日時

[C++] 現在時刻を表示する方法とサンプルコード

C++で現在時刻を表示するには、<ctime>ライブラリを利用します。

time(0)で現在の時刻を取得し、localtime関数でローカル時間に変換します。

目次から探す

C++で現在時刻を取得する方法
現在時刻の表示方法
現在時刻表示の応用例
まとめ

C++で現在時刻を取得する方法

<ctime>ヘッダーの紹介

C++で現在時刻を取得するためには、まず<ctime>ヘッダーをインクルードする必要があります。

このヘッダーには、時刻や日付を扱うための関数が定義されています。

time関数やlocaltime関数など、現在時刻を取得するために必要な機能が含まれています。

time関数の使用方法

time関数は、現在の時刻を取得するための基本的な関数です。

この関数は、1970年1月1日からの経過秒数を返します。

以下は、time関数を使用して現在時刻を取得するサンプルコードです。

#include <iostream>
#include <ctime> // <ctime>ヘッダーをインクルード
int main() {
    time_t currentTime; // 現在時刻を格納する変数
    currentTime = time(nullptr); // 現在時刻を取得
    std::cout << "現在の時刻(秒): " << currentTime << std::endl; // 現在時刻を表示
    return 0; // プログラムの終了
}

現在の時刻(秒): 1697041234

このコードを実行すると、現在の時刻が秒単位で表示されます。

time(nullptr)は、現在の時刻を取得するための簡単な方法です。

localtime関数による時刻変換

localtime関数は、time関数で取得した時刻をローカル時間に変換するために使用します。

この関数は、tm構造体を返し、年、月、日、時、分、秒などの情報を取得できます。

以下は、localtime関数を使用したサンプルコードです。

#include <iostream>
#include <ctime> // <ctime>ヘッダーをインクルード
int main() {
    time_t currentTime; // 現在時刻を格納する変数
    currentTime = time(nullptr); // 現在時刻を取得
    // 現在時刻をローカル時間に変換
    tm* localTime = localtime(&currentTime); 
    // 年、月、日、時、分、秒を表示
    std::cout << "現在の時刻: " 
              << (localTime->tm_year + 1900) << "年" // 年
              << (localTime->tm_mon + 1) << "月" // 月
              << localTime->tm_mday << "日 " // 日
              << localTime->tm_hour << "時" // 時
              << localTime->tm_min << "分" // 分
              << localTime->tm_sec << "秒" // 秒
              << std::endl; // 終了
              
    return 0; // プログラムの終了
}

現在の時刻: 2023年10月 10日 15時30分45秒

このコードを実行すると、現在のローカル時刻が年、月、日、時、分、秒の形式で表示されます。

localtime関数を使用することで、より人間にとって理解しやすい形式で時刻を表示できます。

現在時刻の表示方法

std::coutを用いた基本的な出力

C++では、std::coutを使用してコンソールに出力を行います。

現在時刻を表示する際も、std::coutを利用して簡単に出力できます。

以下は、std::coutを用いて現在時刻を表示する基本的なサンプルコードです。

#include <iostream>
#include <ctime> // <ctime>ヘッダーをインクルード
int main() {
    time_t currentTime; // 現在時刻を格納する変数
    currentTime = time(nullptr); // 現在時刻を取得
    std::cout << "現在の時刻(秒): " << currentTime << std::endl; // 現在時刻を表示
    return 0; // プログラムの終了
}

現在の時刻(秒): 1697041234

このコードを実行すると、現在の時刻が秒単位で表示されます。

std::coutを使うことで、簡単に出力が可能です。

時分秒のフォーマット設定

現在時刻を表示する際に、時分秒の形式で出力することもできます。

localtime関数を使用して取得したtm構造体から、時、分、秒を取り出し、フォーマットを整えて表示します。

以下はそのサンプルコードです。

#include <iostream>
#include <ctime> // <ctime>ヘッダーをインクルード
int main() {
    time_t currentTime; // 現在時刻を格納する変数
    currentTime = time(nullptr); // 現在時刻を取得
    tm* localTime = localtime(&currentTime); // 現在時刻をローカル時間に変換
    // 時分秒のフォーマットで表示
    std::cout << "現在の時刻: " 
              << localTime->tm_hour << "時" // 時
              << localTime->tm_min << "分" // 分
              << localTime->tm_sec << "秒" // 秒
              << std::endl; // 終了
              
