C# コンパイラ エラー CS0635 の原因と対処法について解説
CS0635 は C# のコンパイル時エラーです。
System.Interop.UnmanagedType.CustomMarshaller
を利用する場合、名前付き引数として ComType
と Marshal
を必ず指定しなければならず、この設定が不足するとエラーが発生します。
適切に引数を記述することで問題を解消できます。
CS0635 の原因
CS0635 は、マーシャリング形式が System.Interop.UnmanagedType.CustomMarshaller
に設定されている場合、必須となる名前付き引数 ComType
および Marshal
が正しく指定されていないと発生するエラーです。
以下では、エラーの原因となる各要素について詳しく説明します。
マーシャリング形式 CustomMarshaller の特徴
CustomMarshaller
を利用することで、独自のマーシャリング処理を実装でき、特定の型同士のデータ変換が柔軟に行えるようになります。
ただし、CustomMarshaller
を指定した属性には、マーシャリングの詳細を示すために必須の引数が含まれている必要があります。
必須引数 ComType の役割
ComType
引数は、マーシャリング対象の型を明示的に指定するためのものです。
この引数には、対象とするクラスや構造体の型情報が格納され、コンパイラはこの型情報を基に適切なマーシャリング処理を行います。
指定が不足すると、マッピングに必要な情報が欠如しているため、エラーとなります。
必須引数 Marshal の役割
Marshal
引数は、実際にマーシャリング処理を実施するメソッドや処理を指定するためのパラメータです。
この引数には、マーシャリングロジックを持つメソッド名や参照が設定され、実行時に正しい変換処理が呼び出されることを保証します。
これが省略されると、どのように変換を行うべきかがコンパイラに伝わらず、エラーが出力されます。
属性記述における記述ミス
属性記述の際、必須引数が正しく指定されないケースが多く、これが CS0635 エラーの原因となります。
以下に、具体的な記述ミスの例とその理由を説明します。
属性指定の省略例とエラー発生の理由
例えば、以下のように CustomMarshaller
属性を使用した場合、必要な引数が省略されると CS0635 エラーが発生します。
using System;
using System.Runtime.InteropServices;
namespace SampleApp
{
// ここでは ComType と Marshal の引数を省略しているため、エラーが発生する例
[CustomMarshaller]
public struct MyStruct
{
public int Value;
}
class Program
{
static void Main()
{
Console.WriteLine("エラーが確認できるサンプルコードです。");
}
}
}
コンパイラ エラー CS0635: 'attribute' : System.Interop.UnmanagedType.CustomMarshaller には名前付き引数 ComType および Marshal が必要です。
この例では、CustomMarshaller
属性に必須の引数が省略されているため、コンパイラがエラーを出力します。
コンパイラエラーメッセージの解析
コンパイラから出力されるエラーメッセージには、必要な引数が足りない旨が明記されています。
メッセージ内の「名前付き引数 ComType
および Marshal
が必要です」という記述を確認することで、どの部分に問題があるか判断できます。
エラーメッセージの解析は、問題箇所の特定と修正に非常に有用です。
CS0635 の対処法
CS0635 エラーを解決するためには、属性記述部分を正しく修正する必要があります。
以下では、正しい引数の指定方法および修正後のコード例を示しながら、対処法を解説します。
正しい属性記述方法
属性に必須の引数 ComType
および Marshal
を適切に指定することで、正しいマーシャリング処理が有効になります。
必ず以下のポイントを確認してください。
必須引数の正しい指定方法
必須引数は、属性の宣言時に名前付き引数として指定する必要があります。
具体的には、以下の例のように ComType
および Marshal
に正しい値を設定してください。
ComType
には対象の型(例:typeof(MyStruct)
)を指定するMarshal
にはマーシャリングを行うメソッド名またはその参照(文字列等)を指定する
例えば、以下のように記述します。
修正例によるコード比較
修正前と修正後のコードを比較することで、どのように変更すべきかが明確になります。
以下にサンプルコードを示します。
修正前のコード(エラー発生):
using System;
using System.Runtime.InteropServices;
namespace SampleApp
{
// エラー発生: 必須引数が省略されているためコンパイラ エラー CS0635 になる
[CustomMarshaller]
public struct MyStruct
{
public int Value;
}
class Program
{
static void Main()
{
Console.WriteLine("修正前のサンプルコードです。");
}
}
}
コンパイラ エラー CS0635: 'attribute' : System.Interop.UnmanagedType.CustomMarshaller には名前付き引数 ComType および Marshal が必要です。
修正後のコード:
using System;
using System.Runtime.InteropServices;
namespace SampleApp
{
// 必須引数 ComType と Marshal を正しく指定した例
[CustomMarshaller(ComType = typeof(MyStruct), Marshal = "CustomMarshalMethod")]
public struct MyStruct
{
public int Value;
}
class Program
{
// マーシャリング処理を実施するサンプルメソッド
static string CustomMarshalMethod(MyStruct input)
{
// 入力構造体の内容を文字列に変換して返す処理
return $"値: {input.Value}";
}
static void Main()
{
MyStruct sample = new MyStruct { Value = 123 };
// CustomMarshalMethod を呼び出して結果を表示する例
Console.WriteLine(CustomMarshalMethod(sample));
}
}
}
値: 123
この例では、CustomMarshaller
属性に ComType
と Marshal
の両方が正しく指定され、エラーが解消された状態です。
動作確認と検証手順
修正後は、開発環境で動作確認を行い、正しくマーシャリング処理が実施されるか検証する必要があります。
修正前後の動作確認ポイント
修正前後で以下のポイントを確認してください。
- コンパイラエラーが解消され、ビルドが成功するか
- マーシャリング処理が正しく実行され、期待する出力が得られているか
- サンプルコード内で指定した値が正しく変換されるか
これらを確認することで、修正によりエラーが解消されたことを確実に理解できるでしょう。
トラブルシューティング
エラー解消が困難な場合や、修正後も問題が発生する場合には、トラブルシューティングを進めることでさらに問題の原因を特定できます。
開発環境でのエラー検証手法
実際の開発環境でエラーを再現し、原因の特定を進めるためには以下の方法が役立ちます。
エラー再現のための検証事項
- 属性の各引数に正しい値が設定されているか確認する
- 同じ属性を異なる型やメソッドで試し、どの部分でエラーが発生するか検証する
- コンパイラ エラーメッセージ内の記述を元に、どの名前付き引数が不足しているかを再確認する
これらの検証事項を順にチェックすることで、エラー再現と原因の究明がスムーズに進むでしょう。
参考資料の活用方法
エラーに関する詳細情報は、公式のドキュメントやオンラインリソースを参照することで得られます。
Microsoft Learn の情報参照方法
Microsoft Learn の公式ドキュメントでは、CustomMarshaller
属性や CS0635 エラーに関する具体的な解説が提供されています。
「コンパイラ エラー CS0635 – C#」というキーワードで検索すると、関連する詳細な説明を確認できます。
関連情報の検索ポイント
- コンパイラ エラー CS0635 の原因と対処法
CustomMarshaller
属性の正しい使い方- C# マーシャリングの実装例
これらの検索ポイントを活用することで、問題解決のための有用な情報を簡単に見つけることができます。
まとめ
本記事では、CS0635 エラーの原因とその対処法について解説しています。
CustomMarshaller 属性を利用する際に必須となる ComType
と Marshal
の役割や、記述ミスによるエラー発生の理由を詳しく説明しました。
また、正しい属性記述方法と具体的な修正例、さらに動作確認や検証手順、開発環境でのエラー検証方法も紹介し、エラー解消に必要な情報を整理しています。