CS801~2000

C# コンパイラエラー CS1107の原因と対策について解説

CS1107は、C#のコンパイラエラーであり、パラメーターに対して修飾子(this、ref、in、outなど)が複数指定されている場合に発生します。

各パラメーターでは修飾子は1つだけ使用する必要があります。

コード内の修飾子が重複していないか確認し、修正してください。

エラーの基本情報

CS1107とは

CS1107エラーは、パラメーター定義内で修飾子が複数回使用されている場合に発生するエラーです。

たとえば、thisrefinoutなどの修飾子が同じパラメーターに対して2回以上指定されるとこのエラーが表示されます。

各パラメーターには1つだけ修飾子を指定する必要があります。

エラーコードの詳細と意味

エラーメッセージは「パラメーターには ‘modifier name’ 修飾子を 1 つだけ指定できます」という内容で表示されます。

ここでmodifier nameには、使用された修飾子の名前が入ります。

これは、メソッド定義におけるパラメーターの取り扱いにルールがあり、そのルールに反していることを示すものです。

コンパイラメッセージの特徴

CS1107エラーのメッセージは、エラーの発生箇所を明確に示し、どの修飾子が重複しているかを知らせます。

このため、エラー発生箇所の特定と修正が比較的容易です。

また、コンパイラはエラー発生箇所の前後のコードに注意を向けるよう促すため、開発中にすばやく問題を発見できるメリットがあります。

パラメーター修飾子の解説

修飾子の基本ルール

C#では、メソッドのパラメーターに修飾子を指定する場合、1つの修飾子のみを適用することができます。

これは、メソッドの動作やパラメーターの値渡し・参照渡しのルールを明確にするためです。

たとえば、拡張メソッドの場合はthis修飾子を並べて記述することはできません。

また、refinoutも同様に、1つだけ指定して使用する必要があります。

使用可能な修飾子一覧

パラメーターに指定できる主な修飾子は以下の通りです。

  • this

拡張メソッドを定義する際に使用します。

第一引数にのみ指定できます。

  • ref

引数を参照として渡すため、メソッド内で値の変更が呼び出し元に反映されます。

  • in

引数を読み取り専用の参照として渡し、メソッド内での変更を禁止します。

  • out

呼び出し側から値が初期化されていなくても、メソッド内で設定した値を返すために使用します。

重複指定が引き起こす問題の検証

修飾子が複数回指定されると、コンパイラはどの渡し方でパラメーターを処理すべきか混乱し、CS1107エラーを発生させます。

たとえば、以下のようなコードはthis修飾子が重複しているため正しく動作しません。

また、refinの重複指定でも同様のエラーが発生します。

各修飾子は1度のみ使用する必要があり、複数回指定した場合、エラーメッセージが示すように修正が必要となります。

エラー事例の詳細解説

this修飾子の誤用例

拡張メソッド定義において、this修飾子がパラメーターに2回指定されるとエラーが発生します。

重複使用時のコード例

以下はthis修飾子が重複している場合のサンプルコードです。

コード内のコメントで各箇所の説明を行っています。

// SampleErrorThis.cs
using System;
public static class ExtensionMethods
{
    // エラーCS1107が発生するコード例
    // 'this'修飾子が2回指定されるためエラーとなる
    public static void TestMethod(this this int number)
    {
        Console.WriteLine("Number: " + number);
    }
}
public class Program
{
    public static void Main()
    {
        // 以下の呼び出しはエラーとなるため、正しくは呼び出しできません
        // ExtensionMethods.TestMethod(5);
    }
}
// コンパイル時に以下のようなエラーメッセージが表示される例です。
// error CS1107: パラメーターには 'this' 修飾子を 1 つだけ指定できます。

