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[Python] 7zファイルを解凍する方法を解説

2025-01-18更新日: 2025-01-18

Pythonで7zファイルを解凍するには、py7zrライブラリを使用するのが一般的です。

このライブラリは、7z形式の圧縮ファイルを簡単に操作できるように設計されています。

まず、pip install py7zrコマンドを使用してライブラリをインストールします。

次に、py7zr.SevenZipFileクラスを利用して、7zファイルを開き、extractall()メソッドを呼び出すことで解凍が可能です。

この方法を使うことで、Pythonスクリプト内で7zファイルを効率的に解凍できます。

目次から探す

Pythonで7zファイルを解凍するための準備
- 必要なライブラリのインストール
- 環境設定
py7zrライブラリの基本的な使い方
実践例
応用例
まとめ

Pythonで7zファイルを解凍するための準備

必要なライブラリのインストール

py7zrのインストール方法

7zファイルを解凍するためには、py7zrというライブラリを使用します。

このライブラリは、Pythonで7zファイルを扱うための便利なツールです。

以下のコマンドを使用してインストールできます。

pip install py7zr

環境設定

Pythonのバージョン確認

py7zrはPython 3.7以降で動作します。

以下のコマンドでPythonのバージョンを確認できます。

python --version

必要なディレクトリの作成

解凍したファイルを保存するためのディレクトリを作成します。

以下のコマンドを使用して、extracted_filesというディレクトリを作成します。

mkdir extracted_files

これで、7zファイルを解凍するための準備が整いました。

次のステップでは、実際に7zファイルを解凍する方法について説明します。

py7zrライブラリの基本的な使い方

py7zrのインポート

py7zrライブラリを使用するためには、まずインポートする必要があります。

以下のようにインポートします。

import py7zr

7zファイルの解凍

py7zrを使って7zファイルを解凍する方法を見ていきましょう。

単一ファイルの解凍

単一の7zファイルを解凍する基本的なコードは以下の通りです。

import py7zr
with py7zr.SevenZipFile('example.7z', mode='r') as archive:
    archive.extractall(path='extracted_files')

このコードを実行すると、example.7zファイルがextracted_filesディレクトリに解凍されます。

複数ファイルの解凍

複数の7zファイルを一括で解凍する場合は、以下のようにループを使用します。

import py7zr
import os
files = ['file1.7z', 'file2.7z', 'file3.7z']
for file in files:
    with py7zr.SevenZipFile(file, mode='r') as archive:
        archive.extractall(path='extracted_files')

このコードでは、filesリストに含まれるすべての7zファイルがextracted_filesディレクトリに解凍されます。

解凍先の指定

解凍先のディレクトリを指定することで、解凍したファイルを任意の場所に保存できます。

以下のコードでは、解凍先をoutput_directoryに指定しています。

import py7zr
output_directory = 'output_directory'
with py7zr.SevenZipFile('example.7z', mode='r') as archive:
    archive.extractall(path=output_directory)

エラーハンドリング

解凍処理中にエラーが発生する可能性があります。

エラーハンドリングを行うことで、問題を適切に処理できます。

以下のようにtry-except文を使用します。

import py7zr
try:
    with py7zr.SevenZipFile('example.7z', mode='r') as archive:
        archive.extractall(path='extracted_files')
except Exception as e:
    print(f"An error occurred: {e}")

このコードでは、解凍中にエラーが発生した場合、そのエラーメッセージが表示されます。

これにより、問題の特定と修正が容易になります。

実践例

単一の7zファイルを解凍するスクリプト

以下のスクリプトは、単一の7zファイルを解凍する方法を示しています。

example.7zというファイルをextracted_filesディレクトリに解凍します。

import py7zr
# 解凍する7zファイルのパス
file_path = 'example.7z'
# 解凍先のディレクトリ
output_directory = 'extracted_files'
# 7zファイルを解凍
with py7zr.SevenZipFile(file_path, mode='r') as archive:
    archive.extractall(path=output_directory)
print("解凍が完了しました。")

複数の7zファイルを一括解凍するスクリプト

次のスクリプトは、複数の7zファイルを一括で解凍する方法を示しています。

filesリストに指定されたすべてのファイルをextracted_filesディレクトリに解凍します。

import py7zr
import os
# 解凍する7zファイルのリスト
files = ['file1.7z', 'file2.7z', 'file3.7z']
# 解凍先のディレクトリ
output_directory = 'extracted_files'
# ディレクトリが存在しない場合は作成
os.makedirs(output_directory, exist_ok=True)
# 各7zファイルを解凍
for file in files:
    with py7zr.SevenZipFile(file, mode='r') as archive:
        archive.extractall(path=output_directory)
print("すべてのファイルの解凍が完了しました。")

