コンパイラエラー

C言語・C++におけるC2728エラーの原因と対策について解説

C2728エラーは、C++/CLI環境などでネイティブ配列構文を用い、マネージドまたはWinRTオブジェクトの配列を作成しようとした際に発生します。

例えば、int^ arr[5]の記述が原因となるため、専用のarray<T>^構文に修正する必要があります。

コード例も示されており、具体的な変更手順がわかりやすく説明されています。

C2728エラーの概要

C2728エラーとは、C++/C言語におけるマネージドオブジェクトやWinRTオブジェクトの配列作成時に、ネイティブ配列の構文を誤って使用した場合に発生するエラーです。

このエラーは、コンパイラが「type: ネイティブ配列はこの型を含むことはできません」というメッセージを出力することで通知されます。

エラーメッセージの内容

コンパイラが表示するエラーメッセージは次のような内容となります。

「type: ネイティブ配列はこの型を含むことはできません」

このメッセージは、マネージドまたはWinRTオブジェクトに対して、標準のネイティブ配列記法(例:int^ arr[5];)を使用しようとした場合に発生します。

コンパイラは、マネージド環境用の正しい構文であるarray<T>^を利用すべきであると指摘しています。

ネイティブ配列とマネージド配列の違い

ネイティブ配列とマネージド配列は、それぞれメモリ管理の方法や内部実装において異なる特徴を持ちます。

  • ネイティブ配列

・C/C++標準の配列であり、メモリ管理はプログラマが手動で行う必要があります。

・固定サイズであり、動的にサイズ変更する場合は明示的な再割り当てが必要です。

  • マネージド配列

・.NETランタイムのガベージコレクションによってメモリ管理が行われます。

・C++/CLIではarray<T>^構文を用いて作成され、コンパイラが適正な管理を自動的に行います。

・動的なサイズ管理等、マネージド環境ならではの利便性があります。

これらの違いを理解することで、適切な配列の作成方法が選択でき、C2728エラーの解決につながります。

エラー発生の原因

C2728エラーが発生する主な原因は、正しくない配列作成構文の利用と、コンパイラ仕様による制限です。

ここではそれぞれの原因について詳しく解説します。

誤った配列作成構文の利用

C++/CLI環境において、マネージドオブジェクトを含む配列は通常のネイティブ配列構文で作成することができません。

たとえば、次のコードは誤った記述例となります。

int^ arr[5];   // 誤った配列作成構文

この書き方では、ネイティブ配列の構文が適用されるため、コンパイラがC2728エラーを発生させるのです。

コンパイラ仕様による制限

C++/CLIのコンパイラは、特定の型(マネージド型やWinRT型)に対して、ネイティブ配列の構文を利用することを許可していません。

これは、各型に適したメモリ管理や初期化方法がコンパイラ側で定義されており、不適切な初期化が行われることを防ぐためです。

コンパイラは、マネージド配列を作成する際に間違いない構文array<T>^を選択するよう求めています。

エラー修正方法

C2728エラーを解消するための正しい方法は、マネージド配列特有の構文であるarray<T>^を使用することです。

以下では、この構文の利用方法と修正の実例について詳しく説明します。

正しい配列記述方法の紹介

C2728エラーを回避するには、C++/CLI環境でマネージド配列を正しく作成する必要があります。

正しい方法としては、array<T>^構文を用いて、gcnew演算子でメモリを確保する手順を踏みます。

array<T>^構文の利用

array<T>^構文を利用することで、マネージドのガベージコレクションによる自動メモリ管理が行われる配列が作成されます。

次のサンプルコードは、その利用例を示しています。

#include <iostream>
#include <cliext/adapter> // 必要に応じて利用
using namespace System;
using namespace std;
int main() {
    // マネージド配列の作成。サイズは5とする。
    array<int>^ managedArr = gcnew array<int>(5);
    // 配列の各要素に値を設定する
    for (int i = 0; i < managedArr->Length; i++) {
        managedArr[i] = i * 2;  // 値を2倍に設定
    }
    // 配列の値を出力する
    for each (int val in managedArr) {
        cout << val << " ";
    }
    cout << endl;
    return 0;
}
0 2 4 6 8

このコード例では、gcnew演算子を利用してマネージド配列を正しく作成し、配列操作も標準化された方法で行っています。

コード例による修正方法の解説

誤ったコード例では、ネイティブ配列構文でマネージドオブジェクトを作成していましたが、修正後は必ずarray<T>^構文に切り替えます。

具体的には、次の2点に注意する必要があります。

・初期化時にgcnew演算子でメモリを確保する

・配列へのアクセスには->Lengthプロパティや範囲指定ループを利用する

これにより、マネージド環境で正しく動作する配列が作成され、C2728エラーが解消されます。

修正前後のコード比較

以下の表は、誤ったコード例と正しいコード例の比較を示しています。

項目修正前のコード例修正後のコード例
配列作成方法int^ arr[5];array<int>^ arr = gcnew array<int>(5);
メモリ割当方法ネイティブ配列のため自動管理されないgcnewを利用してガベージコレクションの対象となる
配列操作インデックスアクセスのみ->Lengthプロパティや範囲指定ループを利用可能

このように、修正前はC++/CLIの特徴を利用せずに記述していたためエラーが発生しました。

修正後はマネージド配列として適切な方法で作成するため、エラーを回避しながら安全にメモリを管理できます。

修正時の注意事項

マネージド配列への修正を行う際には、いくつかの注意事項があります。

正しい設計と維持管理を行うため、以下のポイントを確認してください。

開発環境別の対応ポイント

  • Visual Studio環境の場合

・プロジェクトのプロパティで「共通言語ランタイムサポート (/clr)」が有効となっているか確認する。

・必要なヘッダーファイル(例:<cliext/adapter>など)がインクルードされているか確認する。

  • コマンドラインビルドの場合

・/clrオプションが適用されていることを確認する。

・適切なコンパイラ設定により、マネージドコードが正しく解釈されることを確認する。

コードメンテナンス上の留意点

  • マネージド配列の導入により、ガベージコレクションによる自動メモリ管理が行われるため、手動メモリ管理部分との整合性をチェックする。
  • 他の開発者がコードを理解しやすいよう、マネージドコードとネイティブコードの境界部分に十分なコメントを記述する。
  • プロジェクト全体で一貫した配列作成方法を採用することで、メンテナンス性を向上させる。

以上のポイントを考慮することで、C2728エラーの修正後も安定した開発環境を維持することが可能となります。

まとめ

この記事では、C++/CLI環境で発生するC2728エラーについて解説しています。

エラー内容は、ネイティブ配列の構文をマネージドオブジェクトの配列作成に用いた際に発生するもので、原因は誤った構文利用とコンパイラの仕様による制限にあると説明しています。

また、正しい配列記述方法であるarray<T>^構文の利用方法や、修正前後のコード比較、環境ごとの注意事項を具体例とともに紹介しています。

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