CS801~2000

CS1955を解説: C#コンパイルエラーの原因と対処方法

CS1955はC#のコンパイルエラーです。

メソッドやデリゲートでないフィールドやプロパティに、誤って後置かっこ()を付けた場合に発生します。

正しくは、かっこを外して単にメンバーアクセス記法.を使用する必要があります。

エラー発生の原因

フィールドやプロパティとメソッドの区別

C#では、フィールドやプロパティはデータを保持するためのメンバーであり、メソッドは動作を実装するメンバーです。

フィールドやプロパティは値を格納するため、呼び出しの仕方が異なります。

メソッドは丸括弧をつけて呼び出す必要がありますが、フィールドやプロパティはただアクセスするだけのため、丸括弧を使用しません。

たとえば、a.xと書くことでフィールドの値にアクセスでき、a.x()とするとコンパイラエラーが発生します。

誤った呼び出し方法の事例

誤ってフィールドやプロパティに対して丸括弧を付けると、実行不可能なメンバーを呼び出していると解釈され、エラーが発生します。

具体例として、クラスAのフィールドxやプロパティXに対してa.x()a.X()と記述するケースが挙げられます。

これにより、エラーCS1955が発生し、コンパイラはこれらのメンバーをメソッドとして扱えないため指摘します。

エラーメッセージの解析

表示されるエラー内容

エラーメッセージには「実行不可能なメンバー ‘name’ をメソッドのように使用することはできません」と表示されます。

このメッセージは、nameというメンバーが本来はメソッドではないにも関わらず、メソッド呼び出しの形式で使用されていることを示しています。

エラー文により、どのメンバーに対して誤った呼び出しが行われているか確認できるため、原因特定に役立ちます。

コンパイラの指摘ポイント

コンパイラは、メソッドまたはデリゲート以外を呼び出し式として使用している箇所を検出します。

たとえば、空のかっこを使ってフィールドやプロパティを呼び出そうとすると、正しくない使用方法として報告されます。

コンパイラからの指摘は、括弧の除去や正しいアクセス方法を明示する意図がありますので、このメッセージを参考に修正することができます。

対処方法

正しいメンバーアクセス記法

フィールドやプロパティにアクセスする際は、単にドット演算子を使って値を取得します。

たとえば、int num = a.x;のように記述することで、メンバーの値に正しくアクセスすることができます。

メソッド呼び出しとは異なり、丸括弧を付ける必要がないため、その点に注意が必要です。

かっこの除去による修正

誤った呼び出しを修正するためには、メソッド呼び出しの形式(丸括弧)を削除するだけで対処可能です。

もし本来メソッドを呼び出す意図であれば、対象を正しいメンバーに変更する必要があります。

フィールドやプロパティに丸括弧を付けずにアクセスすることで、エラーCS1955は解消されます。

サンプルコードによる確認

修正前のコード例

以下のコードは、フィールドとプロパティに対して誤った呼び出しを行っている例です。

コンパイル時にエラーCS1955が発生します。

using System;
class A
{
    // フィールド。値を直接保持する。
    public int x = 0;
    // プロパティ。フィールドの値にアクセスするためのアクセサ。
    public int X
    {
        get { return x; }
        set { x = value; }
    }
}
class Test
{
    static int Main()
    {
        A a = new A();
        // フィールドに対して誤って丸括弧を使用しているためエラーが発生する
        a.x(); // CS1955
        // プロパティに対して誤った呼び出しを行っている
        a.X(); // CS1955
        return 0;
    }
}
コンパイルエラー CS1955: 実行不可能なメンバー 'x' をメソッドのように使用することはできません。

修正後のコード例

以下のコードは、正しくフィールドとプロパティにアクセスする例です。

丸括弧を削除しているため、コンパイルエラーが解消されます。

using System;
class A
{
    // フィールド。直接値にアクセス可能。
    public int x = 0;
    // プロパティ。フィールドの値への適切なアクセス手段。
    public int X
    {
        get { return x; }
        set { x = value; }
    }
}
class Test
{
    static int Main()
    {
        A a = new A();
        // フィールドへの正しいアクセス方法
        int numberFromField = a.x;
        // プロパティへの正しいアクセス方法
        int numberFromProperty = a.X;
        Console.WriteLine("フィールドの値: " + numberFromField);
        Console.WriteLine("プロパティの値: " + numberFromProperty);
        return 0;
    }
}
フィールドの値: 0
プロパティの値: 0

まとめ

この記事では、CS1955エラーの原因とその解決方法について説明しています。

フィールドやプロパティとメソッドの明確な区別を理解し、誤って丸括弧を付けて呼び出すとエラーが発生する点を確認できました。

また、正しいメンバーアクセス記法を用いることでエラーが解消される具体例を示し、修正前後のコード例を通じて実践的な対策を学ぶことができます。

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