解凍後のファイル操作

解凍が完了した後、解凍したファイルに対してさまざまな操作を行うことができます。

以下に、解凍後のファイルの移動と削除の方法を示します。

解凍後のファイルの移動

解凍したファイルを別のディレクトリに移動するには、shutilライブラリを使用します。

以下のコードは、解凍したファイルをmoved_filesディレクトリに移動します。

import shutil
import os
# 移動元と移動先のディレクトリ
source_directory = 'extracted_files'
destination_directory = 'moved_files'
# 移動先のディレクトリが存在しない場合は作成
os.makedirs(destination_directory, exist_ok=True)
# 解凍したファイルを移動
for filename in os.listdir(source_directory):
    shutil.move(os.path.join(source_directory, filename), destination_directory)
print("ファイルの移動が完了しました。")

解凍後のファイルの削除

解凍したファイルを削除するには、osライブラリを使用します。

以下のコードは、extracted_filesディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。

import os
# 解凍したファイルのディレクトリ
directory = 'extracted_files'
# ディレクトリ内のファイルを削除
for filename in os.listdir(directory):
    file_path = os.path.join(directory, filename)
    if os.path.isfile(file_path):
        os.remove(file_path)
print("解凍したファイルの削除が完了しました。")

これらのスクリプトを使用することで、7zファイルの解凍後に必要なファイル操作を簡単に行うことができます。

応用例

パスワード付き7zファイルの解凍

パスワード付きの7zファイルを解凍するには、py7zrライブラリのpassword引数を使用します。

以下のコードは、パスワードを指定して7zファイルを解凍する方法を示しています。

import py7zr
# 解凍する7zファイルのパス
file_path = 'protected.7z'
# 解凍先のディレクトリ
output_directory = 'extracted_files'
# パスワード
password = 'your_password'
# パスワード付き7zファイルを解凍
with py7zr.SevenZipFile(file_path, mode='r', password=password) as archive:
    archive.extractall(path=output_directory)
print("パスワード付きファイルの解凍が完了しました。")

7zファイルの内容を確認する方法

7zファイルの内容を確認するには、listメソッドを使用します。

以下のコードは、7zファイル内のファイルリストを表示する方法を示しています。

import py7zr
# 7zファイルのパス
file_path = 'example.7z'
# 7zファイルの内容を確認
with py7zr.SevenZipFile(file_path, mode='r') as archive:
    file_list = archive.getnames()
    print("7zファイルの内容:")
    for file in file_list:
        print(file)

7zファイルの圧縮方法

新しい7zファイルを作成してファイルを圧縮するには、py7zrのSevenZipFileを使用します。

以下のコードは、指定したファイルを圧縮して新しい7zファイルを作成する方法を示しています。

import py7zr
# 圧縮するファイルのリスト
files_to_compress = ['file1.txt', 'file2.txt']
# 作成する7zファイルのパス
output_file = 'compressed.7z'
# ファイルを圧縮
with py7zr.SevenZipFile(output_file, mode='w') as archive:
    archive.writeall(files_to_compress, arcname='')
print("ファイルの圧縮が完了しました。")

GUIアプリケーションでの7zファイル解凍

PythonのGUIライブラリを使用して、7zファイルを解凍するアプリケーションを作成することも可能です。

以下は、tkinterを使用した簡単なGUIアプリケーションの例です。

import tkinter as tk
from tkinter import filedialog
import py7zr
def extract_file():
    file_path = filedialog.askopenfilename(filetypes=[("7z files", "*.7z")])
    output_directory = filedialog.askdirectory()
    with py7zr.SevenZipFile(file_path, mode='r') as archive:
        archive.extractall(path=output_directory)
    print("解凍が完了しました。")
# GUIの設定
root = tk.Tk()
root.title("7zファイル解凍アプリ")
extract_button = tk.Button(root, text="7zファイルを解凍", command=extract_file)
extract_button.pack(pady=20)
root.mainloop()

自動化スクリプトの作成

定期的に7zファイルを解凍する必要がある場合、自動化スクリプトを作成することができます。

以下のコードは、指定したディレクトリ内のすべての7zファイルを自動的に解凍するスクリプトの例です。

import py7zr
import os
# 解凍するディレクトリ
input_directory = 'input_files'
# 解凍先のディレクトリ
output_directory = 'extracted_files'
# ディレクトリ内のすべての7zファイルを解凍
for filename in os.listdir(input_directory):
    if filename.endswith('.7z'):
        file_path = os.path.join(input_directory, filename)
        with py7zr.SevenZipFile(file_path, mode='r') as archive:
            archive.extractall(path=output_directory)
print("すべての7zファイルの解凍が完了しました。")