CS801~2000

C# コンパイラ エラー CS1638 の原因と対策について解説

CS1638は、C#のコンパイラがISO言語互換モードで、二重アンダースコアを含む識別子が使用されたときに発生するエラーです。

予約された識別子を避けるか、ISO-1モードを使用しないよう設定を変更することで解決できます。

エラー CS1638 の背景

このセクションでは、C# の ISO言語互換モードに関する基本的な背景情報と、特に /langversion オプションの役割、ならびに二重アンダースコアを含む識別子に関する規則について説明します。

ISO言語互換モードの概要

ISO言語互換モードは、C# コンパイラで ISO-1 標準に準拠した動作を実現するための設定です。

このモードでは、予約された識別子や特定の命名規則に対して厳しいチェックが行われるため、標準外の識別子を使用するとエラーが発生する可能性があります。

ISO互換モードは、コンパイラの動作を制限するため、古い標準との互換性が必要な場合以外では注意が必要です。

/langversion オプションの役割

C# コンパイラにおいて、/langversion オプションは使用する言語バージョンを指定する役割を担います。

たとえば、/langversion:ISO-1 と指定すると、ISO-1 の標準に従った厳格な命名規則や構文チェックが適用されます。

これにより、変数名やクラス名に特定のパターン(たとえば、二重アンダースコア)が含まれている場合にエラーが発生する可能性があることに注意が必要です。

予約された識別子と二重アンダースコアの規則

C# の設計では、将来的な拡張や内部の利用を考慮して、特定の識別子が予約されています。

特に、二重アンダースコア__から始まる識別子は、コンパイラやランタイムが内部的な処理で使用することを意図しているため、ユーザーコードでの利用は制限されています。

ISO-1 モードの場合、これらの識別子を使用するとエラー CS1638 が発生するため、識別子の命名には注意が必要です。

エラー発生原因の詳細

このセクションでは、エラー CS1638 が発生する具体的な原因について説明します。

主に二重アンダースコアを含む識別子や、言語バージョン設定に関して解説します。

二重アンダースコアを含む識別子の問題

二重アンダースコアを含む識別子は、ISO-1 モードで予約されている名称に該当します。

例えば、クラスやメソッドの名前に __ が含まれている場合、C# コンパイラはそれを予約語とみなしてエラー CS1638 を発生させます。

これにより、意図しない名前の衝突や内部処理との混同を防ぐ効果がありますが、ユーザーとしては命名規則に沿った対策が必要となります。

言語バージョン設定の影響

コンパイラの /langversion オプションは、使用する言語仕様を決定する重要なパラメータです。

特定の言語バージョン(特に ISO-1)に設定することで、予約識別子に対する厳格な制約が有効になり、通常は許容される識別子であってもエラーが発生することがあります。

ISO-1モードとその制約

ISO-1モードは、特に二重アンダースコアを含む識別子の使用に対して厳格な制限を設けています。

設定を /langversion:ISO-1 にすることで、標準に沿った命名規則が強制され、ユーザーが意図せずに内部使用目的の名前と衝突してしまうリスクを低減する効果があります。

その一方で、標準以外の方法で識別子を定義している場合、エラーが発生するため、プロジェクト全体のコーディング規約や設定の見直しが必要となることもあります。

エラー回避と対策方法

このセクションでは、CS1638 エラーを回避するための具体的な対策方法を紹介します。

命名規則の見直しと、言語バージョンの設定変更という二つのアプローチについて説明します。

識別子の命名規則の見直し

エラー CS1638 を回避する一つの方法は、予約識別子として扱われる二重アンダースコアを含む名前の使用を避けることです。

たとえば、クラス名や変数名に __ を含めず、_ を一つにするか、別の命名規則に従うことで問題を解消できます。

コーディングの際には、以下のポイントを確認してください。

  • 識別子の先頭や途中に二重のアンダースコアが含まれていないか
  • プロジェクト全体で統一した命名規則を採用しているか
  • 既存のコードを見直し、ISO互換モードでエラーが出ないように調整するか

言語バージョンの変更方法

もう一つの対策は、言語バージョンの設定を変更することです。

特に、ISO-1 モードを解除することで、予約識別子に対する制約を緩和できます。

プロジェクトの設定やビルドオプションで言語バージョンを最新のものに変更することで、エラーを回避できる場合があります。

/langversion:ISO-1 の設定解除手順

/langversion:ISO-1 の設定を解除する手順は以下の通りです。

  1. プロジェクトファイル(.csproj)を開く。
  2. <LangVersion> タグを探すか、直接追加されている箇所を見直す。
  3. <LangVersion>ISO-1</LangVersion> の記述があれば、削除するか、最新のバージョン(例: latest)に変更する。

これにより、ISO-1 モードの制約が解除され、予約識別子に関するエラーが発生しなくなる可能性があります。

修正例と実践的な対応

ここでは、エラーが発生する問題のあるコード例と、修正後の実践的な対応策について説明します。

サンプルコードを用いて変更前後の状態を確認してください。

問題あるコード例の紹介

以下のサンプルコードは、/langversion:ISO-1 を使用してコンパイルした場合に、二重アンダースコアを含む識別子が原因でエラー CS1638 が発生する例です。

// コンパイル時に /langversion:ISO-1 オプションを指定してください。
// このコードは予約された識別子を使用しているため、コンパイルエラーが発生します。
class bad__identifier // エラー CS1638: 二重のアンダースコアがISO-1に準拠していない
{
    // クラスの内容は省略
}
class CMain
{
    public static void Main()
    {
        // 実行内容は特にありません
        System.Console.WriteLine("エラーが発生するコード例です");
    }
}
# サンプルコードは、/langversion:ISO-1 を指定してコンパイルするとエラー CS1638 が発生します。

修正後のコード例と検証手順

次のサンプルコードは、同じ機能を持たせつつ、識別子の命名規則を見直すことでエラーを回避した例です。

クラス名の bad__identifierGoodIdentifier に変更し、ISO-1モードであってもエラーが発生しないようにしています。

// /langversion:ISO-1 オプションでもエラーが発生しない正しいコード例です。
class GoodIdentifier // 修正済みのクラス名(二重アンダースコアを削除)
{
    // クラスの内容は必要に応じて記述
}
class CMain
{
    public static void Main()
    {
        GoodIdentifier instance = new GoodIdentifier();
        // ここでは、インスタンス生成が成功することを確認します
        System.Console.WriteLine("修正後のコードが正常に実行されました");
    }
}
修正後のコードが正常に実行されました

上記のコード例は、エラーが発生しないことを実行結果によって確認できます。

これにより、予約識別子の命名規則の見直しや、言語バージョン設定の変更が有効な対策であることが理解できます。

まとめ

この記事では、C# コンパイラのエラー CS1638 の背景と発生原因が理解できる内容になっています。

ISO 言語互換モード下で二重アンダースコアを含む識別子が予約語として扱われる仕組みや、/langversion オプションの役割について説明しました。

また、命名規則の見直しや言語バージョン設定の変更という回避策と、それに基づく修正例を通して、エラー回避方法が確認できます。

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