refやinの誤用例

refin修飾子も同様に、同一パラメーターに対して複数回指定するとCS1107エラーが発生します。

エラー発生時のコード例

以下は、refおよびin修飾子が重複している場合のコード例です。

// SampleErrorRefIn.cs
using System;
public class TestClass
{
    // エラーCS1107: 'ref'修飾子が2回指定されている
    public void TestMethod(ref ref int value)
    {
        Console.WriteLine("Value: " + value);
    }
    // エラーCS1107: 'in'修飾子が2回指定されている
    public void TestMethod(in in double data)
    {
        Console.WriteLine("Data: " + data);
    }
}
public class Program
{
    public static void Main()
    {
        int number = 10;
        double data = 3.14;
        TestClass test = new TestClass();
        // 以下の呼び出しはエラーが出るためコメントアウトする
        // test.TestMethod(ref number);
        // test.TestMethod(in data);
    }
}
// コンパイル時にエラーCS1107が発生し、
// 「パラメーターには 'ref' 修飾子を 1 つだけ指定できます。」等のメッセージが表示されます。

対策方法の解説

正しいコード修正の手順

エラーを解決するためには、該当パラメーターの修飾子が1回のみ指定されているか確認する必要があります。

手順は以下の通りです。

  • まず、エラーメッセージで指摘されたパラメーターを特定します。
  • 次に、同じ修飾子が重複している場合、余分な修飾子を削除し、1回のみ残します。
  • 手動でコードを修正し、再コンパイルしてエラーが解消されていることを確認します。

修正例の提示

以下は修正後の正しいコード例です。

thisrefin修飾子が正しく1回ずつ使用されている例となります。

// CorrectedCode.cs
using System;
public static class ExtensionMethods
{
    // 正しい拡張メソッド定義。'this'修飾子は1回のみ指定
    public static void TestMethod(this int number)
    {
        Console.WriteLine("Number: " + number);
    }
}
public class TestClass
{
    // 'ref'修飾子は1回のみ指定
    public void TestMethod(ref int value)
    {
        Console.WriteLine("Value: " + value);
    }
    // 'in'修飾子は1回のみ指定
    public void TestMethod(in double data)
    {
        Console.WriteLine("Data: " + data);
    }
}
public class Program
{
    public static void Main()
    {
        int sampleNumber = 5;
        int sampleValue = 10;
        double sampleData = 3.14;
        // 拡張メソッドの呼び出し例
        sampleNumber.TestMethod();
        TestClass instance = new TestClass();
        // ref修飾子を使用した呼び出し例
        instance.TestMethod(ref sampleValue);
        // in修飾子を使用した呼び出し例
        instance.TestMethod(in sampleData);
    }
}
// 出力例:
// Number: 5
// Value: 10
// Data: 3.14

エラー回避の確認方法

修正後は、まずコンパイルを実施し、CS1107エラーが発生しないか確認します。

また、各修正したメソッドを実際に呼び出し、予期した動作をするかテストすることが重要です。

IDEのビルド機能やコマンドラインからのコンパイルでエラーが消えているか確認してください。

開発環境での対応策

IDEのエラーチェック機能活用法

一般的なIDE(Visual Studioなど)では、コード内でエラーがある行に下線が表示され、該当エラーコード(CS1107)もツールチップで確認できます。

エラーメッセージをクリックすることで、修正案や詳細説明が表示される場合があるため、それらを参考に修正を進めるとよいでしょう。

また、リアルタイムでのエラー表示により、修正前に問題を発見できるメリットがあります。

デバッグ時の注意点と確認プロセス

デバッグ時には、まずコンパイルエラーを解消することが重要です。

CS1107エラー発生箇所のパラメーター定義を重点的に確認し、以下のポイントをチェックします。

  • 各メソッドのパラメーターに対して修飾子が1度のみ使用されているか確認する。
  • 拡張メソッドの場合、this修飾子が先頭かつ1度だけ使用されているか確認する。
  • refinoutを使用しているメソッドでは、引数の使用方法が正しいか確認する。

これらの確認プロセスを経て、エラーが解消されていることを再度ビルドし、実行時の挙動を確認することが推奨されます。

まとめ

この記事では、CS1107エラーの原因となるパラメーター修飾子の重複指定について、具体的な誤用例と正しい使用方法をサンプルコードを交えて解説しました。

IDEでのエラーチェックやデバッグプロセスも紹介し、エラー把握から修正までの流れが理解できる内容となっています。

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