    return 0; // プログラムの終了
}

現在の時刻: 15時30分45秒

このコードを実行すると、現在の時刻が「時分秒」の形式で表示されます。

これにより、より具体的な時刻情報を得ることができます。

カスタムフォーマットによる表示

時刻をカスタムフォーマットで表示することも可能です。

たとえば、YYYY-MM-DD HH:MM:SSの形式で表示することができます。

以下は、そのためのサンプルコードです。

#include <iostream>
#include <ctime> // <ctime>ヘッダーをインクルード
int main() {
    time_t currentTime; // 現在時刻を格納する変数
    currentTime = time(nullptr); // 現在時刻を取得
    tm* localTime = localtime(&currentTime); // 現在時刻をローカル時間に変換
    // カスタムフォーマットで表示
    std::cout << "現在の時刻: " 
              << (localTime->tm_year + 1900) << "-" // 年
              << (localTime->tm_mon + 1) << "-" // 月
              << localTime->tm_mday << " " // 日
              << localTime->tm_hour << ":" // 時
              << localTime->tm_min << ":" // 分
              << localTime->tm_sec // 秒
              << std::endl; // 終了
              
    return 0; // プログラムの終了
}

現在の時刻: 2023-10-10 15:30:45

このコードを実行すると、現在の時刻が YYYY-MM-DD HH:MM:SS の形式で表示されます。

カスタムフォーマットを使用することで、必要な形式で時刻を表示することができます。

現在時刻表示の応用例

タイムスタンプの利用方法

タイムスタンプは、特定の時刻を表すための数値で、通常は1970年1月1日からの経過秒数として表現されます。

C++では、time関数を使用して簡単にタイムスタンプを取得できます。

以下は、タイムスタンプを取得し、表示するサンプルコードです。

#include <iostream>
#include <ctime> // <ctime>ヘッダーをインクルード
int main() {
    time_t timestamp; // タイムスタンプを格納する変数
    timestamp = time(nullptr); // 現在のタイムスタンプを取得
    std::cout << "現在のタイムスタンプ: " << timestamp << std::endl; // タイムスタンプを表示
    return 0; // プログラムの終了
}

現在のタイムスタンプ: 1697041234

このコードを実行すると、現在のタイムスタンプが表示されます。

タイムスタンプは、データベースやログファイルでの時刻管理に便利です。

日付と時刻の組み合わせ表示

日付と時刻を組み合わせて表示することで、より詳細な情報を提供できます。

localtime関数を使用して、日付と時刻を分けて取得し、フォーマットを整えて表示します。

以下はそのサンプルコードです。

#include <iostream>
#include <ctime> // <ctime>ヘッダーをインクルード
int main() {
    time_t currentTime; // 現在時刻を格納する変数
    currentTime = time(nullptr); // 現在時刻を取得
    tm* localTime = localtime(&currentTime); // 現在時刻をローカル時間に変換
    // 日付と時刻を組み合わせて表示
    std::cout << "現在の日付と時刻: " 
              << (localTime->tm_year + 1900) << "-" // 年
              << (localTime->tm_mon + 1) << "-" // 月
              << localTime->tm_mday << " " // 日
              << localTime->tm_hour << ":" // 時
              << localTime->tm_min << ":" // 分
              << localTime->tm_sec // 秒
              << std::endl; // 終了
              
    return 0; // プログラムの終了
}

現在の日付と時刻: 2023-10-10 15:30:45

このコードを実行すると、現在の日付と時刻が YYYY-MM-DD HH:MM:SS の形式で表示されます。

これにより、ユーザーにとって理解しやすい情報を提供できます。

他のライブラリとの比較と選択基準

C++では、標準ライブラリの他にも、時刻や日付を扱うためのさまざまなライブラリがあります。

以下は、いくつかの代表的なライブラリとその特徴です。

ライブラリ名	特徴	選択基準
`<chrono>`	高精度な時間計測が可能	精度が求められる場合に適している
`<boost/date_time>`	豊富な日付・時刻操作機能を提供	複雑な日付計算やフォーマットが必要な場合
`<ctime>`	シンプルで基本的な時刻操作が可能	簡単な時刻表示や取得が必要な場合