C#コンパイラエラー CS0695 の原因と対処法について解説
CS0695はC#のコンパイラエラーで、ジェネリッククラスが同一のジェネリックインターフェイスを異なる型パラメーターで複数回実装すると発生します。
例えば、I<T>
をT1
とT2
で実装するとエラーになります。
解決には、実装するインターフェイスを一つに絞るか、型パラメーターの構成を見直して衝突を防ぐ方法を検討してください。
CS0695エラーの原因
ジェネリックインターフェイスの多重実装による問題
型パラメーターの代用と衝突
ジェネリッククラスが同じジェネリックインターフェイスを複数回実装する場合、型パラメーターの代用が衝突する可能性があります。
たとえば、あるクラスがインターフェイス I<T>
を異なる型パラメーターで実装すると、コンパイラはどちらの実装を使用すべきか判断できず、エラーが発生します。
以下のサンプルコードは、衝突によりエラーが起こる例です。
// CS0695Example1.cs
// このサンプルはコンパイルエラー CS0695 を発生させます
using System;
namespace SampleNamespace {
interface I<T> {
// インターフェイス定義(内容は簡略化しています)
void Display(T value);
}
// Gクラスはジェネリックインターフェイスを2通りで実装しており、型パラメーターの衝突が発生します
class G<T1, T2> : I<T1>, I<T2> {
// 以下のメソッド定義でどちらの T が使用されるのか混乱が生じます
public void Display(T1 value) {
Console.WriteLine("T1の実装: " + value.ToString());
}
public void Display(T2 value) {
Console.WriteLine("T2の実装: " + value.ToString());
}
}
class Program {
static void Main(string[] args) {
Console.WriteLine("CS0695 エラーのサンプルコードです");
// コンパイル時にエラーが発生するため、実行には至りません
}
}
}
// コンパイル時に CS0695 エラーが発生
同一インターフェイスの異なるパラメーター実装
同一のインターフェイスを、異なる型で複数回実装する場合も、コンパイラは統一した型パラメーターの解決が困難となります。
これにより、どの実装を利用すればよいのかが不明瞭になるため、エラーメッセージが表示されることとなります。
型パラメーターによりインターフェイスの実装を分ける場合は、注意が必要です。
C#におけるジェネリック実装の規則
インターフェイス実装ルールの概要
C#では、ジェネリックインターフェイスを実装する際に以下のようなルールが存在します。
・同一のジェネリックインターフェイスを複数回実装する場合は、型パラメーターが重複しないようにする必要があります。
・型パラメーターの具体的な置換が競合しないように注意する必要があります。
たとえば、インターフェイス I<T>
を実装する場合には、型パラメーターの置換が一意になるように実装する必要があります。
数式で表すと、仮に
この状態はインターフェイスの重複実装を意味し、エラーの原因となります。
コンパイラ動作とエラーメッセージの解釈
コンパイラは、ジェネリック型の実装が重複している場合に、型パラメーターの競合を検出します。
エラーメッセージには「型パラメーターの代用に対して統合している可能性があるため…」と記載されることが多く、これは同一の型パラメーターが複数のインターフェイス実装に使用されることによって起こる衝突を示しています。
エラーメッセージから、どの部分で型衝突が発生しているかを確認し、型パラメーターの定義や実装方法を再検討することが解決への第一歩です。
CS0695エラーの対処法
実装方法の改善策
インターフェイスの統一実装方法
エラーを回避するための一つの方法は、同じジェネリックインターフェイスを統一して1回だけ実装することです。
必要に応じて、型パラメーターの意味を整理し、一つの明確な実装を行うことでエラーを解消することが可能です。
たとえば、以下のようにインターフェイス I<T>
の実装を1回にまとめる方法が考えられます。
// ImprovedExample1.cs
using System;
namespace SampleNamespace {
interface I<T> {
// 簡略化されたインターフェイス定義
void Display(T value);
}
// Gクラスでは、1つのジェネリックインターフェイスを一意に実装しています
class G<T> : I<T> {
public void Display(T value) {
Console.WriteLine("統一された実装: " + value.ToString());
}
}
class Program {
static void Main(string[] args) {
G<int> sampleInstance = new G<int>();
sampleInstance.Display(100); // 数値を渡して出力を確認する例
}
}
}
統一された実装: 100
型パラメーターの再配置と調整
型パラメーターの再配置や調整により、各インターフェイス実装の衝突を回避することも可能です。
たとえば、複数のジェネリックインターフェイスが必要な場合、クラス自体に異なる型パラメーターを定義し、それを明確に分離する方法があります。
こうすることで、各インターフェイス実装が異なる型に基づいて評価され、衝突が回避されます。
エラー回避のための修正例
コード例による対処手法
以下のサンプルコードは、型パラメーターの衝突を回避するために、各インターフェイス実装用に別々の型パラメーターを定義する方法を示しています。
// ImprovedExample2.cs
using System;
namespace SampleNamespace {
interface I<T> {
void Display(T value);
}
// Gクラスでは、型パラメーターを分離し、それぞれのインターフェイス実装が明確になるようにしています
class G<T1, T2> : I<T1>, I<T2> {
// I<T1> の実装
void I<T1>.Display(T1 value) {
Console.WriteLine("I<T1> の実装: " + value.ToString());
}
// I<T2> の実装
void I<T2>.Display(T2 value) {
Console.WriteLine("I<T2> の実装: " + value.ToString());
}
}
class Program {
static void Main(string[] args) {
// 明示的なインターフェイスのキャストを使用して実装を呼び出す例
G<int, string> sampleInstance = new G<int, string>();
I<int> intInterface = sampleInstance;
intInterface.Display(123);
I<string> stringInterface = sampleInstance;
stringInterface.Display("サンプル");
}
}
}
I<T1> の実装: 123
I<T2> の実装: サンプル
修正後の再コンパイル確認手順
修正が完了したら、再度コンパイルを実施してエラーが解消されたか確認してください。
確認手順は以下のとおりです。
- コードを保存し、開発環境でソリューションまたはプロジェクトをビルドします。
- コンパイル時にエラーが表示されないことを確認します。
- 修正後のプログラムを実行し、期待通りの出力結果が得られることをチェックします。
この手順により、型パラメーターの混同によるエラー回避が確実に行われているか確認可能です。
まとめ
この記事では、CS0695エラーがジェネリックインターフェイスの多重実装時に型パラメーターが衝突することから発生する原因と、統一実装や型パラメーターの再配置による対処方法について解説しました。
サンプルコードを用いて実際の修正例と再コンパイル確認の手順を示し、エラー回避の具体的な手法を理解できる内容となっています。