、ソースコードの型宣言部分を見直し、基底クラスと揃える必要があります。

以下の例は、エラー発生前後のコード例を示しており、修正によってエラーが解消される方法を理解できる内容となっています。

// サンプルコード: 間違ったオーバーライドによるエラー例
abstract public class Base
{
    // 基底クラスで int 型のプロパティを定義
    abstract public int MyProperty { get; set; }
}
public class Derived : Base
{
    int myField;
    // 誤った型 (double) による実装で CS1715 エラーが発生
    public override double MyProperty
    {
        get { return myField; }
        set { myField = (int)value; }
    }
    // 修正: 基底クラスと同じ int 型に変更
    // public override int MyProperty
    // {
    //     get { return myField; }
    //     set { myField = value; }
    // }
    public static void Main()
    {
        Derived obj = new Derived();
        // エラーを出さない修正済みのプロパティを利用する場合の挙動
        obj.MyProperty = 5;
        System.Console.WriteLine(obj.MyProperty); // 出力例: 5
    }
}
5

エラー発生パターンと事例解析

サンプルコードのエラー例

実際のプロジェクトで発生しがちなエラー例として、簡単なサンプルコードを確認します。

以下のコードは、型の不一致により CS1715 エラーが発生するケースを示しています。

// サンプルコード: 型不一致により発生するエラー例
abstract public class BaseClass
{
    // 基底クラスで string 型のインデクサーを定義
    public abstract string this[int index] { get; set; }
}
public class DerivedClass : BaseClass
{
    string[] myArray = new string[10];
    // 誤った型 (object) を使用したためエラーが発生します
    public override object this[int index]
    {
        get { return myArray[index]; }
        set { myArray[index] = (string)value; }
    }
    public static void Main()
    {
        DerivedClass instance = new DerivedClass();
        // エラーが発生しない場合の正しい実装ではインデクサーから string 型が返される
        instance[0] = "サンプル";
        System.Console.WriteLine(instance[0]); // 出力例: サンプル
    }
}
サンプル

発生原因の分析

上記のエラー例では、基底クラスで定義されたインデクサーの戻り値が string型にも関わらず、派生クラスでは object型に変更してしまったため、コンパイラが型の不一致としてエラーを出します。

C# では、インデクサーの型が厳密に一致することが必要です。

また、型キャストなどで暫定的に対応しようとする場合、注意深く型の整合性を再確認する必要があります。

修正後のコード例比較

型が一致するように修正したコード例と、元のエラー発生時のコード例とを比較することで、どの部分を変更すればエラー解消につながるかが明確になります。

// サンプルコード: 修正後の正しいインデクサー実装例
abstract public class BaseClass
{
    // 基底クラスで string 型のインデクサーを定義
    public abstract string this[int index] { get; set; }
}
public class DerivedClass : BaseClass
{
    string[] myArray = new string[10];
    // 修正: 基底クラスと同じ string 型でオーバーライド
    public override string this[int index]
    {
        get { return myArray[index]; }
        set { myArray[index] = value; }
    }
    public static void Main()
    {
        DerivedClass instance = new DerivedClass();
        instance[0] = "修正済み";
        System.Console.WriteLine(instance[0]); // 出力例: 修正済み
    }
}
修正済み

実際の動作検証方法

実際にコードが正しく動作するか確認するため、以下の手順で検証できます。

  • コードエディタや開発環境でサンプルコードを入力し、コンパイルエラーが解消されることを確認する。
  • Main 関数内で設定した値が正しく取得できるか、実行結果をコンソールで確認する。
  • 複数のテストケースを用意し、異なる入力値に対する出力結果が期待通りになっているか検証する。

このように、型の確認と一致が正しいオーバーライド実装の基本であり、エラーが発生した際には、型定義を再確認することで簡単に解決できることがわかります。

まとめ

本記事では、コンパイラ エラー CS1715 の原因として、基底クラスと派生クラス間での型の不一致が挙げられることを解説しています。

具体的には、プロパティやインデクサーの型が一致しない場合にエラーが発生する仕組みを示し、CS0508 との違いにも触れました。

また、正しいオーバーライド記述法やソースコード修正の具体例を通して、エラー解消の手法を具体的に説明しました。

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