コンパイラエラー

C言語のエラー C2147 について解説:予約済みキーワード使用による構文エラーの原因と対策

本記事ではC言語で発生するエラーC2147について解説します。

エラーC2147は、例えば予約済みのキーワードであるgcnewを変数名として使った場合などに出る構文エラーです。

原因や修正方法についてわかりやすく説明します。

エラー C2147 の基本情報

エラーメッセージの意味

エラー C2147 は、C言語のソースコード内で予約済みのキーワードを識別子として使用した場合に発生する構文エラーです。

コンパイラは予約済みであるキーワードを既に特別な意味に使用しているため、開発者が意図せずに同じ文字列を変数名や関数名として利用すると、コードの解釈が困難になることからこのエラーが出力されます。

たとえば、以下のようなコードを書いた場合、コンパイラは「gcnew」というキーワードが既に予約されていると判断し、エラーを報告します。

発生条件と背景

エラー C2147 は、特定の環境やコンパイラオプションを利用した際に顕在化する場合があります。

特に、MicrosoftのC言語コンパイラでは、予約語としての利用が厳密にチェックされ、予約済みキーワードと同じ名前の識別子があるとエラーが返されるようになっています。

このエラーは、予約済み語がコード内の他の部分で特殊な用途に使われている背景を考えると、開発者が変数名を慎重に命名する必要があることを示しています。

また、環境設定や特定のコンパイルオプションによっては、予約語の判定基準が変化することもあるため、環境設定の確認が重要となります。

予約済みキーワードと識別子

C言語における予約語一覧

C言語では、以下のようなキーワードがあらかじめ予約されており、変数名や関数名としては使用できません。

代表的な予約語の一覧は以下の通りです。

  • auto
  • break
  • case
  • char
  • const
  • continue
  • default
  • do
  • double
  • else
  • enum
  • extern
  • float
  • for
  • goto
  • if
  • int
  • long
  • register
  • return
  • short
  • signed
  • sizeof
  • static
  • struct
  • switch
  • typedef
  • union
  • unsigned
  • void
  • volatile
  • while

上記のキーワードに加え、各コンパイラや拡張機能用に追加の予約語が定義されることがあります。

たとえば、C++/CLIで使用される一部のキーワードや、特定の環境専用のキーワードが該当します。

識別子の命名ルール

C言語では、識別子の命名に以下のルールが適用されます。

  • 識別子は英数字とアンダースコア(_)を利用して構成します。
  • 数字で始めることはできません。
  • 予約済みキーワードは識別子に使用できません。
  • 大文字小文字は区別されます。

これらのルールに従うことで、意図しない構文エラーや、予約語との衝突を避けることができます。

命名にあたっては、意味が分かりやすくかつ他の部分と衝突しない名前を選ぶことが推奨されます。

予約済みキーワード使用による構文エラーの詳細

エラー発生時の具体例

開発中に予約済みキーワードを識別子として使用すると、エラー C2147 が発生します。

その具体例として、MicrosoftのC言語コンパイラでのケースを見てみます。

予約語としての gcnew 使用例

以下のコードは、予約済みキーワードである gcnew を変数名として使用したためにエラーが発生する例です。

#include <stdio.h>
// コンパイラオプション: /clr(C++/CLIなどの拡張オプションの場合)
int main(void) {
    int gcnew = 0;   // ここでエラー C2147 が発生する
    int i = 0;       // この行は問題なく実行される
    printf("i = %d\n", i);
    return 0;
}
コンパイルエラー: C2147 - 'gcnew' は予約済みのキーワードです。

問題点の解析

上記のコードでは、gcnew という名前が予約済みのキーワードとして既に定義されているため、変数名として利用することができません。

このように予約済みキーワードを変数名に使用すると、コンパイラはコードの意味を正しく解析できず、エラーとなります。

特定の拡張機能を有効にしている場合、予約語の判定が厳密になり、さらに注意が必要となります。

類似エラーとの違い

類似するエラーとしては、変数の宣言ミスやタイプミスによるエラーがありますが、エラー C2147 は特に予約済みキーワードとユーザー定義の識別子が重複した場合に発生します。

他のエラー(たとえば、シンタックスエラー)とは異なり、エラー C2147 は予約語の使用という明確な原因が示されるため、原因の特定が比較的容易です。

また、修正方法も変数名の変更など、シンプルな対応で解決できる点が特徴です。

エラー回避の対処方法

変数名変更による解決策

エラーの発生を防ぐための最も簡単な方法は、予約済みキーワードとして定義された名前を識別子として利用しないことです。

たとえば、先ほどの例では gcnew を別の名前に変更することで問題を回避できます。

新たに認識しやすい名前(例:newValue)に変更することで、エラーを防ぐことができます。

修正版コード例

以下は、変数名を変更してエラーを回避した修正版のコードです。

#include <stdio.h>
int main(void) {
    int newValue = 0;   // 予約語と衝突しない変数名に変更
    int i = 0;          // 通常の変数宣言
    printf("newValue = %d, i = %d\n", newValue, i);
    return 0;
}
newValue = 0, i = 0

コンパイラ設定の確認

予約済みキーワードによる構文エラーが発生する場合、使用しているコンパイラやその設定が影響している可能性があります。

特に、C++/CLIモードや特定の拡張モードが有効になっている場合、予約語のチェックが厳密になるため、正しいモードでコンパイルされているか、設定を再確認する必要があります。

コンパイルオプションのポイント

  • コンパイル時に使用しているオプション(例:/clr)が原因の一つとなることがあるため、オプションの設定を見直すとよいです。
  • 特定の環境でのみ再現される現象の場合、プロジェクト全体の設定や依存関係も確認してください。
  • コンパイラのバージョンやドキュメントで、予約語に関する注意事項が明記されていることもあるため、最新情報の確認が役立ちます。

トラブルシューティングとデバッグ

エラー検出のための調査手順

エラー C2147 の原因特定のためには、以下の手順を順番に確認することがおすすめです。

コード内の識別子を見直し、予約されたキーワードと重複していないかを確認してください。

また、コンパイラが出力するエラーメッセージは原因特定のための重要な手がかりになります。

ログ出力の確認方法

  • コンパイル時のエラーメッセージを詳細に確認し、予約語と見なされた識別子の箇所に注目します。
  • IDEやコンパイラが出力するログファイルを精査し、エラー番号 C2147 の内容と該当箇所を確認すると、問題箇所が明確になります。

開発環境での検証ポイント

  • 使用しているコンパイラのバージョンや設定を見直し、予約語に関する拡張オプションが有効になっているかどうかを確認してください。
  • 他の識別子やコード部分との整合性、特に大文字と小文字の区別が正しく行われているかをチェックすることも重要です。
  • シンプルなテストコードを作成し、同様のエラーが再現されるかどうかを試すことで、環境依存の問題かどうかを判別できます。
  • 開発環境のドキュメントやオンラインリソースにも目を通し、同様のエラーの解決事例がないか確認するとよいでしょう。

まとめ

本記事では、予約済みキーワードを識別子として使用した場合に発生するエラー C2147 の意味、原因、背景について解説しています。

さらに、C言語の予約語一覧や識別子命名ルール、具体的なエラー発生例とその解析、変数名変更による対処方法やコンパイラ設定の確認ポイントについても説明し、実行可能なサンプルコードを通して理解を深める内容となっています。

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